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校長に頼まれて、会いに行く?

久しぶりの更新です!

今回は前回の回想から始まります!


昼休み、教室………ではなく日の光が入ってくる校内の中庭。

僕はお昼も食べ、この場所に来て空を見ていた。

いや別に友達が居ないとかそうゆうのじゃなくて、ただただラジオを聴くのに最適なだけで、本当に友達がいないわけじゃない。

「はぁ………この時間が一番リラックスできるよ」

ソウも部活で昼練があるし。先生は会議があるかなんかで居ない。

「あれ?そう言えば今日新任の先生が来たって噂があったな」

まぁ噂ってだけで違ったりするんだよな。

「それが噂じゃないんだよ。君」

「へ?」

何処からともなく少しダンディと言うには若々しい男の人の声が聞こえた。

「君は黄塚君………だね?」

「は、はい………そうですけど、何処に居るんですか?」

誰かが転ぶような音が後ろの方で聞こえ、後ろを見るとスーツを着た若い男の人が椅子から崩れ落ちているところだった。

「わ、私は此処だ。此処に居るぞ」

「は、はぁ……今気付きました」

「い、今なのか………噂に聞く生徒の事はあるな」

体勢を持ち直した若い男性は椅子に座り直し、呟くような物言いをした。

「その噂って………鶏肉……の事ですよね……?」

悲しいことに自分で言うことになるとは、僕も落ちたもんだ。

噂が広まり過ぎて死にたいよ僕は。

僕の周りの空気を察したのか、若い男性は開きかけた口を閉じて立ち上がり、此方に歩き出し僕の隣に腰掛けた。

「何ですか。鶏肉の僕に何か言いたいんですか?」

僕は横目から若い男性を睨み付ける。

しかし、彼は溜め息を吐き、僕の顔を見て僕の頭に手を置いて口を開く。

「そんな君に頼みがあるんだ」

「ちょっと待ってください」

頭に乗せられた手を払いのける。

なにこの人慰めるのかと思ったわ!!

「で、君に二人目の担任を付けたいんだ」

「勝手に話を進めないでください!!てか貴方は何なんですか!?」

「まぁそう言うと思って私は校長だ。でだ、今から君に――」

「待ってください!さらっとし過ぎですよ!ちゃんと自己紹介してください!」

「君、私は校長だぞ?校長に向かってそれはないんじゃないか?」

ちょいとどや顔をして此方に上から目線で話して来る。

てかこの人校長として大丈夫なのか?

まぁいいや、

「すいませんでした。話を進めましょう」

すると校長が僕の胸ぐらを掴んで怪訝そうな顔をした。

「少しはノリにのってくれてもいいんじゃないか?黄塚君」

………………めんどくさーい。

この人めんどくさいよー。

「早く本題に戻りましょうよ。校長先生」

僕の言葉で自我に戻ったのか、校長は僕の胸ぐらから手を離し、咳払いをして口を開く。

「ごほん、そ、そうだな。君に悪い事をしたな」

この人、悪い人ではないみたいだ。

「大丈夫です。で、僕に会わせたい先生って誰なんですか?」

すると校長は懐から書類を出し、僕に渡した。

そこには女性と思われる名前が書かれてあった。

愛真(あいま)………蜜鳥(みつどり)……先生、ですか?」

写真が貼ってあるが、そこには何故か試験管が写されてあり本人は写っていなかった。

「彼女は極度の人見知りでね。彼女に生徒を選ばせたら君の名前が出てきたんだ」

校長が、困ったように頭を掻く。

………なんか僕の不安が膨らんできたんですけど、帰ってもいいですかね?ほら、昼休みも終わっちゃうし。

「無理難題で……すまないんだが……今から会って……くれないか?黄塚君」

校長がすまなそうに手を合わせる。

流石に校長先生に頼まれて断るのは筋違いだ。

「分かりました。その先生は何処に居るんですか?」

「すまないな。彼女は理科実験室にいるはずだから………おっと、君の担任には伝えておくよ」

「あ、すいません。じゃあ僕はこれからその先生に会いに行きます」

「じゃあ頼んだよ。黄塚君」

僕は中庭から校舎に入り、別校舎の理科実験室へと向かって行った。

「…………ご武運を………黄塚君」

校長は荷稀の担任には連絡をせず、その場を後にした。

今回は校長が出ました!

次回はその紹介された先生に会いに行く話です!


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