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龍帝

 エルドがソウマとトウを背中から下ろして数十秒間、二体の龍が大空で雌雄を決しようとしていた。


 お互いが肉体を駆使した突撃、口からのドラゴンブレスを放つも、瞬時に回避していく。

 

 そして、エルドが行動に出ていた。

 地に向かって低空飛行したかと思えば、人間の姿となって、着地したからだ。

「――ふん」

 レグロラは吐き捨てながら同じく人間の姿となり、エルドの正面に着地する。


 大男同士が距離を空けて対峙している。

 レグロラは細身で黒い長髪をなびかせ、エルドは金の短髪であり、レグロラよりもガタイがいい。


 紅い眼で睨み合いながら、エルドがレグロラに告げる。

「……あのままではキリがなかったのでな、貴様なら、同じ土俵に立つと信じておった」

 そう語るエルドに対し、レグロラが「ハッ!」と小馬鹿にしたかのように笑い。

「否、貴様は俺様にビビったのだ。闇以外の全ての魔力を司る貴様に対し、闇魔法に特化された俺様。俺様の方がMPを少なく最大限の攻撃ができるからな! 長期戦になれば、龍の姿だと負けると悟った……随分と狡くなったものだエルドォォッ!!」

 レグロラの叫びを聞いて、エルドは黙るしかない。


 それは、事実だからだ。


 このまま戦えば、負けると察してしまい、自らが勝てる可能性のある人間体での戦いに移行した。

 エルドはレグロラの再開に喜び、それと同時に恐怖もしていた。


 レグロラは蔑んだかのような眼を、エルドに向けて。

「この行為、七年前であれば絶対に行わなかっただろう……嘆かわしい、あの人間の、トウとかいう人間のせいだ!!」

 その言葉に、エルドはピクリと反応をして、レグロラが続ける。

「貴様を倒し、乗せていた二人の人間を殺してやろう! ファウスと契約を交わした俺様が真の龍帝となり、貴様が俺様の部下となるのだ!!」

「…………龍は強さが全て、我が貴様に負けることがあれば、そうなるしかないだろうな」

 レグロラは、その言葉を聞いて、高笑いをあげながら、満足げに頷いた。


 何もない平地であり、魔王城の正面に振動が起きる。

 レグロラが体内の魔力を解放しているのだろう、同じくエルドも解放し、周囲が振動するも魔王城は何も影響はない。

「はははははっ!! そうだろうそうだろう!! 嬉しいぞエルドォォッ!!」

「――勝てれば、の話だ」

 エルドは拳をレグロラに向けて、楽しげな表情から、一気に冷静となったレグロラが構えを取る。

「人間体になると装備品が効果を発揮する……恐らく俺様の装備は、貴様と同じ力を備えた装備だろう、エルドよ」

 獰猛な双眸でお互いを見定め、エルドが軽く頷いた。


「――()くぞ」

「来るがよい!!」

 先ほどのように回避主体ではない、自らの爪を魔力で強化した殴り合いが始まる。


 エルドはこれが目的だった。

 先程までの攻撃では、お互いの速度が高すぎて、攻撃が一切当たらなくなる。

 龍形態では攻撃と防御値を速度に変換できることもあり、勝負がつかない。

 だからこそ、その長所を消す為に、人間体による攻め合いを望んだ。

 これは早く決着をつけて、トウとソウマの元に行きたかったが故の行為だ。


 そして、エルドは理解する。


 七年前、魔界に行って消息を絶ったレグロラ。

 神龍は、基本的に自らの属性に合った場所に住まう。

 五大龍ならば、五大迷宮の周辺だ。


 雷神龍は世界中の上空であり、闇魔法を扱うレグロラにとって、その環境が魔界だった。

 ギルドに入るまでは魔界に向かうだなんて一言も言っていなかったレグロラだが、ルードヴァンの命によってエルドがギルドに入ってから、魔界に向かうと連呼するもエルドが引き留めて止めるを繰り返し、七年前に遂に魔界へと向かった。

 エルドが引き留めていたのは、自らの龍帝としての役目を手伝ってくれたからに他ならないが、ギルドに入ったのが許せなかったのだとエルドは推測ができている。


 今までは向かわなかった上の世界である魔界で、本来の力を発揮し、鍛え上げたのだろう。


 攻撃・速度は、エルドを上回っていた。

 僅か数秒ほどでエルドが血を流す。

 エルドよりダメージを受けていないレグロラが、僅かな血を口から吐き捨てる。


 お互い、防御こそするが、回避を行わない。

 攻撃回数は互角のはずなのだが、レグロラの方が威力がある。


 部分的に龍と化した爪で切り裂き、腕で防御し、反撃し、カウンターを放ち、殴り飛ばす。

 数分間――幾度となく繰り返されたその攻防で、真っ先にエルドが、膝をついた。

「レグロラ……貴様……」

 呻くエルドに対して楽しげに、レグロラが告げる。

「貴様は何も変わっていない……平穏を望んだ末路がこれだ……俺様は悲しいぞエルド」

 レグロラが龍と化した足で踏みつけようとするも、エルドは腕で受け止めた。


 何度足による殴打を行なうレグロラに、エルドが叫ぶ。

「貴様だって……数年前までは、我と志を同じにしていたではないか……何故だッ!!」

 足を腕で弾き飛ばし、そこからの右拳がレグロラに直撃、腹部を龍と化すことで受け止め、後方へと下がる。

 エルドの叫び声に驚いたレグロラが、腕による防御を疎かにしたからだ。


 驚愕の後にレグロラは全身を震わせて、叫び声を周囲に響かせる。

「なぜ……何故だと……そんなもの! 貴様が下等な人間と! 馴れ合いを始めたからだァッッ!!」

 レグロラが両の腕を龍化させ、激昂しながらエルドに飛び掛かる。

「ルードヴァンの命令だからギルドに入るのはいいだろう! あの時魔界に行きたいと告げたのは、貴様が俺様を引き留めてくるのが解っていたからだ!」

 エルドは同じ様に、龍化させて拳を交わす。

 ガキィ! ガキィ! と周囲に轟音が鳴り響く中で、レグロラの叫びが周囲に響く。


「俺様を宥めながらルードヴァンの言葉を聞いてギルドの仕事をするまでは許そう!! 一番許せなかったことは! 貴様が人間なんぞに、強さの証であるスコアの序列を! 譲り渡したことだ!!」

 感情によって力を増すレグロラの拳、それを受けたエルドの拳がひび割れ、血を噴出している。

「ぐッッ!!」

「七年前の俺様では貴様に敵わないと理解していたからな! 魔界へ行き、そこでファウスと会い! そして俺様は強くなり! ルードヴァンを滅ぼす計画を知った!!」

 激痛によって、エルドの意識がブレる。


 その隙を突いたレグロラの拳が、エルドの腹部に突き刺さった。 

「――がぁァッッ!?」

 悲痛そうな呻き声を漏らしながら、エルドは吹き飛ばされる。


 倒れまいと堪えているも、ゴハッと血を口から吐き出し、エルドはうつ伏せに倒れた。

 憐れみを籠めた視線で、それをレグロラが眺めている。

「全ての風向きが俺に向いていた。魔界によって本来の力を目覚めさせ、エルドを堕としたルードヴァンを始末でき、此処にやって来るエルドとトウ……ここまで俺様を中心に世界が動いているとはな。いや、もし俺様が中心ならば、エルドがギルドなんぞに入ってはいないか……」

 レグロラを悔しげに見上げるエルドを眺めているも、レグロラはすぐさま踵を返し、魔王城へと向かおうとする。

「貴様を殺す気はない。殺すべきは城へと向かった人間共だ……貴様は、そこでくたばりながらファウスの龍帝となった俺様を称える言葉でも――」

 そして、レグロラは魔王城へ向かおうとして。


 その足を――止めた。


 エルドが、立ち上がったからだ。

「……俺様は余力があり、貴様は死ぬ寸前、勝機はないぞエルド」

 振り返り、距離が離れているもレグロラは憐れみの眼で見つめる。

 まだエルドに闘志が残っていることを確認し、血を沸き立たせていた。

 レグロラが右手を突き出して、再度勝利を宣言する。

「貴様はもうくたばる寸前! 俺様は加護の力でほぼ万全! 貴様に勝ち目など皆無だエルドォォッ!!」

「そうだな……ここで我が勝つ可能性があるとすれば、全力のドラゴンブレスのみだろう……」

 レグロラの方が速い。

 ドラゴンブレスを放っても避けられることは、今までのことから解っている。


 だからこそ、エルドはレグロラの返答よりも先に――宣言した。

「この全力の勝負で負けた時……我は貴様の下につくことを――ここに誓う」 

 ピクリと、レグロラが反応し、振り向いた時。

「――言ったな」

 満面の笑みを、レグロラが浮かべていた。

「当然だろ、全力と全力による勝負で我が負けたらな……それ以外なら我自身が認められん」

 エルドは、最初は普通に殴り合いの末に、レグロラに勝つつもりだった。

 しかし、レグロラの方が強く、他がステータスで僅かに勝っていたとしても、攻撃と速度、そして魔界というフィールドによって圧倒されていた。

   

 レグロラが自らが強者だと余裕を持たせてから、全力による勝負を要求する。


 楽しげな表情を浮かべて、提案を受けたレグロラが叫ぶ。

「いいだろう! 叩き潰してやるぞエルドォォッ!!」

 エルドが勝つにはそれしかなく、レグロラが前方に突き出した両の腕に漆黒の魔力を籠めた。

「ファウスが俺様に教えてくれたのさ……闇の魔力の扱い方をな! 龍の息吹(ドラゴンブレス)、いや! 俺様が会得した。それを遥かに上回る龍の閃光(ドラゴンレイ)で貴様を叩き潰す!!」

 閃光の激突で相殺されることから、全力でやっても力量差がほぼ互角なお互い死ぬことはないという確証は持っている。


 これは、どちらの閃光が強いかを決めるだけだ。


 それによって――この戦いの決着がつく。

 

 ここまでレグロラに妥協させてまで勝利を求める行為にエルドは自らが惨めになりつつも、キッと眼前の邪神龍を睨む。

「レグロラ……我は貴様の強さを最初から認めていたが、まさかこれ程まで強くなるとは……」

「ここまで墜ちた好敵手は見たくなかった……だが、これでようやく終わるなエルドォォッ!!」

 エルドは口から白い光を――レグロラは両の腕から黒い光を――放つ。


 一点に集中した閃光と閃光が激突し、その衝撃によって周囲が震撼する。


 魔力値はエルドが上、しかし攻撃値はレグロラが勝っている。


 エルドの閃光は、レグロラの閃光によって、打ち砕かれようとしていた。

「終わりだエルドォォッッ!!」

 エルドは必死に堪え、レグロラは感情を強め、閃光の威力を増していく。


 エルドは――プライドを捨てた。


 頭部だけを龍化する。


 その姿は獣人のそれであり、龍人という龍と人間のハーフの姿でもあった。

 他の部分は構わない、しかし、顔だけ龍化することは、人間の姿になれるスキルを持っていたとしても行なわない行為だった。

 忌み嫌われ、龍の世界から弾かれる龍人の姿を見せたエルドに、レグロラは嘆きの声を出す。

「……ばっ、馬鹿なッッ!!」

 そう叫んだのはレグロラだった。

 そして、口から閃光を出しているから喋ることのできないエルドは、無言のまま息を強めている。

「威力は上でも出力が……ファウスは人型の魔族だから……いや、それよりも、貴様は龍としての矜持を――」

 動揺を口に出したことから、突き出した両腕、その両手から一点に集中させて放つ閃光が、僅かに弱まった。


 龍としての矜持を捨ててでも、ここで勝利して、トウとソウマの元に向かう。

 エルドはその為なら、龍人の姿にだってなれた。

 エルドは意識を強め、口から吐き出された閃光は更に威力を増す。

 レグロラの肉体が、ドラゴンブレスによって、衝撃と共に吹き飛ばされていた。


 エルドは身体をふらつかせながらも、仰向けに倒れているレグロラの元へ向かう。

 レグロラはエルドが近寄ってくることに気付き、声を漏らす。

「俺様の敗因は魔族のアドバイスを聞いたこと……対等な勝負に拘ったことか……」

 倒れているレグロラの元へ、エルドは声を掛ける。

「トウは我に助言をしたことがなかったな……龍と人間の違いを理解できていた。だが、瞬間的な威力は、間違いなく我の龍の息吹より、お前の――」

「ああ。解っている」

 レグロラがよろめきながら起き上がり、エルド肩を支えにして立っている。

「なんの……」

「どんなことをしても、勝者が正しい……貴様が龍帝だエルド……そして――」

 小声で囁きながら、エルドの肩からレグロラが流れ落ち、うつ伏せとなって倒れていた。


 エルドは倒れたレグロラを眺めながら。

「……感謝する」

 そう告げて、ボロボロに成り果てながらも、トウとソウマが戦っているであろう魔王城へと向かう。


――――――


 俺達は、魔王城の中を駆けていく。


 ルードヴァンの記憶から、城の構図は解っているつもりなのだが、それでも広い。

 トウを先頭に俺達は駆け出し、数分掛かりながらも一階と二階の階段登った。

 階段なら同じ所に設置しておけよ。

 なんで毎回毎回、上の階層に行ったら階段を探さなきゃならないんだ。


 ルードヴァンの記憶はさっき与えられたものだ。

 似たような通路が結構あり、記憶と間違えて進んだりすることで、何度か俺達は間違った道を行っていたりもしている。

「ダンジョン、建物内の構造を一瞬で把握するエルドがいればな……」

 三階への階段を登りながら、トウがそんな声を漏らす。

「なら、レグロラって奴を倒せば、エルドがすぐ来てくれるってことだろ!」

 俺の発言を聞いたトウが、僅かに驚いたような反応を見せてきた。

 勝つことを確信しているかのような発言に驚いているのだろう。


 神眼で見たステータス的に互角なのだが、エルドは勝つと断言した。

 それなら援護に来てくれるのを、信じるべきだろう。

「ああ……その通りだ!」

 トウの言葉を聞いて、俺達は階段を登り切る。

 

 三階層に到着して――俺は全身を震わせた。


「……どうした?」

 今まで先頭を走ってくれたトウが、突然止まった俺を心配している。

 どうやら、トウは気付いていないようだ。


 この魔王城、部外者は下の階の事は察知できないことになっているんだったか。

 魔族は何となく察知できるらしいが、人間である俺達は無理だと、ルードヴァンの記憶で把握している。

 俺は先頭を走りながら、追ってくるトウに伝える。

「とてつもない力を持った存在が居る……多分そこに、最上階の階段がある」

 俺が先頭になって、魔王城の第三階層を駆け抜ける。

 似たような通路が見えるが、膨大な聖魔力を感じる事、それをルードヴァンの記憶と照らし合わせることによって俺は一切迷わなかった。


 これは半天使による補正なのだろうか。

 とてつもない聖魔力が、この階層全体を伝わっている。

 レグロラはエルドと戦い、ラバードの姿も見えないのだが、他に誰かが居るのだろうか。


 そして、俺達二人は――大階段がある大広間へ到着した。


 闘技場にでもなれそうな広大な大広間、その先にある大階段に、一人の天使が見える。

 腰に刀を差し、白銀の装飾を纏い、何故か眼鏡をかけた銀髪の青年。

「リアッケ――いや」

 俺は神眼で、その存在が何者なのかを理解し――


テニフィス

上級天使

HP310000

MP290000

攻撃33400+800

防御31000

速度33100+400

魔力30700+600

把握20000

スキル・天使()決闘()


 ――唖然とするしかない。


 尋常ではないステータス値、そして身体から湧き出ている聖魔力。

 Sランクスキルを二つ所持し、とてつもない威圧感が俺達を襲う。


 これは二対一でも――勝てる気がしない。


 テニフィスという上級天使が、俺に目をやった。

「リアッケを知っている……そうか、君がエルフの場所で……アルダ様の仇が討てるという発言は真実だったが、もうオレの意志は必要無いか」

 何を言ってもこいつは止まらないだろうが、一応聞いておくか。

「なんで……これ程までの天使が、大魔王の手下になってるんだ?」

「……アルダ様の命だ。オレは大天使長の剣であり、それ以外の何物でもない」

 階段を降りてきて、テニフィスが俺達と対峙する。

 

 こちらは二人だ、二対一で倒してファウスの元へと向かう。

 そうする以外に、勝機はないだろう。

「一対一なら間違いなく殺されていただろうが、こっちは二人なんでね……二対一で倒してから、上のファウスを――」

 トウがそうテニフィスに宣言して、同じ気持ちの俺も頷く。


 しかし、テニフィスは――その目論見を打ち砕く。

決闘(デュエル)のスキルを発動する……君達二人で、弱い方は君か――もう一人は好きにしろ。階段を登るも、戦いが終わるのを待つのも自由だが、一対一の決闘に入ることは許さない」

 テニフィスが腰に差していた刀を右手で抜いて峰に左手を添え、刃をトウに向けていた。


 トウより俺の方が強いってか、ステータスを見る限りならそうだろうよ。

 問題はテニフィスが所持しているSランクスキルの決闘だ。

 奴の発言通りなら、トウとテニフィスの戦いに、俺が参加できない。

 もし発言が正しいのなら、テニフィスが宣言したように、俺がすべきは戦いが終わるのを待つか、ファウスの元に向かうかのどちらかだろう。

 

 ステータス差がかなりあるエルドよりも強いトウだが、これを相手にするのは厳しいだろう。

 Sランクスキル、決闘を発動したと言うが、テニフィスの発言が真実なのかが解らない。 

 そんな思考を読んだのか、階段と上級天使を眺めている俺に向かって、テニフィスが声を上げる。

「許可を出す。そこの人間は何か攻撃を仕掛けてくるといい……オレは一切の抵抗をしない」

 なら絶刀を放ちたいが、それを狙って攻撃を仕掛けてきたら怖いな。


 俺は全力の遠距離攻撃をテニフィスに放つ。

「――切撃ち!!」

 閃光型ではない、渾身の力を込めた振り下ろしから放つ三日月形の斬撃による一閃。 

 全力の切撃ちをテニフィスに放てば、一切の対処をせずに、そのまま肉体で受け止めてきた。


 そして――

「――なっ!?」

「馬鹿な……」

 俺とトウは、唖然とした声を漏らすしかない。

 無傷にして一切動じていないテニフィスが、そこに居たからだ。


 決闘スキルは真実のようだな。

 テニフィスはファウスの元へ向かってもいいと言っている。


 こうなれば、俺は一人でファウスと戦うべきだろう。

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