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第19話「葛藤」

「どうしよう、ランセル。私…彼女を狩れない…」


「お姉ちゃん、今更だよ…僕だって…薄々気づいていたさ。でも…でも…狩りをしないと僕たちが処刑されてしまうんだよ…!」

目を真っ赤に腫らしながら、私に訴えかけるランセルは幼いながらに現実を受け入れていた。


「だって…私達と同じ人間よ?助ける方法だってあるかもしれないじゃない!何でよ…何で…」

先端についた鉱石が虹色に光り輝くお気に入りのステッキさえも、おぞましい殺人兵器に見えてくる。手に持っているだけで嫌気がさし、折ってしまおうかと思った。


「僕達に課せられたのは、公爵令嬢を狩ること、それだけだよ。公爵令嬢を助ける、じゃない」


「無理よ…もうステッキを振れない…人を狩っているなんて…ステッキの光で一瞬に消し去って」

吐き気がする。人の命をそう簡単に奪えるわけがない。


「でもやらないと…お姉ちゃんも僕も、ロラスだって処刑だよ…消されちゃう…」


堂々巡りだった。狩るのか、自分達が処刑になるのかどちらかだ。

私はもう何も判断ができなかった。


モンスター化した公爵令嬢とロラスが戦っている。ロラスはアーベイルの魔力が込められた剣を構え、令嬢を壁際まで追いつめていた。

ロラスはフェンシング選手のように腰を低く構えており、その背中越しに令嬢が見えた。目が合う。れっきとした人間の瞳だった。令嬢は大粒の涙を流して、ジッとこちらを見つめていた。


「まって!ロラス!」


令嬢の目が大きく見開かれ、ガクッと頭がうなだれる。ロラスの突いた剣が令嬢の腹に刺さったのだ。


「あ…」

私とランセルは思わず声が漏れてしまう。何て残酷なんだろう。助けを求めていたのかもしれない。まだ人間の意識があったかもしれない。目の前で失った命を助けることができなかった。無力感に襲われる。

同時にロラスに狩ってもらえてよかったのかもしれない…とも思った。今の私では、何もできないのだから。


窓ガラスがない広間にも関わらず、眩い光が令嬢を包み込んだ。


こちらを振り向いたロラスにいつもの笑顔はなく、曇った表情をしていた。

「ごめんね、マスカット。僕達にはこれしか方法がないんだよ」

令嬢の血で赤く汚れた剣を下方に血振りし、ロラスは悲しそうにつぶやいた。

あらすじ変えないと狩る狩る詐欺になってしまう…!時間が足りない!

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