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 やっと完成したぞ。どの世代にも効果が見られた。

後はこれをリッターに見せるだけだ。


ある日、酒場はリリアの噂でもちきりだった。

ようやくリリアとルシウスは結婚するのだ。

新婚旅行は都市に行くのだ。と


そもそも2人は付き合っていないのだが村の誰もが2人は付き合っているのだと勘違いしていたのだ。

噂は、その日の夕方にはリッターの耳に入った。

リッターは憤怒し、ルシウスの家へ怒鳴り込みに行った。


「おい、てめえよくも約束破りやがったな。お前のことを認めてやろうと思っていたが止めだ。お前に妹はやらん」

「あの言っている意味がよく分からないのですが」

「自分の胸によく聞いてみろ」

ルシウスには、いきなり来て去っていったリッターの言っている意味が本当にわからなかった。

なにせこの数日、約束を守るために家にこもっていたのだ。

「俺が家にこもっている間に何かあったのか?」

リッターが怒る内容が気になったルシウスは町の情報が一番集まる酒場へ向かった。



 酒場に向かうと扉を開けた途端に、たくさんの人に囲まれた。

「おう、ルシウス。お前やっと決めたんだってな」

「ったくおせぇんだよ」

「幸せにしてやんな」

「幸せにしなかったら、リッター夫婦に〆られんぞー」

 みんな楽しそうに話しているがルシウスには何のことかがわからない。

「あの、なんのことを言ってるのかわからないんだが・・・」

「んなの、お前とリリの結婚に決まってんだろ!新郎が何言ってんだか」

「は?」

「は?じゃないよ。全くやっとリリを手に入れたってのに」

「これはもしかしてリッターさんの耳にも」

「当たり前だろ。なんてったってリッターはリリの兄だよ。まさかあんたリッターにいってなかったんじゃないでしょうね」

 リッターに言ってないも何も、リリにすら言ってない。

なにせ俺はリリを嫁にもらう許可さえもらっていないのだ。どこからか流れたかもわからないがこんなたちの悪い噂のせいで俺は怒られたのか。

こうしちゃいられない。誤解を解くために、リッターさんのもとへ急がなくては・・・


ルシアンはもう夜遅いことを悔やみながら明日の朝すぐにリリ家に行くことを決意した。



リリの誕生日まで残り1日


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