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炸裂!デススロット!

広瀬「遊~!」


金子先生の件以来、広瀬は遊のことを尊敬の眼差しで見ていた。

その尊敬されている遊は俺以外のやつと絡むのを疎遠ぎみだった。


遊「江夢。」


江夢「お前なぁ、俺以外と友達付き合いしろよ!そんな俺ばっかりだとホモだと思われるぜ!」


俺は遊があまりにも他人とつるまないのでいい加減にしろ!

と、言った感じだった。


遊「江夢は俺のことが嫌いなのか?」


江夢「嫌いじゃないけどよ!」

はぁ、全くこいつは仕方ねぇな........


江夢「じゃあさ、次の日曜日さ一緒にゲーセン行こうぜ。」


すると、少し遊が笑った様に見えた。

遊「行く!」


江夢「お前微妙にキャラ壊れてねぇか?」

すると、まるでこの話を狙ったかのように白石雪か入ってきた。


雪「何の話してんの?」


遊「あぁ、次の日曜日に江夢と一緒にゲームセンターに行こうという話になって........」


江夢「ばっ、馬鹿!」


俺が遊の口を押さえ付けようとしたが遅かった。

しかも白石が俺を睨みつけてきた。


江夢「うっ.........!」


雪「江夢?あたしも次の日曜日空いてるから行きたいな~?」


江夢「えっ!?いや.......」


キッ!

白石がまたもや俺を睨みつける。

その後ニッコリと笑っていたが殺気が漂っていて怖い............


雪「良いの、ダメなの?どっち?」


江夢「い、良いけど」


雪「じゃあ決まりね!日曜日楽しみにしてるわ!じゃあね遊」


白石は嬉しそうに帰って行った。


江夢「はぁ...」


遊「白石とは行きたくなかったか?すまない。」


江夢「いや、一緒に行くのは構わないんだけど。............遊周り見てみろ。」


遊が周りを見渡すと男子の何人かが親の仇でも見るかのような目で俺達を見ている。


江夢「分かったか?」


遊「あぁ。」

あぁどうなることやら、ゲームセンターしか言ってないからまだ大丈夫か?


2時間めの休み時間に一緒にゲーセンに行く奴らを誘いに行った。


江夢「お~い!誠也、大悟、英人!」

この三人は俺と仲が良い友達である。


大悟「なんだよ?」

この三人は全員柔道部である。


江夢「次の日曜日ゲーセン行かね?」


誠也「俺は別に良いけどみんなわ?」


大悟「俺も別に構わないぜ。」


江夢「じゃあ決まりだな。次の日曜日ウェルターっていうゲーセンに集合な!」


ということで話は纏まり俺達は授業を終えて帰っていった。


―――――――――――

そして日曜日


遊「遅いな..........」

遊は一人入口の前でたたずんでいた。


プルルルルル

プルルルルル

遊の携帯が鳴る。


ピッ

遊「もしもし?江夢か?どこにいるんだ全く。」


江夢「えっ!?来てんのかお前!あぁじゃあ違う入口だな仕方ない南口まで来てくれないか?白石以外は全員こっちにいるからよ。」


なんだと遊はため息を少し漏らし、江夢に言った。


遊「もしかしたら白石が北口に来るかもしれないから僕はこっちで待っている。白石が来たら知らせてくれその後中で落ち合おう。」


江夢「分かった。すまねぇな。」


電話を切ってしばらくすると遊のいる北口に白石がやって来た。

白石以外にも二人ほど女子がいるのが遊は気になっていた。


雪「お待たせ!ってあれれ?奈雲君以外の人はどこに?」


遊「あぁ、あいつらは南口で待ってるから北口にいるのは俺だけ............ところでそちらの二人は?」


白石はごめんごめんとジェスチャーをして後ろにいた二人を紹介した。


雪「こっちのショートヘアの子が望月綾香ちゃん。テニス部なんだけどクラスが一緒で仲が良いの。それでこっちのロングヘアの子が集院堂友美ちゃん。バドミントン部で一緒なの。」


二人ともかなりの美少女といった感じである。


雪「じゃあ入りましょうか。」


綾香「行こ行こ!」


望月はいきなり白石と集院堂の手をとると走り出した。


友美「綾香ちゃん走ると危ないよ!」


綾香「そんなこと言ってると置いてくわよ?」


そうして女子三人はゲームセンターの中に入っていった。

遊は江夢に電話をしてボウリング場で会うことにして中に入った。


遊「........江夢か?俺だ。そう.....今白石が来てな今から入る。」


そしてボウリング場で合流した。

UFOキャチャーやパチスロなどいろいろな機械音がうるさく響いていた。


江夢「まずはどうする?UFOキャチャー?」


遊「俺は何でも良いけど........」


綾香「じゃあね.........」


すると誰かがこちらにやって来た。

皆がその人を目をこらし見ると俺の担任の先生の深谷先生だった。


深谷「お前等何してるんだ!」


大悟「げっ!深谷先生じゃん!」


遊が前に出て深谷先生と向かい合う様に立った。


深谷「何してるんだ?」


遊「先生こそ、俺達をつけてきたんですよね?」


江夢「ば、馬鹿何を言うんだよ!」


しかし、深谷は高らかに笑った。


深谷「そうだ。お前等をつけてきたんだ。遊、何故俺がお前等をつけていると分かった?」


遊「あなたは僕達がこのゲームセンターに来る事を聞いていました。それなら、学校の教師として怒るべきだと思うのに怒らなかった。」


遊はいたって冷静に対処しているが、俺達はいつ怒られるのかでドキドキしている。


深谷「それはお前と勝負したいと思ってね。遊!私と勝負して勝てば今後お前等がどこで何をしようと何も口出しはしない!しかし!お前が負けた時には休日は外出禁止だ!」


遊「望むところです。」


江夢「俺達の意見は!?マジで頼むぜ遊!」


俺は遊の肩を叩いて少し笑みを見せた。


遊「任せておけ。」


深谷「勝負内容はスロットバトルだ。こい!」


深谷先生に案内されていくと、そこには黒く何故か異様な雰囲気を漂わせるスロット台が2台並んでいた。


深谷「これは台の設定や変動ともにすべてが同じな台だ。この台で勝つために必要なのは運!ただ、ただ運の勝負!」


遊「面白い..........」


着席!!

ガタッ


深谷「では、始まりだ!デススロットのな!」


ウィーン

ゴォーーーーーー!

悪魔の機械が始動!

唸りをあげる!


遊(とりあえず、まずは打ってみるしかない。スロットというのは別にボタンを押すタイミング、順番は関係ない。肝心なのはレバーをひいた時に当たりを引けるかどうかだ。)


所持メダルは、それぞれ1000枚ずつ。

2時間打ち続けて最終的に所持メダルの多い方の勝ちである。


遊「...........」


深谷「ふ~んふん♪」


雪「奈雲君頑張って!」


しかし二人ともなかなか当たりを引けない。

時間だけが過ぎていく。


深谷「くそっ!今日は調子悪いな!」


すると、そんな深谷が当たりを引き当てた!!

始めにデーモンの演出が入る。

演出によって入る確率が増し期待も増加する。



深谷「きたきた♪」


江夢「マジかよ!?」


深谷はその後もレバーオンからの確変で勢いに乗り4連チャン。


遊665枚

深谷1258枚となっていたのだ。


深谷「あと50分か。」


大悟「奈雲ヤバいんじゃないか?」


綾香「確かに........」


深谷は勝ち誇った顔をして遊を見る。

深谷「そろそろ降参したらどうだ?お前には運が無かったんだ諦めろ。」


すると遊の台にも演出が入った。

ベビーサタンの演出だ。


深谷「ベビーサタンの演出は当たりを引く確率が低く、弾いても連チャンの確率は無いと言っても過言じゃない。」


遊「どうかな?」


ガチャ

レバーオンすると!

当たりを引き当てた!


誠也「やったぜ!」


深谷「ふん!いくら引いたところで連チャンしなければ遊に勝ちは無い!」


2連チャンの後演出が終わりを告げた。


深谷「終わったな。」


遊「まだだ、まだレバーオンがある。」


運命のレバーオン!

カチャ


ゴォーーーーーー!

確変確定!!


深谷「な、なに~!」


遊「ギャンブルは負けると思った時点で終わりなんだ.......勝つためにやる......それがギャンブルだ!」


その後は連チャンに続く連チャン!

10連チャン!

遊のメダル枚数は残り

10分のところで2500枚となり深谷の倍をいった!

そして運命の残り時間が尽きる!!


遊「というわけで僕の勝ちですね。」


深谷「..........くっ!!」


江夢「やったなぁ!」


遊「それじゃあ、遊ぼうか。」


こうして深谷とのスロットバトルを制したのだ。



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