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第四十一話 女ミミックのヤンデレ化

「テヤヤヤヤ!」


 ミミネの足が分身して見える。【速 さ】は800だ。足がいくら分身して見えようとも、実際のスピードはステータスに依存ずる。つまりあれは残像。俺の方が速い。


 射抜くのは簡単だ。麻痺付与。


 バシュ!


「フン!」


 足に刺さる寸前に、あのなぎ払うような蹴りが来た。風圧がすごい。矢が吹き飛ばされてこっちに戻ってくる。


 あっぶね! あいつ、人の股間(こかん)を狙ってきた! 卑怯者め!


「あっぶねえだろバカ!」


「エロ鑑定士! 女と結婚できないように再起不能にしてやるわ! 二度とエロいことを考えられないように、あんたのキ〇タマをハサミでちょんぎって、生ごみといっしょに捨ててやるわ!」


「ちょ、ちょっと具体的すぎないか! こえーよ! R18タグつけろって言われたらどうすんだよー!」


「それともあたしを抱いていっしょに、唇噛みあって心中する!?」


 性格変わりすぎだろ! というよりゆがみすぎだろおおお! 


 そんな濃厚な愛なんか望んでないぞ! ゆるふわ女湯スローライフがいい! 


 従者の呪いの神髄(しんずい)って、敵に寝返ることじゃなくて、弱点と個性の反転の方が怖いんじゃ……。


 何か方法はないのか。このままじゃ俺のキ〇タマが危ない。それにミミネのヤンデレ化が止まらない。


 『ミミネの従者の呪い』を手っ取り早く解く方法。それは、術者を倒すこと。つまり、ドリアン。


 くそ、ドリアンの毒、そろそろ効いてきてもいいころなのに。確かに『八咫(やた)(がらす)のブーツ』のスパイクが刺さったのだから。ほら、ステータス画面はうそをつかない。


【状 態】 毒 


 ちゃんと毒になっている。結果、体力も消耗しているな。800あったドリアンの体力は今、600だ。俺と同じになった。いいぞ。これなら五分後には、毒まみれでチェックメイトだ!




「ドリアン。息苦しくなってきたんじゃないか?」


「そ、そういえば。確かに」


 無意識に胸に手を当ててステータス画面を出そうとしている。はいはい。全人類やっちゃうよね、無意識に。


「状態異常は現在、開示してお見せすることはできません。残念」と、俺はあきれ顔で告げる。


「うううううう。おえええええ」


 ドリアンが吐いた。


「ど、毒だな」


「正解。では、第二問、ドリアンを好きになっている人は何人いるでしょうか?」


「っふ。まさか、俺に精神攻撃を仕掛けるつもりか?」


 今ドリアンの体力は550まで減っている。毒で倒してもよし。精神破壊させてもよし。


「あたしを無視すんじゃないわよ! あたしの生足が目に入らないっていうの? あんたエロいんだったら、死の間際まで目に焼きつけなさいよ! あたしの生足! そのケツのアナ蹴り砕いてやるわ!」


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