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勝利への道

 ツバキ達がヒューゴとの最後の戦いに臨もうとしていたその時…中央軍でもまた、熾烈な戦いが繰り広げられていた。


「今が好機だ!攻めよ!攻め立てい!」


 そう叫ぶのは、ヒューゴ軍所属の将軍モットレイだ。彼の配下たちは、カイの率いるエレオノール軍中央第二軍団に向かって猛然と突き進む。いや、モットレイ配下だけではない。ヒューゴ軍中央軍団所属の兵達は皆、一心不乱に目の前に相手に攻撃を仕掛けていた。


 エレオノール軍中央第二軍はよく防戦しているが、数の上では圧倒的に劣る。加えて、オスカーがヒューゴに討たれた事はすでに全軍に知れ渡っており、ヒューゴ軍の士気は高い。さらに、カイの配下は連戦に次ぐ連戦で流石に疲労の色が濃くなっている。そして何より…、


「あー…モットレイ将軍、正面から突っかかり過ぎだな。伝令兵、モットレイ将軍に通達だ。『敵の右側に回り込むように』とな。頼んだぞ。…それと別の伝令兵、今度はニコラ将軍に通達――」


 と、ヒューゴ軍中央第二軍の中ほどで全軍の指揮を取るエルンスト・リヒトホーフェン。彼の采配はここに来て見事な冴えを見せていた。

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