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第八話 新キャラと筋肉姫。




「……主殿、主殿。朝だぞ……」


 体がどこまでも浮かんで行くような、はたまた沈んで行くような心地よい微睡み。


「早く起きてくれぬと、朝餉が冷めてしまう……」


 ゆさゆさ。ゆさゆさ。ごく優しい手つきで揺す振られているのを感じる。覚醒しきらないまま、意識は茫洋と揺蕩っている。


「ぬぅ。むむぅ……こほん、は、早く起きてくれぬと、キ、キス、してしまうぞっ……」


 しばしの静寂の後、緩やかに深い眠りの世界に落下しようとする俺の耳許に甘やかな囁きが滑りこむ。

 ほんのり冷たい手に頬を挟まれた。緩く、柔らかく意識が引っ張られて行く感覚。

 意識の浮上に合わせて薄く、目を開く。


「ん……」


 目前、長い睫毛に彩られた瞼を伏せ、ゆっくりと顔を近づける少女の姿。

 白皙の頬に朱を刷き、細く小さい輪郭を覆い隠す金髪が朝日に透け、キラキラと輝いている。

 綺麗だな、とぶつ切りの称賛を心中で漏らしていると、少女の顔が少しずつ降りてきた。


「んんー……む……」


 柔らかく、しっとりとしていて弾力があり、そしてとても甘い感触が唇に触れる。

 数秒だろうか、数十秒だろうか。陶然と時が続き、やがて彼女は顔を離した。

 数グラムの羞恥と、慈愛に溢れた微笑みを浮かべ頬に当てていた手を滑らせる。

 頬を撫ぜられる内に、朧気だった急速に意識が覚醒していく。少女の香りなのか、ミルクのような甘い匂いが身を包んだ。


「起きた、か? 主殿……」


 化粧をしている様子もないのに、艶やかに光る唇。そこに視線を吸い寄せられるまま、気だるく指を伸ばした。

 その形を確かめるかのように触れ、なぞる。


「レティシア……」


 そのまま首の後ろに手を回し、小さく柔らかな肢体を引き寄せる。

 彼女は潤んだ瞳を瞬かせ、ゆっくりとその瞼を――






「ひ、ひょええええええええ!! ……ってあれ? あれ? ……夢? 妄想?」


 絶叫と共に飛び起きた。カッ! と目をかっ開き、左右を見回す。どこにも甘甘美少女レティシアの姿はない。

 数秒混乱して、布団を跳ね上げながら激しく身悶える。穴があったら入りたい。あぁ! 布団に潜ろうか。


「ぬあああああああ……いやぁぁん! お、お、お、俺は何て妄想を! ハッ、もしやこれも夢!? そ、そうか普通の美少女がレティ」


「主殿!! 朝だ、朝のラジオ体操の時間だぞ! ぬぅあ! 今日も我の筋肉は大・絶好調! 早く起きろ、主殿!」


 ニカッ! ムキィ! 顔でも洗っていたのか、つやつや卵肌のムキムキレティシアが洗面所から顔を出す。ついでにムチムチ筋肉をみなぎらせる。

 やばい、こっちが現実だ。


「……あ、えー、はいはい、ちょっと待ってなー……はぁぁぁぁぁ。俺って馬鹿なの? 死ぬの?」


 海よりも深い溜息を吐く。何て夢を見てしまったんだろう。現実との落差が激しすぎる。詐欺? 詐欺かなコレ? 呟き、布団から這い出る。

 現実の風神雷神象様に朝餉=朝食を作るスキルはないし、そもそも首から下がアレなのでぶちゅーでラヴな関係になる可能性は皆無である。

 くっ! 悔しくなんかないんだからネッ!


「ラジオ体操しようかなぁー……」


 首を鳴らす。ついでに、筋肉寝相でぐっちょんぐっちょんに乱されたベッドを整える。




 何やかんやでレティシアとの生活も早1ヶ月。そんなある日の出来事である。









新キャラと筋肉姫










 朝の暑苦しい筋肉ラジオ体操も、食事も終え、ぽっかりと空いた手隙の時間。

 俺は貧乏な一人暮らしに相応しい小さなテレビを眺めている。

 つ、と視線をずらすとそこには。


「ぬあー、このバッグ可愛いなー……あ、ママの所の新作かー」


 バタバタ! バタバタ! 巻き込まれたら挽き肉になりそうな勢いで宙を蹴る足。

 ジャージ姿でうつ伏せにベッドに肘をつき、ティーン向けのファッション雑誌を捲るレティシア改め佐藤の姿。

 ……台詞と首から下の差がシュールである。

 例え慣れていても打撃力の高い光景から視線を戻す。

 賑やかしいテレビの画面にはしっとりと落ち着いた容姿の少女とベテランのコメンテーターが映っている。


「え! そ、そんな……恥ずかしくって言えませんわ……」


 司会者に思い人の有無を聞かれた少女が赤らんだ頬を押さえて身をよじる。

 その度に背まで伸びる黒髪がさらさらと揺れ、会場内の客のものと思しき感嘆の溜息が漏れ聞こえた。


「あれれ、そんなこと言うとファンの皆が悲しんじゃうかもよ〜」


「いいえ、ファンの方々には……」


 内容を聞き流しながらその顔へと興味を寄せる。

 清楚さを引き立てる白い肌。細い頤に、すっと通った鼻梁整った眉、黒曜石の瞳。透き通った声音で紡ぐ言葉は鈴の音のようで耳に心地よい。


「主殿。何やら熱心に見ているが、ああいうタイプの娘が好みなのか?」


「いや、そういう訳じゃないんだけどね」


 問いかけに返答し、振り返る。レティシアがバッと手元の雑誌を突き出した。

 見開きで写っているのはテレビの中の少女。黒のビキニのみを纏ったその肌が眩く輝いている。

 くびれた腰や、小さなおへそ、きゅっと引き締まった長い足のラインも未成熟ながら、背徳的な色気を纏っている。

 十人中八人が間違い無く美少女と言い切ることが出来るくらいの、美少女だ。

 言い切らない二人は美的感覚が天地崩壊しているか、ひがみ根性で現実と向き合えない者である。


「そんな訳じゃないとは、どういうことなのだ! 何と言うか、こう、こういう、エロ大和撫子系の女が良いのか主殿は!?」


「違いますー」


 もう筋肉じゃなけりゃ誰でも良いです。喉元まで出かかった言葉を飲み込む。大体エロって何だエロって。

 どう見ても水着に包まれたその胸元は――貧しい。美少女で微少女で貧少女だ。


「では、だいなまとばでぃの我がビキニを着ようか!?


「それだけは止めてぇぇぇぇ!!」


 うぼぁ。浜辺で陽ざしを跳ね返す、黒のビキニに身を包んだマッスル魔法少女……!

 日焼けの為にオイルを塗り、いつもより4割増しでヌラヌラ光るその肌! 歓喜にわななく筋肉!

 ば、罰ゲーム過ぎる……。


「……そういうんじゃないです。撫子は――」


「お・に・い・さ・まぁーーーー」


 ガンバタム!! 俺の言葉をぶった切って玄関がフルオープン。鍵は掛かっていないのだ。我が家は在宅時、鍵全開派。

 それに、例え強盗とか入って来た所で、レティシアが筋肉を見せつければそれで十分だ。

 むしろ精神破壊力の加減が難しいのが難点だ。防御無視攻撃だから。


「ぬあ――!?」


「お兄さまがのたれ死んでないか、撫子が様子を見に来てあげましたわ……ってアンタ誰よ!?」


「撫子……」


 三者三様の言葉が飛び交う中。テレビの中で笑顔を振りまいている美少女が、今まさに貧乏臭い我が家のたたきに立っている。

 嬉しくない。もう全然、全く嬉しくない。


 陽光を飲み込む、夜の闇を閉じ込めたかのような濃い黒の髪は頭の後ろの高い位置できゅっと結ばれ。

 身に着けるのはシンプルな白のパーカーに黒のキャミソール。

 上品ながらも可愛らしいデザインの黒色フレアスカートから伸びる足はこれまた黒のブーツへと消えていく。

 上品と清楚を売りにする、今爆発的大人気の美少女アイドル・撫子の険しい視線が俺を貫いた。

 なまじ美人の方が、怒ると怖い。


「お兄さま、説明!」


「……はい」


 収拾着くといいな。とりあえず撫子を部屋に上げながら、何度目か分からない溜息を吐いた。





「……で、この女性がお兄さまの部屋に棲み着いていると」


「おい、字が……や、何でもアリマセン。そういうこと……はい、どーぞ」


「ありがとうございますわ、お兄さま」


 三十分。撫子への状況説明にかかった時間だ。

 「怪物に襲われた所を魔法で助けて貰ってそれを盾に居候認定させられかくかくしかじかで現在に至る」

 と、簡潔に十秒くらいで説明したらもの凄く怒られたので、仕方無く最初から順を追って説明した。

 話している内に思ったが、しかし滅茶苦茶な内容だ。

 滅多に作らない甘いホットチョコレートを撫子に手渡し、テーブルに着く。

 さて、今度はこっちだ。俺の横側、撫子の真正面に座るレティシアに目を向ける。

 血走った翡翠の瞳がランランと輝き、俺をざくざく貫いている。心なしかギリギリと歯ぎしりの音も聞こえる。

 ミチミチとジャージを張りつめさせる筋肉の隆起が見て取れた。なにそれ怖い。


「主殿! 何故芸能人が主殿の家に来るのだ! こやつは主殿の一体何なのだ!? スパイ!?」


「スパイって何だよおかしいだろ! ……さっきも言いかけてたんだけどもネー。撫子って――あ、これ本名なんだけど、俺の義理の妹」


「……い、いもうと……?」


「イグザクトリィ」


 レティシアは右を見、左を見、首を傾げて頬を掻く。

 くりくりと戸惑う様に翡翠の瞳を動かした。


「芋、鵜と?」


「おかしいおかしい何だそれ。鵜は芋なんて食べません」


「胃、猛と」


「猛々しいっておい! あれか、腹が減って減ってたまらんのか」


「忌もうと……」


「呪っちゃダメ!」


「……いもうと」


「イエス義妹」


 そんなに衝撃的だったのだろうか。効果は覿面だ。暑苦しい筋肉の束を唸らせて俺に詰め寄ろうとしていた筋肉姫がよよ、と後ずさる。

 それを見て何故か勝ち誇る撫子。意味が分からない。

 一応説明が終わったとして安堵する。ずずりと緑茶を啜った。


「うふふ、お分かりですの? 貴女がお兄さまとどんな関係かは存じませんけど、撫子とお兄さまの間にはそれはもう強固な絆があるんですのよ」


「うぬぅ、しかし、絆の強さなら我も負けぬ! 何せ、我は主殿に身も心も捧げた身! 第一、妹では大したことはできまい!」


 ブバッ! 鼻から緑茶を吹いた。さ、ささ、さささ捧げるって何を! ひぃ! 想像させないで!!

 瞬間的に今朝の夢が脳裏にフラッシュバック。羞恥やら気色悪さが背筋を走り抜け、「うわああああ」と咳き込みながら床を転がる。


「はん、お兄さまが貴女みたいな筋肉お化けに欲情なさるとでも? それに撫子はあくまで義理。新しい関係も構築可ですわ!」 


 会話が異次元過ぎて理解出来ない。何を争ってるんだろう。あと、アイドルが欲情とか言うのどうなのそれ。


「は、破廉恥な! 何が清楚だ何が上品だ! 発情お嬢様ではないか! ぶ、ぶぶブラコン!」


「な、え、言いましたわね!? 取り消しなさい! 人のこと言う前に鏡で首から下見なさいよ常識外生命体! マッチョ!」


「ぬ、ぬぬぬ! 我はマッチョではない、ちょっと筋肉質なだけだぁ!」


「嘘をつけぇぇぇぇぇぇぇ!!」


 俺の心を読み取ったのか、撫子が上品な仮面を投げ捨て神速で突っ込んだ。流石妹。て言うかちょっとって何だお前ら頼むから勘弁して下さい!

 俺は転がりまわるのを止め、興奮しすぎて肩で息をしている2人に向かって声をかける。


「まぁ、とにかく落ち着いて。……ほら、隣の部屋から打撃音が聞こえませんか?」


「「……」」


 迷惑になっている自覚はあるのか、しゅんと大人しくなる両者。同時に、お隣のお姉さんからの抗議も大人しくなる。

 今度菓子折り持ってお詫びにいかないとな……。


「くっ……お兄さまに会いに来たですのに、何たる不覚。撫子、取り乱してしまいましたわ」


「いや、我も興奮しすぎたようだ。ブラコンは言いすぎた」


「い、いえ……まぁ、そこは訂正せずともよろしいですわ」


 ぽっ、と頬を染める撫子。


「……変態か」


 消えたと思っていた争いの種が激しく再燃。撫子の表情が瞬く間に般若にトランスフォームし、立ち上がる。

 ペチ! 壁に張り手を一発かまし、叫んだ。


「あんですってぇ!? この筋肉達磨!」


「「……」」


 奇しくも、俺とレティシアの沈黙が重なる。

 無言のままに撫子を見ていると、慌てたように口元を手で隠し、うふふと上品笑い。


「……う、うふふ! まぁ撫子ったら、今のは冗談ですわよ。冗談☆」


 これだ。この二重人格。撫子は上品で清楚なお外用の面と、口汚くて腹黒い内用の面を持っているのだ。テレビの前の皆さんは知るまい。

 大和撫子の異名を取るアイドルが、実家では俺を踏みつけて椅子代わりに腰掛け! 「撫子様に乗られるなんて光栄じゃない?」

 よりによって下着を買いに行かせ! 「ちゃ、ちゃんと穿いて上げるから可愛いの買って来なさいよ!? いいから行け!」

 あまつさえバレンタインにもらった義理チョコを笑顔で粉々に粉砕してのけたことを! 「無駄よ無駄。義理だもの。ほらこれ余ったからあげる」

 そして二言目にはこう言うのだ。「はぁ? 何言ってんのダメ男。この撫子様に逆らうの? 馬鹿なの死ぬの? あぁん?」

 くっ……泣けて、来たぜ……。

 芸能界入りしてから言葉遣いこそましになったが、言っていることは変わらない。


「……ぬぅ、撫子、と呼んで良いのか?」


「えぇ。撫子も貴女のことをレティシアと呼びますわね?」


 ぎこちない笑顔、ぎこちない動きでぎこちなく握手を交わす2人。


「あ!? いた、いたたたたた! 何でそんな力強いんですの!?」


「あ、す、すまぬ! 我と張りあえるからてっきり並ではないと思って……」


「はぁ?」


 何キロで握られたのだろう。リンゴどころか西瓜すら握りつぶせそうな握力で掴まれ、赤くなった手を擦る撫子。

 彼女ははぁ、と溜息を吐くと部屋の中を見て回る。

 台所、浴室、部屋の隅。窓の桟やテレビの裏まできっちりチェックして、こう言った。


「駄目ですわね。えぇ、駄目駄目ですわ。どうしてお兄さまは、撫子が居ないとお掃除もちゃんと出来ないんですの?」


 言葉の割に満面の笑み。ちら、とその視線が筋肉姫に向かう。


「一応、女性の方もいらっしゃるのに? 女だから、と言うつもりはありませんが、何にも家事が出来ないなんてことは、ありませんわよね?」


「……わ、我だって……くっ!!」


 家事能力ゼロの筋肉塊が、家事万能の腹黒撫子に勝てる訳もない。実際、この一ヶ月の間は炊事も掃除も洗濯も、全て俺がやっている。

 少しは手伝え居候め。


「我だって、鉄パイプを曲げられるぞ!!」


「それが、家事に役立ちまして? ……あぁもう、お兄さまは本当、仕方のない子なんですから。これからもちゃんと、嫌々ですけど! 撫子が家事しに来てあげます」


 言って、ない胸を張る。その辺をぼやっと見ていると睨まれた。


「いや、嫌々なら別にいいぞ。仕事忙しいんだろ?」


「むっ!」


 鉄パイプを曲げれるらしいびっくり生命が撃沈し、床に転がって丸くなる。今ならあらゆる打撃を無効に出来たりするのだろうか。筋肉の膨張で。

 そんな感じだ。


「い・い・か・ら、お兄さまは撫子の言うことが聞けないんですの!? 放っておいて死なれても困りますし、仕方無く、ですの!」


 ぴっ、と人差し指を立てた妹が唇を尖らせる。その言動に、何となく最近巷で人気のキャラクターを思い出した。

 キャラをあしらう主人公になったつもりでニヤリと笑う。


「はいはいツンデレツンデレ」


「なっ!? べ、別にお兄さまのことが好きとかそんなんじゃないのですわ! ……勘違いすんなダメ男!」


「ふぐぉ!!」


 蹴られた。一瞬翻ったスカートから素敵空間が見えた気がするが、そもそも妹のを見ても嬉しくない。

 嬉しかったら変態だ。続けて何度も蹴られ、俺のHPがどんどん削れて行く。

 視界の隅に見えるゲージは幻なのかしらん。緑色のバーは見る間に黄色になり、そこからはじりじりとレッドゾーンへ。


「あ、主殿に何をする!?」


 がし、とレティシアに抱えられた。庇うつもりなのか、完成された筋肉の山に埋もれ、締め付けられている。

 庇われる、それは嬉しくなくもないが。

 いいか、締・め・付・け・られている……!


「っあ! ちょちょ、ギーブ! ぎぎぎギブ! レティシアさん痛い痛い首が締まってま゛ずぅぅぅぅぅあ゛!!」


「お、お兄さま!?」


「ぱ……」


「お兄さまーーーー!?」


 義妹や筋肉、二大怪獣大決戦。全ての状況を置き去りにして、俺は安らかに旅立ちました、まる。




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