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ノーザンライツ団航海日誌!第三期  作者: カナル
第3話「ノーザンライツ団解散」
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マントと帽子

「僕はまだ結果待ちです」


「……」


そうだよね…アルムは嫁いじゃうんだもんね…。


「よし、決めた」


ヴァンが立ち上がり、お祖父ちゃんに頭を下げる。


「船長、俺にアウロラ号を下さい!」


「…!ヴァン!」


「俺はまだ世界全部を回ってない。黒豹の領域だって行ったことがない。

世界全部を回って、お宝集めて海賊やっていたい!」


ヴァンの申し出にお祖父ちゃんは頷く。


「いいだろう。アウロラ号はヴァンにくれてやる。

しっかりメンテして乗りこなしてくれ」


「やった!ありがとな、船長」


「儂はもう船長ではない。ただのクソジジイ様じゃ」


皆笑ってるけど僕は…笑えない。

僕はどうなるんだろう。


「ユリ」


「うん?」


「一緒に来い」


「!!はい!」


差し出された手をぎゅっと両手で握る。


「でも危なくなったら家に返すからな」


「うん…足手まといにならないように頑張る」


挿絵(By みてみん)

(挿絵:花見酒様)


戦闘は出来ないけど航海士として精一杯頑張ろう。


「アルム、まだ時間あるよな?もう少しだけ一緒についてきてくれるか?」


「かしこまりました、船長」


アルムは立ち上がって一礼し、にこっと笑う。


「じゃあ、ヴァン。これをやろう」


そう言ってお祖父ちゃんはヴァンに自分の帽子とマントを渡す。


「いいのか?」


「あぁ。父の代から受け継ぐ帽子と白獅子からもらったマントじゃ。大切にしてくれ」


「あぁ!大切にする!」

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