空の下 #2
対角線上にある二つの窓を開けた。
風が吹き抜け、心地いい空間が生まれる。
日常の慌ただしさに溺れそうになっていた。
青く薄い表面上をたどっている。
僕はどこへ向かうのだろうか。
人と人が交わるこの世界で、決して交わることのない心を代償に、息をそっと吐く。
吐いた息は宙に浮き、そっと消える。
知らない世界に飛び込む時の感覚。
心臓の鼓動
未来を予想する感覚
冷や汗
眠れぬ前日の夜
意外とあっけない結末
全ての事象にある意味は後付けである。
意味があるものを追うことは、誰かの二番煎じであるということ。
夢への憧れ。
それは自分以外でも良い、唯一無二の存在は稀である。
夢を創り出す。
これが僕の生きる道。
今はまだ見ぬ最果ての景色。
明日は何色だろうか。