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懐かしき2人の部屋
アウロラ号へと戻って来た僕とラムセス。
まず僕とヴァンの部屋に行く。
たった1月離れていただけなのに酷く懐かしかった。
「此処でヴァンは毎日寝ていたんです」
ノーザンライツが解散したあの日からも生まれた時からもずっと此処は僕達の部屋だった。
ラムセスは大きいので梯子を使わずにヴァンのベッドを見渡し、枕の下に手を入れる。
「…これは?」
引っ張り出したのは分厚い卵の殻の欠片。
「それはヴァンが生まれた卵の欠片です。確かアルムも同じ物を持っています」
「後でアルム殿の部屋に案内してくれ」
「はい」
僕達の部屋にあとはめぼしい物は何もなかった。
「次へ行くぞ」