幼馴染
僕には一人、幼馴染の女の子がいる
女子とはまともに話さない僕にとって唯一の女友達と言える
保育園も幼稚園も小学校も、そして中学校も同じだ。
幼稚園児の頃・・・
『自分たちが大きくなったら結婚しよう』
当時の僕達は、そう固く誓った。
しかし、現在中学3年生
僕達二人とも当時の約束を忘れたワケではない。
けども、いろんな出会いがあれば、いろんな事を覚える
となると、いつまでも『結婚しよう』などと口にする事は愚か、考えたりするなんて事もない。
僕達はあの頃の約束を永遠に封印しようとしているのだろう・・・
僕の名は水原聖也
中学3年生で部活動引退後は、叔父さんの店で手伝いをしている(月4万でやらせてもらっている)
両親は父親が2年前に亡くなって、母親と妹と3人暮らし。
『このままだと、生活が苦しいから』
と、叔父さんは気を利かせてくれて僕をやとってくれた
これで何とか普通の生活は保てている。
そして、いつもの朝
「行ってきま〜す」
と言って学校に向かった。
僕の通う学校は徒歩10分くらいの所にあり、特徴をあげるならば、
『緑がいっぱい』ってトコだ。
僕がダルそうに歩いていると
「よーっす!聖也、今日も『ダルさ100倍!アンポンタンか?」
友人の宮下正隆だった。
「あ、おはよ・・・」
と他愛無い会話が続いた
気付けば校門の前にいた。
何人もの生徒の前で生徒会が挨拶運動に励んでいる
その時、僕はある人物に目を奪われた
彼女だった
昔の可愛らしい面影を残しながらも彼女は随分成長したなぁ・・・と思うのである。
とりあえず僕は彼女に
「おはよ」
と挨拶を交わした。
彼女は
「おはよう、聖也」
笑顔で答えてくれた。
彼女と話すのは久しぶりだった
それゆえ、会話が途切れてしまう
彼女は、学年でも1、2位を争うほどモテている。
名は上城和歌
部活動は吹奏楽部で今なお、部活動に励んでいる
和歌の担当する楽器はフルート
その美しいメロディを奏でる和歌を見れば大抵の男子は一目ぼれする
もちろん僕の隣にいる男も
「かわいいなー和歌は、いっちょ狙ってみるか」
正隆の無謀な発言に俺は聞いてないフリをした。
初めて小説を書きます
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