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激運!?ピンころがし

今日の朝はあいにくの雨だった。

俺が学校に来るともうすでに遊は学校に来ていた。


江夢「ようおはよう遊。」


遊「あぁ、今日は寒いなぁ。」

俺はポケットに入っていた物を遊に投げる。


遊「おう。」

遊はそれをキャッチした。


江夢「ホッカイロだ。多少は暖かいだろ。」


遊「お前はどうする?」


江夢「俺はいいよ。手袋あるしな。」

俺は手袋をして、両手を擦り合わせて暖めていると、誰かが教室に入ってきた。


雪「なーぐも君!」


遊「し、白石!」

白石は遊に手袋を手渡した。


遊「えっ!?」


雪「プレゼント。手編みのマフラーにしようかと思ったんだけど奈雲君ってマフラーってタイプじゃないから手袋にしたの。」


そういうと顔を赤らめて教室から出ていった。


江夢「奈雲君か.......。」


遊「何だよ。」


江夢「別に!」


遊「..........欲しいのか?」


江夢「やめろよ!同情もそこまで来ると嫌みだよな。」


遊「いや.........すまない。」

俺は悔しくて教室から飛び出そうとドアを開けた瞬間!


広瀬「助けてくれ!遊!頼む!」

広瀬というかなりチャラい感じの男が飛び込んできた。


江夢「ぐわぁあ!」

俺は派手に弾き飛ばされた。


遊「どうしたんだ?」


広瀬「お前ギャンブル得意なんだろ!?頼むよ。金子のやろうをぎゃふんと言わせるためにもよ!」


遊「どんなギャンブルなんだ?」

遊はとにかく情報を手に入れたかった。


広瀬「ピンころがしだ。サイコロ賭博の!」


遊「ピンころがしか......」


ピンころがしとは!

プレイヤーがそれぞれ同額のチップを出す。順にダイス1個を振る。最初に1の目を出したプレイヤーが勝利する(チップを総取り)。これでは先手有利なので、自分が振るときにチップを出すルールもあるといういたって簡単なギャンブルである。


俺は頭を押さえながら立ち上がる。

江夢「お前の運がなかっただけなんじゃね?」


広瀬「いや、多分きっとイカサマだぜ!」


遊「どうかしたのか?」


広瀬「10回戦やったんだが、8回あいつが勝ったんだしかも1回でピンを出してやがるんだぜ!」


遊「投げ方とかどういう道具を使ったか聞きたいな。」

そういうと遊は広瀬から話しを聞き出してした。


―――――――――――

その日の帰り道


遊「江夢、協力して欲しいことがあるんだが.......」


江夢「............」


俺は朝のこともあり立ち去ろうとした。


遊「頼む。一人では作れないんだ。ラーメンでもおごるよ。」


江夢「ったく、仕方ねぇな。今回だけだぞ!..............とりあえず豚骨な。」


そのあと俺達はラーメンを食った後意味の分からん物を作って明日勝負を仕掛けるってことで帰った。


―――――――――――

次の日


金子先生の受け持つ理科の授業で勝負を仕掛けることにした。


金子「いやぁ、元素記号は覚えるしかないからな。しっかり覚えるようにな!」


遊「そんなの分かるよ。簡単な問題だな。」


金子「ほー、じゃあ遊君元素記号全部言ってみなさい。」


遊「H :水素He:ヘリウム Li:リチウム Be:ベリリウム B :ホウ素 C :炭素 N :窒素 O :酸素 F :フッ素 Ne:ネオン Na:ナトリウムMg:マグネシウム Al:アルミニウム Si:ケイ素 P :リン S :硫黄 Cl:塩素 Ar:アルゴン K :カリウム Ca:カルシウム Sc:スカンジウム Ti:チタン V :バナジウム Cr:クロム Mn:マンガン Fe:鉄 Co:コバルト Ni:ニッケル Cu:銅 Zn:亜鉛 Ga:ガリウム Ge:ゲルマニウム

As:ヒ素

Se:セレン

Br:臭素

Kr:クリプトン Rb:ルビジウム

Sr:ストロンチウム

Y :イットリウム

Zr:ジルコニウム

Nb:ニオブ

Mo:モリブデン

Tc:テクネチウム

Ru:ルテニウム

Rh:ロジウム

Pd:パラジウム

Ag:銀

Cd:カドミウム

In:インジウム

Sn:スズ

Sb:アンチモン

Te:テルル

I :ヨウ素

Xe:キセノン Cs:セシウム

Ba:バリウム

La:ランタン

Ce:セリウム

Pr:プラセオジム

Nd:ネオジム

Pm:プロメチウム

Sm:サマリウム

Eu:ユウロピウム

Gd:ガドリニウム

Tb:テルビウム

Dy:ジスプロシウム

Ho:ホルミウム

Er:エルビウム

Tm:ツリウム

Yb:イッテルビウム

Lu:ルテチウム

Hf:ハフニウム

Ta:タンタル

W :タングステン

Re:レニウム

Os:オスミウム

Ir:イリジウム

Pt:白金

Au:金

Hg:水銀

Tl:タリウム

Pb:鉛

Bi:ビスマス

Po:ポロニウム

At:アスタチン

Rn:ラドン Fr:フランシウム

Ra:ラジウム

Ac:アクチニウム

Th:トリウム

Pa:プロトアクチニウムU :ウラン

Np:ネプツニウム

Pu:プルトニウム

Am:アメリシウム

Cm:キュリウム

Bk:バークリウム

Cf:カリホルニウム

Es:アインスタイニウム

Fm:フェルミウム

Md:メンデレビウム

No:ノーベリウム

Lr:ローレンシウム

Rf:ラザホージウム

Db:ドブニウム

Sg:シーボーギウム

Bh:ボーリウム

Hs:ハッシウム

Mt:マイトネリウム

Ds:ダームスタチウムRg:レントゲニウム

Uunウンウンニリウム

Uuuウンウンウニウム

Uubウンウンビウム

Uuqウンウンクアジウム

Uuhウンウンヘキシウム

Uuoウンウンオクチウムですね。」


江夢「へぇー。」

てかこんなどうでもいいこと知ってるのか。



金子「ぐくっ!遊勝負だ!」


遊「フッ、望むところです。」


こうして、遊と金子の勝負が始まった。


金子「ピンころがしは知ってるよな?」


遊「あぁ。」


金子は変なトレーとサイコロを持ってきた。


金子「このトレーの中にサイコロをほうり込む、最初にピンの目をだせば勝ちだ。」


遊「最初の先攻は金子先生でお願いします。」


金子「じゃあ、いくぞ。」


金子がサイコロを転がした。

コロコロ コロコロ カチッ!


遊「...........!」


サイコロの目はピン!


金子「いやぁ、最初から悪いね。」


その後遊が先攻で振るがピンは出ず、2投目で金子がピンを出す。


金子「またまた勝っちゃったなぁ。これじゃ10回戦やる必要もないかな。」


遊「どうかな?」


その時

ボンッ!!

何かが爆発するような音がした。

爆発音の正体は広瀬がガスバーナーをいじくってよく分からない薬品を勝手に使ったせいで爆発したらしい。


金子「何してるんだ!?全く、今頃のやつは本当に...!」


金子はいろいろと薬品を片付けたりして、一段落してからやって来た。


金子「すまないね。では再開しようか?」


遊「そうだな。」


金子がサイコロを転がした。

出目は2

遊がサイコロを転がす。

出目はピン!

遊まずは一勝。金子はまだ余裕の表情を浮かべている。


遊「行きますよ。」


続いて遊の先攻!

出目はピン!


金子「くっ!」


続いて金子先攻

転がす、しかし!

出目は5


なぜだ!俺のイカサマサイコロが何故通用しないんだ!

ふざけやがって!

まさか気づいたのか!?

いや、気づいても一体どうやって..........?


遊は続いてピンを出した

それからは遊の圧倒的な勝ち!

勝利の連続!

激運の持ち主だ!

そう皆が思ったが違う!


10回戦!

遊は6勝、金子は3勝。

遊の先攻。

サイコロを振った。

コロコロコロコロ......


金子(頼む!出るな出るなよぉ!)


しかし、そんな期待を嘲笑うかのように出目はピン!


遊「この勝負僕の勝ちですね。」


金子「貴様何をした!?俺のイカサマを........!」


ザワザワ ザワザワ

クラス中がざわめきだす金子の発言に!


金子「あっ、いや......ち、違う!」


遊「違くない。あなたのイカサマはお見通しだ!あなたのサイコロには仕掛けがありましたよね?そう、6の目の部分に磁石が入っていたんだ。そしてあのトレーのそこは木製の様に見えるが、鉄製。6の目が底にくっつけばピンが上にくるというイカサマだった.......」


広瀬「お前俺の時もイカサマしたのか!?」


すると金子は勝ち誇ったように笑った。

敗者を笑った!


金子「騙される方が悪いんだ!イカサマされる方がマヌケなんだよ!」


それを聞くと遊は笑い出した。


遊「ククッ.......それを聞いて安心しました。実はあのトレーは僕と江夢の二人で作ったものでね。仕掛けは金子先生と同じです。..............でも一つ違うのは磁石をトレーに仕込み、鉄をサイコロに仕込んだことです。」


金子「なにっ!」


遊「だから6の目と磁石同士で反発しあってピンは出なかった。もしも磁石の極が反対だったら危なかったですけど........」


金子「そんな馬鹿な!」


遊「違いますよ金子先生。騙される方が馬鹿なんですから.........」



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