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彼女のために微笑う


人の笑顔を見るのが好きなの


それが親友である彼女の口癖で、いつも誰かの悩みを聞いたり、助けたりしていた。

彼女は誰にも話さないし、私を頼ってもくれなかったけれど。


私は、人の悩みを聞くというのは荷物を持ってあげることだと思っている。

一度荷物を持ったらずっと抱えたままなのだ。

たとえ解決しても持たせた荷物は完全には無くならない。

彼女は人の荷物はどんどん受け入れるくせに、自分の荷物は誰にも預けない。

だから、いつか彼女が潰れるんじゃないかと怖かった。

彼女の荷物を一緒に持ちたくて言ってみたこともある。

持たせてはくれなかったけど。


そんな彼女が帰り道ふと歩みを止めて悲しそうに微笑っていた。

私は彼女に何故止まったのか聞こうか迷っていて気づくことが出来なかった。

彼女はこっちを見て驚いた顔をしたあと、微笑みながら私を突き飛ばした。

今までで一番綺麗な笑顔だった。

クラクションが鳴り響いていて聞こえにくかったけれど、たぶん「微笑っていて」と言っていた。

駆け寄ったときにはもう遅くて周りを紅く染めながら彼女はあっさりとこの世を去った。


ちなみに私は突き飛ばされたときに手を骨折しただけだった。


彼女の親は私を責めなかった。

周りの誰も私を責めなかった。

責めて欲しかった。

どうしてお前が生き残ったんだと、あの子じゃなくてお前なんだと、お前が車に気づいていたらと。


私に出来ることは微笑うことだけだった。

だから私は何があっても微笑うことにした。


彼女が最期にそれを望んだから


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