さっさと洛陽を陥落させて董卓にはダイエットに励んでもらおうか
さて、仮設寝所で一晩寝て目を覚ましたらいつも通りおはようの挨拶をチャンフェイとかわして目を覚ます。
「ひろポン様？我が君？我が君？いつまで寝てるのですか。
早く起きてください」
やはり今朝もまだ眠い俺を揺すっているのは筋骨たくましいむさいおっさんのチャンフェイだ。
「あー、すまんな、ありがとうチャンフェイ。
だがもう起きたんで離れてもらっていいかな」
チャンフェイはニコリと笑う。
「かしこまりました我が君」
いまいち働いていない頭を首をコキコキしながら目をさましていく。
そして唐突に思い出した。
「そう言えば副官は変えられるんだっけか」
画面？をタップすれば武将一覧が出てきて現状の”副官”はチャンフェイになっている。
そのカーソルを他の人物に変え決定すれば副官変更は可能だ。
とりあえず副官はイケメンに変えてみようか。
チャンフェイが奥に下がってイケメンが前に出てきたな。
「ありがとうございます主君。
呂布の兵との戦いには私の兵を起用ください。
きっと役に立ちますぞ」
俺はイケメンの言葉に頷く。
「ああ、そうだな。
頼むぞイケメン」
そして目覚めのログインボーナスをタップしてみたがレベルが上ったからか量が増えていた。
金と食料が２００００ずつ手に入ったから先にすすめるな。
まあ、食料がなくなっても餓死する兵士とかは居ないのはありがたい、某ＳＬＧとかだと容赦なく兵士とかが減っていくもんな。
そしていつものように便所で用を足した後、洗面所で顔を洗い、用意されていた朝飯を食って、鎧をきちんとつけ直し先に進むことにする。
そしてチャンフェイ、イケメンに加えてボインが前衛に参入したのは戦力的にも大きい。
「うふふ、私におまかせください」
うむ、そしてヒロイン枠の胸が大きいのは良いことだ。
「むーーーーーーーーーーーーーー！」
うん、フルフラット、ボインの胸をそんなに睨んだところで胸はでかくならんぞ。
そして、貧乳はステータスで希少価値だよ。
俺はそっちの好みがないだけでそういうのが大好きな連中も多いから安心していいぞ。
「ちっとも安心できないわよー、
そんなんロリコンの変態ばかりじゃないの」
うむ、勝手に人の心を読むのはやめてほしい。
そして、街道を進むと巨大な馬に乗った騎馬武者が現れた。
「我は三國無双一騎当千の呂布。
さあ、俺の首を取れるものはいるのか？」
さて、とうとう我々の前に三国志最強の男が立ちふさがったな。
元のソシャゲでも騎兵の最強格の一人だった。
俺は呂布の前に長槍歩兵のイケメンをおいて、その後ろにステルスを配置してこの二人で集中して呂布を狙うことにする。
「ならばこの三国一の顔良がお相手いたす」
「ふん、雑魚が俺の相手になると思うな」
そして敵にもいる西涼鉄騎兵には同じ兵種のボインをぶつけ、その後ろにフルフラットを配置。
チャンフェイは敵の軽装歩兵に当てる。
こちらの総合戦闘能力は５９９０に対してあちらは６０００。
戦闘力的にはほぼ結構互角なので後は兵種の有利不利で補うしかない。
「さあ、頑張ってくれよみんな」
”ジャーン”と言う銅鑼の音がなりひびいいて戦闘が開始された。
「ゆくぞ、我らの強さを思い知らせるのだ！
総員槍を構えよ！」
イケメンが声を張り上げて指揮をとると”ざっ！”と槍の穂先が持ち上がり槍衾が構成される。
「猪口才な！」
しかし、呂布が馬を駆って配下の長槍騎兵とともに長槍歩兵の元に突撃してくると一部の兵士は槍によって突き崩された。
「くっ、やりおる」
しかしイケメンの配下の兵士の損害はそこまでは大きくはない。
「今です敵将を中心に一斉射撃を」
そこへステルスの配下の弓兵が矢を放った。
「ぐあ！」
ざざっと矢が雨のように降り注いで、敵兵を馬から落馬させる。
「よし、いいぞ、行ける」
イケメンとステルスのコンビはいい感じで連携が取れている。
敵弓兵からの弓もイケメンの兵士は盾があるのでそれなりに防いでいるな。
「さあー、皆さんいきますよー、突撃ー！」
ボインがそういうと長槍と盾を構えて敵の西涼鉄騎兵に突撃をする。
そして、その後ろから
「駄肉はしねー、みんなあいつめがけて一斉射撃よ！」
と何やら恨みのこもったフルフラットの指示が飛ぶがこのゲームではフレンドリーファイヤはない。
「あらあら、怖いわねー」
オホホホと笑うボイン。
「くっそう、なんで当たらないのよ」
なんか悔しがってるフルフラット。
まじでボインの兵に当たっていたら流石に俺も怒るぞフルフラット。
ちなみに弩は長弓に比べて射程は短いが盾を貫通する能力が高いので敵には結構な被害を与えている。
結果だけ見ればいいコンビなんだけどなこいつら。
「いやいや、これは私も負けていられませんなぁ、者共我に続けい！」
チャンフェイも抜刀しつつ馬を走らせて敵陣に切り込んだ。
能力的には他の四人より高いだけ有って敵兵の減る数も多い。
やがて、敵側の兵士は全滅した。
「主君、敵を殲滅しましたぞ」
イケボで報告するイケメン、ルックスもイケメンならなぁと思わざるをえない。
「ぐぬぬ、今回は俺の負けだ。
だが次は負けぬぞ」
そういって呂布は戦場から離脱した。
「ふう、なんとか勝てたな。
よし、洛陽へ突入するぞ」
「了解です」
そして洛陽に突入した俺たちの前に現れたのは……。
「ぐふふ、この董卓の酒池肉林を邪魔するとはいい度胸デブ！
者共こやつらを皆殺しにするデブ！」
其れを聞いたフルフラットが泣き崩れた。
「ああ、おじい様こんな変わり果てた姿になってしまって」
俺はそのフルフラットの言葉に答えた。
「アア、マッタクダナ、トットトブンナグッテショウキニモドソウカ」
・・・
ステータス
君主名：ひろポン
レベル：１０
黄金：2000
銅銭：30000
食料：14500
領地：なし
配下武将
武将名：張飛
レベル：１０
兵種：軽装騎兵
レア度：☆☆
戦闘力：２６００
食料消費：１１００
武将名：顔良
レベル：１０
兵種：長槍歩兵
レア度：☆
戦闘力：２３００
食料消費：１１００
武将名：荀攸
レベル：１０
兵種：長弓歩兵
レア度：☆
戦闘力：２３００
食料消費：１１００
武将名：董白
レベル：１０
兵種：弩歩兵
レア度：☆
戦闘力：２３００
食料消費：１１００
武将名：馬雲緑
レベル：１０
兵種：西涼鉄騎兵
レア度：☆
戦闘力：２３００
食料消費：１１００
