第3話「ノーザンライツ団解散」~ユリside~
第3話「ノーザンライツ団解散」
盆休みが終わり、俺達はまたウードン島のなるのお宿に集合した。
「話とはなんでしょうか」
アルムがお祖父ちゃんにそう聞くとお祖父ちゃんはお酒を飲む手を止める。
「そろそろか。
聞いている者もいるかもしれんが…」
そう言うと俯く人もいた。
何何?って感じでその人達の方を向くけど皆黙ったまま。
「本日でノーザンライツ団は解散とする!」
「……は?」
ヴァンが持っていたお箸をポロッと落として驚く。ってか僕も凄く驚いた。
「なんで?」
「儂らは念願のローレライの王とセイレーンの女王を倒した。
それにもう儂も歳だし、白獅子の所に行く事にした。
オリエの所はクソジジイがくたばり、カンパニュラとユリで戻って来て欲しいと言われている」
「そんな!僕は行きたくない!ヴァンといる!」
僕はヴァンをぎゅっと抱き締め、嫌嫌と首を横に振る。
「ユリ、その気持ちは分かるよ。でも僕達はターネット家の人間だ。貴族なんだよ?」
「お父さんは海賊の子じゃない!だったら僕も海賊の子だ!
ヴァンは?ヴァンはどうするの?」
「うーん…ちょっと考えるわ」
まさか…ラムセスの所に行くとか言うんじゃないよね?!
「ムッチョとパッチョは?!」
「僕らは格闘王になっちゃったからね。オークの国に行ってオークの人権運動に参加することにしたよ」
「オークの食用良くないない!」
「…アルムは?」
アルムはもう運命は決まっているけど…一応聞いてみる。