流石に董卓は強かったぜ、そして洛陽を落としたらやれることが一気に増えるな
さて、洛陽に突入した俺たちの前に現れたのは語尾にデブを付けて話す見た目っからにでっぷり肥え太った董卓だった。
「どうでもいいが酒池肉林と言う割には誰も居ないんだが?」
俺の質問に律儀に答えるデブ。
「ぐふふ、今は120分3900円で飲み放題食べ放題を楽しんでいたところデブ。
その邪魔をした罪は重いぞ!」
俺はそれを聞いて頭痛を感じたがとりあえず聞き返した。
「うん、なんでそこだけ現代設定なのか突っ込むべきなのか?」
「顔良とかなってる時点で細かいツッコミは無用デブ」
「アア、タシカニソウダヨネ」
まあ、俺も時間制限ありの飲み放題食べ放題を邪魔されたらムカツクだろうけど。
そしてフルフラットが涙ながらに言う。
「お祖父様は洛陽の飲み放題食べ放題を知ってからは
それにはまってしまってこうなってしまったのです。
どうかお祖父様を正気に戻しマッチョイケメンだった頃の
お祖父様に……」
「わかった、可能な限り努力しよう」
まさか飲み放題食べ放題にはまったのが董卓がデブった理由だったとは、このシステムは禁止にしなければならないな、とりあえず董卓に対してだけでも。
そしてざざっと集まってくる兵士たち。
「李儒、貂蝉こ奴らを殺せデブぅ!」
「は、かしこまりました」
「あらん、承知いたしましたわ」
さて、董卓の配下では名前しれた参謀である李儒と董卓と呂布の仲を引き裂いた貂蝉。
その他には董卓直属の近衛兵が二人。
董卓と近衛兵は大盾歩兵で李儒は長弓兵、朝鮮は妖術兵のようだ。
そして相手の兵力は8000。
こちらの総合戦闘能力は5990、どう考えても分が悪い。
「ふむ……」
大盾兵は長弓に強いのでただでさえ影の薄いステルスが更に今回は影が薄くなる。
フルフラットの弩も盾の貫通力と相殺だから後衛の支援効果があんまり期待できない。
更にイケメンの長槍歩兵は騎兵には強いんだが歩兵にはいまいち。
「普通に戦ってもこっちに勝ち目はないよなぁ」
「ぐふふ、ならば無駄に命を散らすこともないデブ」
いや、そこの董卓はちょっと油断しすぎだと思うぞ。
デブにはチャンフェイを当てて、その後ろはフルフラットに支援させる。
「うむ、おまかせください、我が君」
「お祖父様を正気に戻すために頑張るわ」
「ああ、頼むぞお前たち」
貂蝉とその前にいる近衛兵にはボインとステルスを配置する。
「あらあら、大変だけど私におまかせくださいねー」
「は、承知いたしました」
イケメンは李儒の前に配置して盾で弓を防ぎ時間を稼いでもらおう。
「ふむ、おまかせください主君」
「イケメンお前さんが時間を稼げるかどうかが勝敗の別れ目だ。
頼んだぞ」
そして”ジャーン”と言う銅鑼の音がなりひびいいて戦闘が開始された。
「ゆくぞ、我らの頑強さを思い知らせるのだ!
総員盾を構え!」
イケメンが声を張り上げて指揮をとると”ざっ!”と盾がかざされる。
こちらにも大盾歩兵がいればよかったのだがな。
「ふん、邪魔者は死ねい!」
しかし、李儒の長弓歩兵が放った矢が雨のように降り注ぎイケメンの配下の兵が倒れる。
「者共、しばし持ちこたえよっ!」
しかしイケメンの配下の兵士の損害はそこそこでているからそんな長くは持たないだろう。
「よし、足止めのために一斉射撃を」
ステルスの配下の弓兵が矢を放った。
大きな盾をかざして敵兵が足を止める。
「さあー、皆さんいきますよー、突撃ー!」
ボインがそういうと長槍と盾を構えて敵の西涼鉄騎兵に突撃をする。
大きな盾を矢を防ぐために上にかざした大盾歩兵は西涼鉄騎兵のいい突撃の的だ。
「ぐあぁ!」
大盾歩兵が次々と打倒されていく。
「よし、いいぞ」
正面の大盾歩兵にもチャンフェイの軽装騎兵が襲いかかる。
「さあ我らも負けていられませんぞ、者共我に続けい!」
チャンフェイも抜刀しつつ馬を走らせて敵陣に切り込んだ。
軽装騎兵は大きな盾を持つものには回り込んでの攻撃ができるので結構強い。
長槍兵や弓兵の攻撃には結構弱いけどな。
そして能力的には星1つ他の四人より高いだけ有ってやはり強い。
「あんたたち私の邪魔しないでよ!」
今回は冷静にフルフラットがチャンフェイを支援している。
なんだやればできる子なんじゃないか。
これなら行けるかと思った時に貂蝉の声が響いた。
「あらあら、どうして私に刀を向けてるのかしらー。
あなたの敵はあっちよん」
ホヨンと顔が緩んでチャンフェイがこちら側に向き直った。
「は、そうでしたな、貂蝉殿」
やべぇ、貂蝉にチャンフェイが魅了されて一時的に寝返っちまった。
刀を向けられて焦ってるフルフラット。
「ちょ、ちょっと?!
あんたまさかあっちのケバケバ女に惑わされてるの?
ならこっっちも」
フルフラットがウッフンポーズで言う
「うっふーん、私のほうが魅力的よねー」
それに対して冷たく言うチャンフェイ。
「ちくわはだまれ」
「ひ、酷い、ひどすぎるわ」
いやなんかカオスになってるがまじでやばい。
ただでさえ戦力で負けてるのに、こちらの最強が寝返るのはまじやばい。
「何をしている目を覚まさんか馬鹿者めが!」
その声が響くと方天画戟の柄でチャンフェイがぶん殴られた。
「ふん、董卓を倒すなら俺も手を貸そう」
そういうのは赤兎馬にまたがり方天画戟を手に持った呂布だった。
「よし、きたな呂布の援軍イベント」
そして貂蝉が向きを変えた。
「お待ちしてましたわん、呂布将軍」
更に貂蝉の寝返りイベントも来た。
こうなれば後は力押しで倒すだけだ。
やがて、敵側の兵士は全滅した。
「主君、敵を殲滅しましたぞ」
やはりイケボで報告するイケメン、誰か絵をイケメンに差し替えてあげてください。
「ぐふ、この董卓が敗れるとは……。
もっと酒池肉林を楽しみたかったデブ」
そう言って倒れようとするところにつかつかと歩いて行くフルフラット。
そしてフルフラットは言う。
「お祖父様、歯を食いしばりなさい」
孫娘にそう言われキョトンとしているデブ。
「歯を食いしばりなさい」
もう一度いわれて歯を食いしばるデブ。
「いい加減目ぇさませー!」
フルフラットは力いっぱい殴ったのであろうがたいしてデブには効いてはいない気がする。
「お、おお、今まで儂は何をしていたのだ?」
って正気に戻ったよ。
「ふっ、借りは返したぞ」
「じゃあそういうことでみんな元気でねん」
そういって呂布と貂蝉は離脱していった。
「ふう、なんとかなったようだな。
洛陽も開放されたようだしひとまずはよかったよかった」
「お祖父様、今からダイエットして痩せていただきますからね」
「お、おう?」
フルフラットはデブを何処かに引きずっていった。
あいつ案外力あるんだな、きっと結果はコミットされるのだろう。
そして洛陽が開放されたことで色々できることが増えた。
君主レベルも上がったしこれからは色々忙しいかもな。
「これでガチャが引けるようになったり
箱庭を育成したりできるようになったかな」
とは言えもう食料も尽きたし今日は寝るか。
なんだかんだで戦闘続きで疲れたし。
・・・
ステータス
君主名:ひろポン
レベル:12
黄金:2000
銅銭:30000
食料:9000
領地:なし
配下武将
武将名:張飛
レベル:10
兵種:軽装騎兵
レア度:☆☆
戦闘力:2600
食料消費:1100
武将名:顔良
レベル:10
兵種:長槍歩兵
レア度:☆
戦闘力:2300
食料消費:1100
武将名:荀攸
レベル:10
兵種:長弓歩兵
レア度:☆
戦闘力:2300
食料消費:1100
武将名:董白
レベル:10
兵種:弩歩兵
レア度:☆
戦闘力:2300
食料消費:1100
武将名:馬雲緑
レベル:10
兵種:西涼鉄騎兵
レア度:☆
戦闘力:2300
食料消費:1100