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投稿することの意味

昨日は、起きてから寝るまでの間で8本投稿しました。


途中からは勢いで、書きすぎたんじゃないか、もっと寝かしてから書いたほうがいいんじゃないのかみたいな内容まで、全部書き連ねてしまいました。

最後には本当に空っぽの気持ちになって、もう当分書く事は出てこないだろうと予想したりしていたのですが、朝起きてみると不思議なことに、書きたい事が次々と湧いてきてしまいました。


以前考えたことがある内容ではなくて、まったく新規の内容です。


どうも人間の心というのは、書きたい事を書かずに溜めておくと、それがつっかえ棒になって新しい内容が湧いてこなくなるようです。


未熟でも未完成でもとりあえず書いてみる、発表して全部の自分を出し切るということの大切さに気づく思いです。


膨大な仕事をこなす偉大な作家は、このあたりの消息を体得しているのではないでしょうか。


また、スランプで書けなくなる作家というのは、本当に書きたいものを成熟するまでストックしようとしたり、「大人の事情」に負けて書きたいものを書けないでいるうちに、書けなくなってしまうのではないでしょうか。


ここのようなサイトでは、原則好きなように書けるので、ほんとうにありがたい。


発表して、いろんな人の目に触れるというのが、たぶん重要です。


個人サイトで少し書こうとしたことがありますが、誰も読まないと思うと、一人で考え込んでいるのと変わらない気がしてしまいました。



他人の目を意識するというのは本当に重要です。


誰かが自分を承認してくれたという経験は、自信を育て力を生みます。

逆に批判にさらされると、自信が削られ、自己嫌悪の海に沈みこむことになります。


ここで言う「他人の目」というのは、ネット上では、表現された「言葉」とかになってしまうのですが、実際はもっと直接的なメッセージを期待します。

つまり、相手の表情だったり、口調だったりです。

言葉は偽ることが可能ですが、表情や口調からは本音が透けて見えます。



前回に、顔は内臓由来で、むきだしになった「魂」だと書きました。

この「表情」やら「口調」が、具体的にはむきだしになった「魂」なのです。


人は幼いうちから、「表情」や「口調」を通して、周囲の人間の「魂」に触れながら成長していきます。


「魂」の交流を土台にしたうえで、さまざまな知的学習が行われるのです。

「魂」の交流なくして、人間の成長も、文化活動も、社会の維持発展もあらゆる一切が始まらないのです。



他人の目を意識するというのは、「魂」の交流を期待するということです。


サイトに発表して誰かに読まれたことを確認できたとき、そこに「魂」の交流が発生したことを確信できました。

ポジティブな反応も、ネガティブな反応に落ち込むこともあったのですが、少なくとも自分の中に自閉して閉じこもっている状況が終わったことに納得感があったのです。


「魂」の交流があるという前提の上で、自分の中身をさらけ出すという行為は、最初に述べたような爽快感と貪欲なる生産意欲につながってくれるようです。


ここのような投稿サイトの存在が、いかに現代人にとって重要であるのか、実際に投稿してみるまではわかりませんでした。



自分が腹の底までさらけ出そうという気になれたのも、これまで読んできた「異世界転生」小説の主人公たちに勇気づけられたからだと思います。

愚かしい欲求にこだわり続け、ときに無様に滑稽に、それでいて最後には自分の意志を貫き通す姿は、ぼくの「魂」に「癒し」を届け、気がつくと「勇気」まで届けていたようです。



投稿サイトは、「魂の交流」サイトである。

とはいえ、どこの投稿サイトもそうだというわけではないでしょう。

「小説を書く」という営みは、とりわけ自分の無意識、自分の「魂」と向き合う作業です。

「小説家になろう」サイトは、その意味で特別なのだと思います。



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