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恐怖!ドローポーカー

四ツ倉に呼ばれ2―5にやって来た遊と俺。


四ツ倉「あら、江夢。貴方は呼んでないわよ。」


遊が四ツ倉の話を遮る。


遊「俺が呼んだんだ。」


四ツ倉「まぁ、いいわ。遊、貴方私と勝負しなさい!」


遊「いいですよ。」


四ツ倉は机からトランプを取り出した。

遊もトランプを見つめる。


四ツ倉「ドローポーカーで勝負よ!」


ドローポーカーとは!


チップを各プレイヤーに均等に配り、ジャンケン等で親を決める。

各プレイヤーは、アンティ(参加料=チップ1枚)を場に出す。

親が各プレイヤーに5枚ずつカードを配る。このとき、1枚を表向きに、4枚を裏向きにする。残りのカードは積み札として中央に置く。

各プレイヤーは配られたカードを見て、親の左隣の人から順番にベットする。ただし、最初のベットはJのワンペア以上の役が無いとできない。 誰もベットできない場合はもう1枚ずつアンティを出してカードを配り直す。

誰かがベットしたら、次の人からはコールかレイズを宣言する。ただし、レイズは1人1回しかできない。また、この時点でドロップすることもできる。

誰もレイズする人がいなくなったら、1巡目は終了。

ドロップした人以外は、親の左隣の人から順番にドローをする。ドローはしなくてもよい。

全員がドローし終えたら、親の左隣の人から2回目のベットをしていく。 2回目のベットではチェック(パス)をすることもできるが、誰かがベットをした場合は、次の人からはチェックをすることができない。

各プレイヤーは、コールかレイズを宣言する。このときも、レイズは1人1回しかできない。また、ドロップも選択できる。

チップを1番多く賭けた人と、それにコールした人は、手札を公開して役の強さを判定する。

一番強い役の人が、場に出たチップをすべて獲得することができる。また、1人以外全員がドロップした場合は、残った1人が勝者となる。というトランプゲームである。


遊「面白いが、チップのために学生に金を出せと言うつもりか?」


四ツ倉「その点は問題ないわ。」


四ツ倉「貴方の英語の点数を賭けてもらう。」


江夢「英語の点数?」


四ツ倉「貴方の今の成績は100点と言わざるを得ない。しかし、あなたがこの勝負に負けたら確実に成績は落胆。もしかしたら0点になるかも。」


遊「あんたはどうするんだよ?」


四ツ倉「私は100万円賭けさせてもらうわ。」


遊が少し笑った。

江夢「ひゃ、100万!」


遊「わかった。始めようぜ。ドローポーカー。」


四ツ倉「今回はジョーカーを入れるわ。役の強さも説明してあげる。」


役の強さ

ワンペア

同じ数字のカードが1組だけある。

ツーペア

同じ数字のカードが2組ある。

スリーカード

同じ数字のカードが3枚ある。

ストレート

マークに関係なく、5枚の数字が連続する。(10-J-Q-K-Aはストレートとなるが、Q-K-A-2-3はストレートにならない。 すなわち、KとAは連続するが、K-A-2含むものはストレートにはならない)

フラッシュ

同じマークのカードが5枚ある。

フルハウス

スリーカードとワンペアが1組ずつできる。

フォーカード

同じ数字のカードが4枚ある。

ストレートフラッシュ

同じマークで、5枚の数字が連続する。

ロイヤルストレートフラッシュ

同じマークの10、J、Q、K、Aをそろえる。

ファイブカード

同じ数字のカード4枚とジョーカーをそろえる。(ジョーカーを使用する場合のみ)の順とする。


四ツ倉「2人だからドロップなんて真似しないわよね?」


遊「フフッ、どうかな?」



ドローポーカースタート


1回戦


互いにアンティ

チップ1枚を場に出す。

互いに所持チップは100


四ツ倉「ベッド!」

四ツ倉賭け枚15


遊「コール」

遊賭け枚15


そして、ドロータイム。

四ツ倉はカードを2枚交換。

遊カードを1枚交換。


四ツ倉「コール」

四ツ倉賭け枚15


遊は不敵に笑った。

遊「レイズ」

遊賭け枚100!!


江夢「えぇ!」


四ツ倉「何ですって!」

四ツ倉は考えた

賭け枚100?

そんなに良い手札が?

それともブラフ(ハッタリ)?

いやブラフにしては賭け枚が大きすぎる。

あの不敵に笑ったところかなりの手札がきた。

そのはず!

でなきゃ、最初から100なんて馬鹿げた数字出さないわ。

下手にコールすれば100万円が一気に吹き飛ぶ!


四ツ倉「ドロップよ。」


遊「あれ?ドロップするなって言ったの先生なのにな。」


四ツ倉「馬鹿?なんの勝算もなく有り金全部賭けろっていうの!?」


遊「まぁ、いいや。」


遊賭け枚15枚回収。


手札公開

四ツ倉3カード


遊.....................................2ペア!


四ツ倉「2ペア!?」


遊「何驚いてるんですか四ツ倉先生?」


そう!

遊は2ペア!

四ツ倉はまんまと罠にハマった。

悪い手札な訳がない。

100枚賭けてるからという典型的な考えにハマった.......いや.........はめられた。

その考えはまると見えない、いくら目を見開いてもブラフには見えない!

絶対的に勝ち目のある手札に見えてしまう!


四ツ倉「くー!」


遊「続けましょうか?」


2回戦


四ツ倉ベッド出来ない!

流れが来ない。


遊「ベッド」

遊賭け枚30


四ツ倉「コール」

四ツ倉賭け枚30


ドロータイム


四ツ倉奇跡を信じ3枚交換。

遊2枚交換。


四ツ倉がここにきてフルハウス。

勝てると思い賭け金上昇


四ツ倉「レイズ」

賭け枚50


遊「じゃあ、レイズ」

賭け枚65


四ツ倉迷走!

果して今回は本当に良い手札かハッタリか?

しかし、自分の手札はフルハウス。

負けない!負けるはずがない!

前回2ペアの運無しになど!


四ツ倉「コール」

賭け枚65


手札公開

四ツ倉フルハウス



遊ジョーカーを引き当て4カード!!


圧倒的引き運!

まるで天が味方をしているかのような引き運!


四ツ倉「そんな馬鹿な!2ペア男にぃぃ!?」

遊「まだチップはあるんだから、座ってくださいよ。四ツ倉先生。」


(や、やられる。間違いなく100万全部食われてしまう。)


四ツ倉「.....」


3回戦


この時、四ツ倉すでに1回戦で15枚。

2回戦で65枚。計80枚+アンティ3枚。

結果残りチップ17


四ツ倉「ベッド」

賭け枚10


遊「コール」

賭け枚10


ドロータイム

四ツ倉1枚

遊2枚


レイズなし!


手札公開

四ツ倉フラッシュ


遊フルハウス



四ツ倉負ける!

3回連続敗北!

四ツ倉の残りチップは6枚!

最早絶望的大差!


四ツ倉「ウッ.......クッ...」


遊「四ツ倉先生。このままだと確実に遅かれ早かれ負けます。だから次のゲームで最後にしましょう。」


四ツ倉「えっ?」


遊「だから僕と先生の持ち金全部賭けるんです。良い話でしょ?」


グラグラ ザワザワ


江夢「お、おい遊!なんで持ち金全部なんだ!お前は190枚四ツ倉は6枚なんだぞ!おかしいだろ!」


遊「まぁ見てろって。」


最終戦


四ツ倉はトランプを取り出した。

ふふっ、馬鹿なやつめ。

持ち金全部賭けるなんて愚の骨頂。

このトランプでイカサマして勝つ!


四ツ倉「じゃあシャッフルを....」

四ツ倉がトランプに手を掛けようとした時!


遊「待て!」


四ツ倉「なんです遊?」


遊「シャッフルは江夢にやらせる。」


江夢「お、俺か!?」


遊「頼んだぜ。」


江夢は遊に言われた通にシャッフルする。


手札を確認


四ツ倉4カード!!

来た来た!ここにきて女神が私に味方をしたわ!


遊「じゃあ掛け金関係ないし、ドローして終わりにしよう。」


どちらもドローせず!


手札公開


四ツ倉Q4カード!


ダイヤのJ

クラブのJ

ハートのJ

スペードのJ


四ツ倉「勝ったわ!同じ4カードでもQとJじゃQの勝ちよ!女王に平伏すのね!」


江夢「まじかよ.......」


遊「おい、四ツ倉先生よまだあるだろ。見てないカードが。」


四ツ倉「何ですって?」


遊「俺の最後のカードは......................これだぜ。」


そこにあったのは悪魔!

死に神!

すべてを狩る必殺のカード!

ジョーカー!


四ツ倉「ジョーカー?ジョーカー!? 」

遊5カード!

勝利!

最高の勝利

すべてを勝ち取った!


現金100万!


遊「帰ろうぜ。江夢。」


江夢「あ、あぁ。」


これが伝説のギャンブラー

最初の勝負だった。



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