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勝手に転移させられても困る

 

 体が打ち付けられたような痛みが走り、私は目が覚めた。

 一番最初に目に入ったのは土と手の傷で、見上げると木々が生い茂った森のようで、どうやら私はその森の中の細い道に横たわっているようだ。

 そんな事を考えられるくらいには自分は冷静で、ただわからないのはなぜ森の中に倒れているのかで。



 確かに、私はあの時あの女に強く背中を押され、ガタガタとうるさく頭に響く電車の音を聞き、彼女のゴミを見るような目を見た。

 普通は一瞬に感じられるその時間も、あぁ私は死ぬのだと悟ればとてもゆっくりと感じられた。

 その中で自分の人生はなんのためにあったのかと考えたが、そこでこれが走馬灯というものなのかと鼻で笑ってしまう。

 気づいた彼女はどこか怯えたような表情で逃げるように消えていった。

 その隣に居たスーツの若い男性の顔は真っ青になっている。

 私の死を見届けさせるなんて申し訳ないと謝りたいがそれももうできない。

 落ちて線路に打ち付けらる、そうわかった瞬間とても怖くなった。

 あぁ、電車が来る、死ぬんだ。

 私は今日、今、この時、死ぬんだ。


 自然と目を閉じた。



 しかし、生きている、生きているのだ。

 ここはどこだろうか、なぜこんなところにいるのだろうか、私は駅のホームに居たはずで、消して森にいたわけではない。

 だが事実として私はこの森に居て、ずっと着ていた制服の姿で、体は土で汚れているし、学校のカバンも、。


 あっ


 気づいた私はすぐにカバンに手を伸ばした。

 中にはスマホが入っている、すぐに誰かに電話して迎えに来てもらえれば!そう願いホームボタンを押すが、充電がない。

 なぜでこんな時に!と思うがこれは仕方のない事だ。

 しかしどんなに冷静を装っても夜の森、この狭い小道は怖い。

 スマホの充電も無いとなると焦りも出てくる。

 泣きそうになるが泣いても仕方がないと割り切らなければならない。

 とにかくここが何処なのかを知らなければ話にならないと思い立ち、私は歩き出した。



 どのくらい歩いただろうか、なんとか焦りと恐怖の気持ちを抑え長く続く小道を歩く。

 もう三十分くらいはとうに歩いているのだろうか、スマホは動かないので時間を見ることもできない。

 焦りは増すばかりで怖さも絶えないが、できることは歩くことだけだ。

 そう強く思い一歩一歩しっかりと踏みしめる。

 進んでいると、小道の奥の方で、オレンジ色の光が見えた。

 あれは、炎の明かりだろうか?だがこの際なんでもいい。

 ただ明かりがある事で、私は安心できた。

 近づいていくと、数人の人影が見える、やっと人を見つけてうるっと来てしまったが、必死の思いで走って、1番近くの男性に大きく声をかけた。




「あの!!」



その瞬間そこに居た全員が振り向いて、腰にさしたそれを引き抜こうとする。


「わっ!」

その殺気狼狽え後ろに倒れた私はその異様な光景に理解が追いつかなかった。

そこに立っている数人全員が同じ服に身を包み、腰にさした剣に手を当てていたのだ。

それはまるでおとぎ話に出てくる騎士様のようであり、青と白と金の服はとても現実味のないものに見えた。

コスプレ?何かのイベント?と頭の中をグルグルと思考が回っていて、理解しようとするには情報が少なすぎた。

そうして黙っていると一番奥にいた男性がこちらに歩き近づいた。

「女性でしたか、このような所で何をしているのですか?お名前は?見たことの無い服装をしていますね。」

情報ほ処理しきれていなく、混乱している私はとりあえず質問に答えてみることにした。

「えっと、七月莉世です。あの、ここは何処なんですか?私森で倒れてて、。」

そう返すと目の前の男性は眉を寄せ考える仕草をしてまた質問をしてくる。

「森?この森でですか?」

「え、はい。いつの間にか森で倒れてて、スマホも充電なくて使えないし、」

「す、すま??それは知りませんが、とにかくこの森で倒れていたという事ですね?」

念を押しまた確認するように真剣な顔で迫られる。

周りの人達も真剣にこちらを見ている。

「そうです。」

それだけ返すと驚きの混じった顔を見つめた後、男性は同じ格好をした人達に命令するように話しかけた。

「ルイ!早急に皇帝陛下にこのことをお伝えしろ!女神の話は本当だったようだ!」

「はいっすぐに馬を飛ばします!」

「お前たちはテントを片付けろ!野営は終わりだ、大事な任務が入った!」

数人が返事をして片付けを始めているが、状況を理解していない私はとてもついていけない。

呆然としていると目の前の男性が話し始める。

「はじめまして、私はエルスカルト帝国の騎士団長をしております。バルドル・ファン・ルシファーと申します。ナナツキ・リセ様だったでしょうか、どうか私と来ていただけませんか?」

ニコリと話すその男性は、とても整った顔をしていた。

コスプレのような格好をしたバルドルさん?の髪は赤毛で目は薄い茶色で、髪も目も何故か違和感がない。

格好は似合っているしさらにかっこよさを引き立たせていると思える。

しかし、この方は騎士といったか?きし、騎士?そんな職業この地球上にあっただろうか、いや、昔はあったのかもしれないが、それより彼は外人さんなのかな?まず日本人ではないだろうけど、、。

「えと、はい、とりあえず着いていきます?」

疑問形になってしまったが私に着いていく以外の選択肢は無いと思うのでそう返した。

「では馬車がありますのであちらにお乗り下さい。

荷馬車ではありますが、布団を用意しますので乗っても痛くはないと思います。」

はい、とだけ答えてバルドルさんに手を引かれ馬車に乗り込んだ。


はじめまして、初なろう投稿でございます。

なろうのルールというものがあるかもしれませんが、私は全く存じ上げませんのでご容赦ください。


大体変態系がすきです。

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