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1 壁の花たち

お好きな声優さんの声に脳内変換して読んでみてください


おやおや 御令嬢方

せっかくの舞踏会なのに こんなに壁際に集まっていては 申し込みたい殿方が困っていますよ


ほらほら 全員 一歩前へ、そうそう


ドレスの裾のが綺麗に広がって いいねえ 一層素敵になりましたよ



僕? 

それを言ったらつまらないでしょう?

せっかくの仮面舞踏会だからね 正体はお互いに内緒にしておかないとね?

あ もちろん 僕も招待状を頂いての参加だから 氏素性うじすじょうについてはご安心あれ



ああ どうぞ 私は話しているだけだから 

彼女が受けてくれるならどうぞ踊ってらしてください

頑張って!

いってらっしゃーい!!


ほら 一歩壁から離れただけで ダンスフロアの花が増えましたよ

いいねえ 若者は 見ているだけで若返る気がするよ


あれ?

君たちも もう一歩前へ出たまえ


おやおや ますます壁に張り付くなんて 

異国に居ると言う”ニンジャ”の修行でもなさっているのかな?

笑ってくれたね 若い子の笑い声は気持ちがいいねえ


では 私はこれで…… って 

私の袖から手を放してくれるかな?

そんな 子犬みたいな目で見つめられても…


え?踊りたくない?

社交も大事なお仕事でしょって言いたいけど 今日は仮面舞踏会だからねえ…

っん?『トキワ侯爵令息とモエギ辺境伯令息とは踊りましたから』って? 

今日はモエギ辺境伯令息が?お珍しい んんんんん?


あれ?なんで 仮面舞踏会なのにお名前をご存知なんですか? え?ご子息ご自身が名乗られた?

なんともまあ 最近の若者は風情がないなあ


『そうなんです なので若者よりも侯爵様のような方とお話したい』って何故 私が侯爵だと?

あ! カマをかけましたね


どこの御令嬢か存じませんが なかなか面白い方ですねえ


まったく…


はいはい

分りました  そちらのテラスで少し 休みましょうか?

あ、そちらのご友人もご一緒ですか?ええ もちろん 構いませんよ


ああ 君 アルコールの少ない物をこちらの御令嬢方に そうだなあ 僕にも同じものを

ありがとう



ああ 今日は月が明るいなあ 

青い月の光は 真実を照らしだす、かぁ


『大人しく聞くので何か、面白いお話はありませんか?』ですか


うーん


そうだ お話をする代わりに 後で 僕のお願いを一つ聞いてくれるかな?

ははは 考えてるね もちろん 無理なお願いなんてしないけれど

ゆっくり 考えて。。。って その 頷きは OKって事かな? 決断力がある御令嬢だね

よし じゃあ 取引成立かな? 


僕は お話を一つ 

そちらは 僕のお願いを一つ ね


うん、


西方のミハナダ国のコアイ領はご存知ですか? 

ああ ご存じない?

まだあなた方はお若いし 我が国とは繋がりの薄い国だから知らないのも無理はない


彼の地は もともとは アイ辺境伯の領地から100年ほど前に独立した領地だけれど 代々 優れた領地経営で暮らしやすい領地だと かの国では有名でね その 初代領主の話をしよう


100年ほど前の事 アイ辺境伯には 7人の子供がありました。

7人のちょうど真ん中 二人の兄と一人の姉を持つツキクサ嬢は すぐ上の姉よりも 兄たちに懐いた為か 常に兄たちと一緒に過ごし馬術も剣術も嗜み以上、兄たちに負けないくらいの腕前の令嬢に育ちました。


彼女は 王都よりも離れた地故にのびのびと育っていたけれど 年頃になり デビューを迎える事になると 塞ぎこむようになりました。



『あら それは 悪役令嬢の生まれ変わりだって分かって 婚約破棄が心配になったのね!』って

はあ? 

レディ それはどういう意味ですか?

なんですか?悪役令嬢って?

レディの 妄想で 僕の話の腰を折らないで下さいよ







明日の朝8時頃 に続きを投稿予定です



他にも 短いお話を書いてます お時間ある方 作者名から飛んでってください


↓  若しくは。。。


↓ 評価(☆☆☆☆☆)あたりに リンクはってあります 

  ついでに評価もいただけると とっても とっても嬉しいです 一つでも二つでも。。。

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