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まさかの胎児ならぬ受精卵

 ……おい、神よ。こういう異世界転生モノって普通は生まれた瞬間からでは無いのか。

 胎児からなのか⁉︎胎児からなのか⁉︎


『いやいや、違うよー』


 何処から話しかけてるんすか、パイセン!!


『えっ……キャラ崩壊してない?大丈夫ですか?』


 あ、ごめん。ちょっと、うん。ちょっと……ね。


『そ、そっか……気になるけど聞かないようにするね!!』


 というか、私の考えが読めるわけ?何それ。じゃあ、あの時も心の中読んでたわけ?


『いや、違うよー。これは、【念話】っていうスキルと【読心】って言うスキルだよー。ほら、胎児の間って口がきけないでしょ?だから、僕がアナタの思考を読んで、頭に直接届けてるんだー。でも、スキルの併用って割と面倒いんだよねー。だから、僕がアナタの思考を読むのは後10カ月くらいかなー』


 へー。……ん?ちょっと待って。後10カ月ってことは……私、今受精卵状態ってこと⁉︎


『そうだねー。絶賛細胞分裂中だよー』


 さいですか……。


『いや、ちょっとマズっちゃってさ。ごめんね?』


 う……何故か今、泣きそうな神の姿が浮かんだわ。


 《コール。スキル【遠視】、【念話】を獲得しました。》


 ん?何ですか、今の。


『うえぇぇぇぇぇぇぇっ⁉︎なんでそんな簡単にスキルゲット出来てんの⁉︎どういうこと⁉︎』


 知るか。うるさいな、この神(自称)……


『あぁ、もうっ!僕、【読心】解くから、【念話】使って!!スキル名を強く意識すれば使えるから!!』


 本当にうるさいなぁ……。


『んっと、こう?』


『習得早いなぁ……教え甲斐がないよ』


 しょぼんとした表情が見えた。可愛い、似合ってる。ってそんな話ではないんだった。

 取り敢えず、現状について理解したい。

 試しに、神(自称)に、って名前知らないな……


『ねぇ、そういえば神って、名前なんて言うの?』


『今更⁉︎って、そんな話する暇なかったもんね。僕の名前はアルヴァンティヌス。創造と成ty…』


『ふーん。じゃあ、長いからアルで』


『ねぇちょっと!僕の話最後まで聞く気あった⁉︎』


『ない』


『断言しないでよ……』


 泣くなよ、神(自称)。思わず蹴りたくなってもこっちは蹴りに行けないんだよ。

 今、悪寒感じてホッとしたよな。私と対面してなくてよかったと思ったな?

 でも、結局は避けれるんだから蹴らせろよ。


 《コール。スキル【念話】、【遠視】がレベル2になりました。》

 《コール。スキル【読心】、【威圧】を獲得しました。》

 《コール。称号【神を足蹴にする者】を獲得しました。それにより、スキル【神聖召喚】を獲得しました。》


 ……ん?


『なぁ、神よ』


『なんだい?』


『スキルやら称号やらはこうも簡単に得られて良いモノなのか?』


『……え、ちょい待ち。【読心】使うからステータスオープンって念じてみて』


『ステータスオープン』


 −−−−− ステータス −−−−−

 名前:(未定)

 種族:人間の素

 職業:(未定 ※ 聖女に適正有り)

 体力:(未定)

 魔力:(未定)

 獲得スキル:

【遠視】Lv.2 次元、時空の違う位置のモノを見る。

【念話】Lv.2 脳内に言葉話届ける。

【読心】Lv.1 相手の心情、考えを読む。

【威圧】Lv.1 相手に恐怖心、畏怖の念を与える。

 特殊スキル:

【成長の鬼才】Lv.10 レベルやスキルの上昇倍率をレベル1毎に1ずつ上げる。(現在、10倍)

【神の神託】Lv.1 この世界の創造神・ディスティアの声を聴く。

【神聖召喚】Lv.1 交流のある神、又はそれに連なるモノを召喚する。

 称号:

【神を足蹴にする者】 神に敬意を払わず、かつ神を震えさせた者に贈られる称号。



 ………………。

 何か言ってくれ。不安になって来たよ。あ、そっか、【読心】使えば良いのか。


 〔あっっっり得ない!!!!!なにこの短時間でこんなにスキル充実させちゃってんの⁉︎何こいつ天才かよ⁉︎いや、天災かよ⁉︎というか、このスキルのレパートリー的に、回復役メインの聖職者系職業に適正ってなんなの⁉︎意味わかんないわ!!常識外しすぎだろ!!普通指揮官職に適正出んだろーが!!

 この感じからして間違いなくディスティア様にバレてんじゃねーかよ!

 特に称号!!あの、クソ上司面白がってつけただろ、絶対!!あー、もう!!それにそれn…〕ブチッ。


 思いの外うるさかった。声量って言って良いの?大きくて辛かった…。


 《コール。スキル【読心】がLv.5になりました。》


 ……マジか。

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