表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ノーザンライツ団航海日誌!第三期  作者: カナル
第4話「遭遇!黒豹の魔の手」
22/49

祈り

「さぁ、上陸準備だ!」




船を固定し、氷原へと降り立つ僕達。


「寒いね」


「さっぶ。厚着してもさっぶ」


暖かいコートを買って来たけどそれを着てても寒い。


「──っ」


「あれ、あったかい」


アルムが魔法を唱えると急にあったかくなった。


「ありがとな、アルム兄貴」


「いいえ。さぁ、元戦場へ行きましょう」







暫く歩いて行くとヴァンが歩みを止める。


「此処だ」


「何もないけど」


辺り一面氷で覆われた大地しかない。


「全部氷で覆われちまってるけど、此処で俺達戦ったんだ」


僕は参加していない戦い。何もないこの場所で多くの血が流れ、命が失われていったのだと思うとなんだか涙が出て来た。


「…全ての戦士、海賊、兵士…そして敵だった者よ…どうか安らかに眠れ」


ヴァンはそう言うと空間から花輪を取り出し、地面に置いた。

そして手を組み祈る。


「……安らかに」


「安らかに」


僕とアルムも同じように祈りを捧げる。


「リー」


スズちゃんは僕の肩に大人しくとまっている。


「さぁ、帰るか」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ