現在と未来〜フィオナの前世〜 #2
この作品は原作そのままを投稿しています
あとから『改訂版』を投稿しますので、ここでは改稿は行いませんので、ご了承ください
※この作品は拙作の『不思議な事件が起こる学校で』と私の友人の作品 『DreamSchool』のコラボレーションストーリーです
エリアスから続きを受け取りました。フィオナです。
さてさて、現在はミサさんと見た目はめちゃんこカッコいい男性のベルさん。
液体ヘリウムを飲まされたベルさんの声は面白い! でも、数分後、液体ヘリウムが切れて、元の声に戻ってしまった。
その一部はこちら。
ミサさんは今度はパースエイダーを取り出した。
「……(目が笑ってない……)」
確かに、その時のミサさんは口元に笑みを浮かべていたが、目が笑っていなかった。連射連射連射。水溶液攻撃! 今度はバリウムを飲ませた。また、連射連射連射……。
数分後……。
2人はまだ撃ち合っていた。ベルさんが……。
「ミサさん……、もう負けを認めた方がいいんじゃないですか?」
と問いかけたようだった。私は廊下にいたからよく分からないけど、ミサさんはこういう。
「いいえ、まだ続けるわ」
「どんだけ、負けず嫌いでプライドが高いんだ……?」
その一瞬だった。ミサさんはベルさんのパースエイダーを奪った。そして、自分のパースエイダーを彼の頭に、彼のパースエイダーを彼の胸元に銃口を向けた。(注・よい子は絶対に真似をしないように。)
「ギザ怪盗、これで終わりね……」
「ギャーッ!」
「なんてね♪ ホントに行くわよ!」
たーんっ!
2丁のパースエイダーが撃たれた。
「ああ……」
ベルさん、刺殺。いや、ミサさんはベルさんの正体を知ってしまったのだ。いやぁ、ベルさんもカッコいいけど、凄くカッコいいかも……。
「うわっ! 正体がバレた!」
とその男性がいった。
身長はミサさんと同じか少し高いくらいで、黒ぶち眼鏡をかけた人だった。
「う、嘘……。この人がベルモンド……?」
男性はコクリと頷き、こういった。
「ハイ。ミサさん、いや、春原先生」
「な、なぜ……、私の正体を……?」
ハイ、そんなこんなで全体のバトル終了。
ホントにベルさんの正体がカッコよくて倒れてしまいそうな自分がいた。
数分後……。
「あとは生徒達と先生達を救うだけですね」
「そうね」
カノンとティアさんがいった。
「この中に時間を操ることができる人って、いる?」
「ハイ、ミサさん、私は時間を操ることができますよ」
「分かったわ。フィオナに任せるね」
「了解!」
私はポケットから懐中時計を取り出して、時間を止めた。
「これでよし! ミサさん、生徒達と先生達を救いに行きましょう」
「そうね、フィオナ」
「じゃあ、私とティアさんとミサさんで生徒達を救って、カノンとエリアスはネオンとロレンスを……」
「了解!」
私たち(注・カノンとエリアス以外)は1年生の教室がある3階にいた。
「まずは1年生からね! 1組から順番に洗脳を解きましょう」
「ティアさんと私で2組3組……、の洗脳を解けばいいんですか?」
「うん、お願いね!」
「ところで、ミサ、どうやって洗脳を解けばいいの?」
「こうやってやるのよ」
ミサさんは謎の水溶液が入った試験管を取り出した。
「水溶液?」
私とティアさんが頭に疑問符をつけて聞いた。
「そう。この試験管に入っている水溶液を1人1滴ずつ垂らしていって。そうすれば洗脳は解かれるから。ちなみに、カノンちゃんたちには説明済みよ」
「了解!」
一方、カノンとエリアスは……、
「カノン……」
「ネオン……」
「もう、そろそろお別れの時間ね……」
「そうね。私達とエリアス達もね……」
「バラバラになるのって寂しいよね……」
カノンとネオンが話していた。その時、エリアスはロレンスさんとじゃれていたっていってたな。
約1時間後……。
私は教室に駆けつけた。私は生徒たちの洗脳を解き始める。
「これで、ホントにお別れね……」
「そうだね……」
「一緒にバトルができて楽しかったわ、カノン。」
「私もよ、ネオン」
「ありがとう」
カノンとネオンは抱き合いお互いに涙をこぼした。カノンはネオンに謎の水溶液を垂らした。
「サヨナラ……カノン」
「またね……、ネオン……」
一方、エリアスとロレンスは……。
「今日は楽しい時間をありがとう」
「いいえ、ボクも……」
「そろそろリミットだな。じゃあ、またいつか……」
エリアスが水溶液を垂らした。彼はロレンスに謂いたかったことがあったらしいが、心の中で感謝を告げたのであった。
数分後……。
「ミサ、カノン、フィオナ、エリアス、今日はお疲れ様」
「こちらこそ、お疲れ様」
「師匠、お疲れ様でした」
「ミサさん、ティアさん、カノン、今日は楽しい時間をありがとうございました。私達は元の次元に戻らなければならないので……」
「みなさんお疲れ様でした。こんなに楽しい時間を過ごすことができたのもみなさんのおかげです。ありがとうございました」
「エリアス、行くよ」
「ハイ、フィオナさん!」
「師匠、私達も行きますか」
「そうね、カノン」
そして、私たちはそれぞれの次元に戻って行った。
私たちが元の次元に戻ったあと……。
イナーシャとウィルが出迎えてくれた。
「フィオナ、エリアス、おかえり!」
イナーシャがいった。
「ただいま!」
「フィオナさん、タイムスリップした感想は?」
ウィルが試験管をマイクのように差し出した。
「感想は……、感想っていうか、私に似た人が2人いた。多分、彼女らは私の前世かもしれない。もし、彼女らが生きていなかったら、今の私がいなかったかもしれない……」
「へぇー。で、エリアスは?」
ウィルはまた、さっきのように試験管をマイクのように差し出した。
私はエリアスの感想を聞いていなかった。なんていっていたか分からなかった。
次元が遥かに違くても、分かり合えることは次元を越えても同じもの。
最後まで読んでいただきありがとうございました




