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プルルルルル・・・


プルルルルル・・・


ガチャッ


『留守番電話サービスに接続します。発信音の後に、お名前とご用件をお話ください。』


ピーッ


『・・・・・・これが再生されているってことは、多分もう俺は生きていないんですよね・・・。なんか、こうしてアンタに電話しているなんて不思議な気分だ。実際、これを録音している時はまだ生きているけどね?死後の世界から電話とかマジ無理だから。・・・この電話は事前に俺が録音していたもので、俺が今回の任務から帰らなかったら自動でアンタの電話にかかってくるように街中で知り合った技術者に頼んだんだ。edgeの社員だと、俺が任務に行く前に知らせちゃいそうだしね。アンタは・・・俺のこと、どう思った?軽蔑した?糞だと思った?多重人格なんて単なる病気だろう?とか思った?・・・ううん、本当はどう思われていても構わないんだ。もう慣れてしまったことだしね。でも、俺は多重人格なんかじゃない。元々、俺と・・・僕は2人だったんだ。・・・でも、怖くていえなかった。言ってしまったら、きっと貴方は僕らから離れていってしまいそうな気がして。ごめんなさい。こんなこと言いたくて電話したわけじゃないのに・・・。あのね、僕と・・・俺は決してアンタとの日々を忘れないから。だから・・・だから覚えていてくれ。俺たちを。思い出の片隅にでもいい。アンタに覚えていてもらえることで、何時までも俺たちは生き続けられるんだ・・・。』



ブチッ



ツーツーツー・・・・・・








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