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勝利への道21

「俺の負けだ、カイ・ネヴィル。俺は…降伏する」


 武器を落としたエルントは、うなだれつつカイに降伏を宣言した。その様子を見てエルンストの配下たちが悲痛な声を上げる。


「エルンスト軍団長が…」


「嘘だろ…?兵力では…俺達が圧倒的な優位に立っていたはずだ…」


 戦意を失いかけるヒューゴ軍兵士達。だが、そこに声が響く。


「まだだ!まだ我らの負けではない!」


 声のした方向に、一同の視線が集まる。そこにいたのはまだ若々しさを残した司令官だ。彼の名はニコラ。さらにその後ろから、禿頭の中年司令官も姿を現す。彼はモットレイ。両名ともヒューゴ軍に所属する将軍だ。先ほどまでサグラモールとイゾルデ率いる重装歩兵部隊10万と戦っていたが、エルンストの危機を聞きつけ駆けつけてきたのだった。


「そうだ!戦いは終わっておらん!兵力では未だこちらが有利!まだまだ戦いはこれからよ!」


「ふん…意外と骨がある奴らだ」


 そう言って、カイは未だ戦意の衰えない敵を睨みつける。


「それじゃあ…続きと行こうか」


 カイは再び剣を構え、新たな敵に向かって突撃していく。


(わたくし)も…まだまだ…!」


「軍団長は倒した。――勝利は、目前だ」


 体勢を立て直したボゥ、ユーウェインも敵と対峙し、さらにしばらく後にはサグラモールとイゾルデも合流。この戦線における戦いは、カイ達に有利に進行していく事となる。


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