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無事、生誕!!

 異世界転生を果たしてからの約10カ月間、アルやティア、神王様(と言っても世界の声としてだけど)との交流以外にも、色んな神様達と仲良くなりました。

 えぇ、文字通り()()()


 その結果色々な称号やらスキルが増えて、チートだよ。チートを超えるチートと言っていいかもしれない。


 他の世界の創造神達も入れ替わり立ち替わりで遊びに来てたよ。

 ん?私が遊びに行ってたのかな?よくわからん。


 まぁ、とりあえず戦の神には精神修行つけてもらったり、魔の神には魔法の原理を教えてもらったり、アルに前世で愛用していた木刀持ってきて貰ったり、死神とポーカーやったり……。


 スゴイんだよ。木刀頼んだのに魔法の杖的なのを持ってこられた時は焦ったよ。

 そしたら、神王様がさ、


 《コール。木刀が世界を渡る際、この世界、引いてはミーナ・アリエスの為に最適化を図りました。》


 マジか……って思って手に取ったら真剣に変わって、そりゃもうビビったわ。

 聖女が刀か……って思いましたよ、ハイ。



 で、思いの外死神と意気投合しちゃって、またマイナス的な称号を獲得しましたよ。ちくしょう!


 そうそう、死神さ、何故か名前持ってなかったから、ギリシア語で死神って意味の『ハロス』って呼んだら、【神の名付け親】って称号貰って、皆んなに爆笑されたんだよね……。

 特にアルなんて腹抱えて転がりながら笑うから飛び膝蹴りをかましてやった。勿論躱されたけど。


 もうそろそろ産まれるのか、初期体力とか初期魔力とかが決定したんだよね。

 かなりエグいステータスに仕上がってました。チートどころじゃないチートステータスになってたよ。



 −−−−− ステータス −−−−−

 名前:(未定※ミーナ・アリエスの予定)

 種族:人間

 職業:(未定 ※ 聖女に適正有り)

 体力:10

 魔力:9999+

 獲得スキル:

【遠視】Lv.10 【念話】Lv.10 【読心】Lv.10 【威圧】Lv.10 【投影】Lv.10 【分身】Lv.10 【強化】Lv.10 【凶化】Lv.10 【鬼化】Lv.10 【鷹目】Lv.10 【覇気】Lv.10 【速考】Lv.10 【並列思考】Lv.10 【精神分離】Lv.10 【転移】Lv.10 【祈祷】Lv.10 【精神異状無効化】Lv.10 【錯視】Lv.10 【幻覚】Lv.10 【隠蔽】Lv.10

 特殊スキル:

【成長の鬼才】Lv.10 【神の神託】Lv.10 【神聖召喚】Lv.10 【神眼】Lv.10 【分裂】Lv.10 【叡智】Lv.10 【神化】Lv.10 【祝福の詞】Lv.10

 称号:

【神を足蹴にする者】 【誓約者】 【異端者】 【神友】 【世界に反発する者】 【神を蔑ろにする者】 【神々の教え子】 【死の盟友】 【神の名付け親】 【神と対する者】 【隠密者】




 ……。

 いや、産まれる段階でコレはどうなのよ。

 魔法チート過ぎる。ヤバい。ヤバ過ぎる。


 それに気づいたのがついさっきで、急いで【錯視】と【幻覚】と【隠蔽】を獲得して、速攻でレベルを上げた判断は間違ってない筈。

 その結果、【隠密者】の称号を獲得したけど、このステータスは隠さなきゃ絶対にヤバい。

 協会のモルモットコース真っしぐらなステータスだよ……。



『そろそろお別れね…』


 ティア……。ティアが言うなら多分そうなんだろう。

 きっと私のお母さんは必死に私を産もうとしている。もう行かないと。


『もう、実際には会えなくなるわね』


 何度も聴かされて言葉。

 私がアルやティアたちと会えていたのは私の魂が完全にこの世界と結び付いていなかったから。

 産まれたら、結び付く。生きている間は2度と会えない。


『会えなくなるけど、いつでも見守っているわ。忘れないで』


『俺様は会えるけどな、ニシシシッ』


 ハロスは分身体を色んな世界に送れるそうだ。それが神としては異端の死神としての力だって言っていた。

 それで私に会いにこれるらしい。と言うか来る気満々だ。仕事しろや。


『死神、茶化すなよ。アナタが羨ましいよ。僕だって、皆んなだって会いに行きたいのにさ』


『……アル。私、最初は異世界転生なんてクソ喰らえって思ってた。けど、こうして皆んなと会えたから良かった。ありがとう』


『ミーナ……』


『でも、蹴りを一発も入れられなかったのは悔しい。当てさせろよって何度も思った』


『えぇ⁉︎嫌だよ!!良い雰囲気だったのになんで最後にそれを言うかなぁ……やっぱり、アナタは予想が付かなくて楽しいよ!!』


 だって本当の事だし。それに、まぁ、しんみりしたのってなんか向かないから。


『ねぇ、ティア。覚えてる?初めて会った時、対価は要求するって言ったこと』


『えぇ。覚えてるわ』


『じゃあ、お願い。会えなくなってもずっと友達だから。勿論、ティア以外の皆んなも』


 そう言って、私は最後の見送りに来てくれた神様たちを見渡した。


『それが私の要求する、世界のシナリオを変える対価』


 神様たちは私に色んな事を教えてくれた。それ以上は求められないから。


 いつもと態度違うなぁ、私。でもね、こうしなきゃ泣きそうなんだよ。

 泣くなよ。せっかくこっちが我慢してるってのに。


 さよならは言わない。これは前世の時からずっと決めてる事。


『じゃあ、またね!!』




 そう言って私は、産まれた。世界を変えるという、ディスティア(大切なともだち)との契約(やくそく)の為に。


 《コール。称号【神を泣かせる者】を獲得しました。》



 ……神王ふざけんなー!!!!!

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