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始まりはぐーたらと。

処女作です。駄文かもですがよろしくお願いします。

世の中には武器という物がありふれている。

剣、弓、槍、そして銃。

そして武器と同じ量、その矛先を向けるべき相手がいる。

ある者は人に向ける。

また別の者は獣に向ける。

そして、彼女が向ける先には…



異形がいた。




「ギャァァッ!」

なんとも耳障りな断末魔をあげて、目の前の魔物(異形)は命を終えた。


「今回の依頼はこれで終わりかな…」


その背面には、美しい銀に一箇所だけ夕日が濃縮されたように鮮やかな赤色の髪を後ろで三つ編みにした女性が真っ直ぐに銃を持って静かに呟く。


そしておもむろに先程の魔物(この魔物は一般的にゴブリンと呼ばれている)に近づき、腰に差していたナイフで解体を始めた。


「毎度のことながら…この作業はなれないな…」


胸元を大きく切り裂くと、中から鉱石のような結晶体が姿をあらわす。


「あった…『魔石』…まぁ、ゴブリン程度じゃこんなものか。」


ゴブリンは100cmくらいの身長に対して、握りこぶし大の魔石を保有している。

魔石とは、魔物の心臓であり、魔力を貯めることができる唯一の鉱石である。


「まぁ…わたしにはあまり必要ないのだけどね…」


世の中には必ずステータスが存在する。

例えば今のゴブリンは


NAME:ゴブリン

ATK:10 DEF:5+3

HP:0/20

状態:死亡(蘇生不可)


と表記される。

このほかにも魔力量を表す、MPなどが存在し、ステータスとして表示される。

ちなみに彼女のステータスがこちらである。


NAME:グリーレ・ナーチェス

ATK:0+8000(×α) DEF:2+6500

HP:10000/10000 MP:990/1000

状態:疲労(小)

SKILL:気配遮断8Lv 召喚『マアンナ』

魔弾10Lv 調合MAXLv 武器召喚(銃)

魔力変換(命) トリガーハッピーEXLv

禁忌#@Lv


ステータス確認を終えるや否や、彼女、グリーレは足早にきた道を引き返す。


「父上や使用人に見つからないうちに元いた場所に戻るか…」


そんなことを呟きながら。

まぁ、フラグというのは回収されるためにあるようなもので、数歩歩いたうちに若い男の声が聞こえてきた。


「お嬢!どこで何をしていたんですか、お嬢!」


「なっ、嗅ぎつけるのが早くないか?!」


「私の気配感知をなめないでください!レベル10までなら察知できます!」


ステータスにも必ずレベルが存在し、1から始まり20まであるのだが、ここに存在するレベルは上がることも下がることもない。練度だけじゃどうにもならない壁というものである。


「ハハッ、相変わらずかなわないな、カルロには。」


「当たり前です、何年の付き合いだと思っているんですか?」


若い男、カルロ・ローチェはナーチェス家の使用人であり、グリーレの側近である。

彼のステータスは以下のとうりである。


NAME:カルロ・ローチェ

ATK:500+3000(×8) DEF:1000+6000

HP:20000/20000 MP:500/600

状態:状態変化なし

SKILL:火属性付与15Lv 連続攻撃8Lv 気配感知10Lv 移動速度上昇9Lv


「これまた深いところまで来ましたね。そんな武器一つだと危ないので、バトラーたるこの私が同行いたします。」


「なるほど、バトラー(戦う人)か。頼りにしているよ。」


「お嬢、バトラーは執事のことでございます。わかって行ってますよね?」


そんな和気藹々(イチャイチャ)としている中、背後から近づく人影に気づかない間抜けでは断じてない2人は臨戦態勢を整えて誰が来たのか認識しようとしたところで、武器をしまった。


「やあやあ、私の許婚様はこんなところで堂々と浮気かな?」


「貴様の嫁になんかならんよ、アホ王子」


現れたこの男性は一国の王の息子、カール・アハトである。ちなみに、グリーレとの仲は悪いわけではない。寧ろ良好ではあるが、グリーレの父、ラーテ・ナーチェスが王の補佐官で接点があり、小さいうちからつるみはじめた、所謂腐れ縁というやつで、今回の婚姻問題は双方が遠慮している。


幼馴染と恋人は一緒にはできない性格の2人は、各々既に恋人を持っており、グリーレはカルロがそれである。ちなみに無許可である。


対してアホ王子改め、カールには…


「カール様、急にいなくなられては困ります。」


「おぉ、ドーラ、すまなかったね、そこにいる白狼娘にちょっかいを出していたところさ。」


「グリーレ様、カルロ、ご機嫌麗しゅうございます。」


ドーラ・ブルーメという、メイドが付いているのだが、カールが口説きに口説いてようやく落とした彼女である。

ちなみに無許可である。


そんな上層階級の4人がなぜこんな森の奥でだべっているのかは、数日前に遡るのであった。



閲覧、ありがとうございます。

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