始まりは間違い?/自己紹介/部活でのグチ/部活前の掃除/いきなりの雨
~始まりは間違い!?~
「あー!遅刻する。ヤバいなぁ、これは」
今日は部活が始まる30分前、つまり8時に谷さんと校門で待ち合わせたのに今はなんと7時52分。ちなみに私の家から校門まで歩いた時間は15分。確実に無理だ。
そうこうしている間についた。でも谷さんは来ていない。不思議に思って時計を見る。8時6分、私的には1分早いが実質6分遅れている。谷さん寝坊かな?
5分経過
谷さんはこない。あれっ、私時間間違えたかな?この時初めて思った。体育館に行っても誰もいない。仕方なく私はぶらぶらと中庭を歩いた。
15分経過
やっと谷さんが来た。
「谷さん、遅いよー」
すると谷さんは不思議そうな顔で言った。
「えっ?中村さんが早すぎるんだよ!だって今日部活9時からだよ?」
えっ?
確かにそう考えれば説明がつく。つまり……
「ごめん」
☆中学生の日常☆
~人物紹介~
「私たちってさー、まだ自己紹介してなくない?」
「確かに!中村さん、しとこうか。何言おうかな?とりあえずどっちが先言うかじゃんけんしよう」
5分後
「やっと決まった。私からか!……では自己紹介させていただきます。この話で一応主人公の中村 由香です。趣味はえっと……アニメ観賞とか……?とにかくよろしくお願いします!」
頭をペコペコ。次は谷さんのばんだよー。
「ほーい、私、谷 奈乃葉といいます。趣味は……なんだろう、えっと……」
「とりあえず今は私たちだけだけど、いつもは谷口 陽咲と潤井 雪奈の4人でいます。全員卓球部です。あっ、ちなみに中1です」
谷さんが顔を赤くしている。どうしたんだろう?
「……中村さん、皆が変な目で見てる……」
今、やっと気がついた。ここは中庭の真ん中だ。こんな所で2人で自己紹介なんかやっていたら変な目で見られるのは当たり前だ。
「あっ……。とりあえず、何事もなかったように立ち去ろう」
「そうだね。早くいこう」
こうして、2人は立ち去って行った。
~部活でのグチ~
「あー、毎日部活だね。潤井さん」
「そうだね!ゆっかー、今日は奈乃葉ちゃんは歯医者で、陽咲ちゃんはどっか行ったもんねー。ゆっかーなんでか知ってる?」
「イヤー、聞いたんだけど答えてくれなくてさー」
「そうなんだ、私も知らないんだよね」
体育館に入る。いつも卓球台は男女協力して出すのだか……。
「もう全然出てないし、男子って自分の分だけ出したらもうやってるよね。っていうかその前に本当は『男子卓球部』と女子卓球部』に別れてるのになんで一緒なわけ?」
「……まぁまぁ、落ち着こう」
あっ、思い出した。潤井さんはあまりグチ言わないタイプだった。
「潤井さん、私たちが2、3台出そうか」
~部活前の掃除~
「あー、今日から掃除じゃん。マジか」
その理由は掃除が面倒くさい+部活に1人で行かなければならないからだ。喋れないし、部活に行くのが遅くなるし、何より着替えるのが皆より遅れるため、待たせてしまうからである。
「中村さん、はい、ほうき。掃除早く終わらそうね!」
井田さんがほうきを手渡してくれた。
「あっ、ありがとう。一緒に頑張ろうね」
そうは言っても、担任の影村先生、通称「カゲティー」はそう簡単に終わってはくれない。
15分後
「先生ー、もう終わってもいいですか?」
川井が先生に聞く。
「うーん。まぁ、そろそろいいか。よーし、皆帰っていいぞー!……1つ皆に謝らないといけない事があるんだが、今日、掃除の班回すの忘れててさー。ごめんな」
皆カゲティーの方を一斉に向いて言う。
「先生ー!」
~いきなりの雨~
「ヤバい‼雨降ってきちゃった。どうしよー、傘持って来てねぇな」
「中村さん持って来なかったの?とりあえず部室行くまで入れて行くよ」
「あー、谷さんありがとう!助かるわー」
結構大降りの雨だ。天気予報を見るの忘れてた私は傘を忘れた。
「部活終わるまでにやまないかなー」
体操服に着替えて、谷さん、潤井さん、谷口さんと歩いていると……
「あっ、由香ちゃん。傘は?」
卓球が上手な山上 凜だ。
「あー、山上さん、私傘忘れた。」
「そうなの?私は部室に置いてきちゃった」
「それなら一緒に走る?」
「そうだね!」
谷さんたちは傘があるので大丈夫だ。私は思い切って雨の中走り出した。まるで傘がなくても大丈夫なように。
部活終わり
「あー、まだ雨降ってる。制服濡れるじゃん。体操服で帰ったらだめかな」
「でも見つかったら廃部でしょ」
「うーん、厳しいなぁ」
すると、潤井さんと仲がいい元山 奈美がいい事を言ってくれた。
「傘貸そっか?私、折り畳み持ってるから」
「うん、助かる!ありがとう」
これで無事帰れる。
帰り道
折り畳み傘がここまで小さいものだとは知らなかった。というのもいつも私は使わないのである。
「あっ、冷たい」
この日は荷物が多かったので、傘が傘の意味をなしてなかった。傘が小さいため滴った雨が靴の中に入る。
「冷たっ、……冷たっ、冷たい」
……皆様ご注意ください。
「今回はこんなもんかなー、短かったね。とりあえず、今回は谷さんがゲストです。」
「どうもー、この物語はなんかコメディーか?って感じだけど、今結構流行りだよね」
「まーね、なんかネタとか感想あったらどしどし送ってください。送るのはただですよ!ただ」
作者より
ここまで読んでもらって本当嬉しい限りです。次回の予告をしておくと、ついに男子との帰り道登場するのかしないのか?って感じになってます。感想など気軽に送ってください。よろしくお願いします。