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ノーザンライツ団航海日誌!第三期  作者: カナル
第5話「失意の底」
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目覚めないヴァン

すぐにお風呂が用意され、ヴァンをラムセスが洗ってくれて、自分のベッドにヴァンを寝かせてお医者さんを呼ぶ。


「ヴァン…どうか現実に帰って来てくれ」


何本もの管を刺され、ヴァンは生かされる状態になった…。


時折、ラムセスが口移しで水を飲ませ、食べ物を与えているけど食べられずにこぼしてしまう…。


(僕には…此処まで出来るだろうか…)


ラムセスが公務で居ない間は僕がヴァンの手をぎゅっと握って、時々ラムセスがやっていたように口移しでヴァンに水を飲ませた。


「…兄貴…アルム兄貴ぃ…」


それでも何日も経ってもヴァンはあの日のまま…


日に日に管は増えていき、目に見えて痩せて来た。


同じく、スズちゃんも目を覚まさない。

白いカラスに姿が戻ったけど…こちらも管を通され、生かされている。


そして、20日を過ぎた頃、医者が


「このまま延命を続けるか、点滴を外すかお選びください」


と言った時にはラムセスは医者を殴り、半狂乱になって暴れた。


「何かないのか?!ヴァンを戻す方法は?!くそっ!!く…ギャンッ!!」


思いっ切りテーブルを蹴った時にラムセスは骨を折ってしまい、ヴァンの隣に寝かされるようになってしまった…。


(僕は…こんなにもヴァンの事を想えるだろうか…)


全てがラムセスに負けたようで悔しい。

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