過去と未来〜それぞれの次元を越えて……〜 #2
この作品は原作そのままを投稿しています
あとから『改訂版』を投稿しますので、ここでは改稿は行いませんので、ご了承ください
※この作品は拙作の『不思議な事件が起こる学校で』と私の友人の作品 『DreamSchool』のコラボレーションストーリーです
カノンの修行side
「何を警戒しているの?」
「もっと周囲に気を配って!!」
「こういう時に魔術を使っても良いんじゃない?」
「……。分かった……」
こちらもハードである。しかし、こちらはご丁寧にアドバイスしてくれる。流石ですね。
手留弾や弓矢・パースエイダーやらで第2体育館は滅茶苦茶である。リリアは激しい連射でカノンを攻め、ラファは手留弾を的確にカノンの隙をつき投げこむ。ティーは弓矢で休むことなく打ち込む。
「ホントに手加減なしだな……」
カノンは時にかわしたり、時に魔術で守ったり、攻撃を仕掛けたりした。
「これでもくらいなさい!! ロンディーネ」
炎の塊がリリアたちを襲うかのように見えたが……、
「時が止まっている?」
ティーが時間を操る能力を発動させたことによって魔術は無効となった。カノン、残念。
「……、嘘……」
「時間を進めるわよ」
ティーがそういうと炎の塊は消えたのだった。しかし……、
「なんてね♪」
「なんですって……」
とティーがいいながら振り向いた時にはカノンの姿は消えていた。
「どこに……?」
「ティー!!」
「懐、がら空き」
「つっ!?」
「ライトニングブレット!!」
ティーの懐に入ったカノンは魔銃を使いティーを吹っ飛ばしたのだ。そのためか、カノンがいなくなった訳は……。
「うっ……」
ティー、そのまま気を失ってしまった。
「ティーがやられた……」
「くるよ!!」
カノンはリリアとラファめがけて走り出した。カノンは以前よりも確実に強くなっていた。カノン、成長したね。
レイアの修行side
「どこを狙っている!! 俺はこっちだ!!」
セロンが手榴弾を投げ、煙がはれると……、
「いない!! どこに……」
レイアの姿はなく変わりに頭上から影が迫ってきた。彼はどこへ……?
「上か!!」
「クロスウェイブ!!」
セロンはなんとかギリギリで攻撃を避けたが……、
「まだだよ!!」
「何っ?」
「リーフスラッシュ!!」
「なっ……」
レイアの剣技をまともに受けたセロンは気を失ってしまった。
カノンの修行side
「フレアボム!!」
カノンが放った爆弾によって勝敗がついた。
「カノン……。悔しいけど、貴女の勝ちよ。これでまた1つ強くなったわね」
ラファとリリアとティーがいった。
「ありがとう……。これもラファ・ティー・リリアのお陰だよ」
「礼を言うのはこっちよ。ありがとう」
「なんで?」
「カノンのお陰で自分達の無力さを知ったわ」
「だから残された時間、一緒に強くなろうね」
「うん!!」
レイアの修行side
「悔しいけど、君の勝ちだ…。これでまた1つ強くなったな」
セロンはもの凄く悔しそうにいった。
「お前……、セロンのお陰だ……。ありがとう」
「いや……、こちらこそありがとう……。レイアのお陰で自分の未熟さを知った」
とセロンは照れくさそうにいった。
「ハァ……?」
「残された時間は少ないけど、一緒に強くなろうな。レイア」
「あぁ……。よろしく」
絆を深める男子あった。
その日の夜。
今日は4人で今日の反省会をしていた。
「世界の修復はほとんど終わったわ。」
「ティー、それはよかったね」
「まさか、レイアがここまで強くなれたから、今は驚きを隠せないよ」
「私もよ。カノンも強くなれたしね」
〜翌日の夜〜
「カノンたちは強くなった……」
「世界の修復も終わったしな」
「そうだね……。後は……、頃合いを見計らって異なる次元から来た(呼んだ)者達を元の次元に帰すだけ」
「寂しくなるな」
「へぇー。ディオネがそんなことをいうなんて珍しいね」
セレスとディオネが寂しそうなやり取りをしていたのであった。
その日はカノンはミサ、ティア、ニャンニャン刑事で殺り合い、レイアはアマテラスとニャンニャン仮面で殺りあった。
数時間後……。
突然、鈴の音が鳴った。ミサがすぐに反応した。
「鈴の音?」
彼女らが振り向くとそこにはセレスとディオネがいた。
「いつからいたの?」
「扉を開けないでどうやって入ってきたんだ?」
ニャンニャン刑事のいう通りで、セレスとディオネはドアから入ってきてはいなかった。
「……、セレス……」
「確か……、死神……」
「ハイ……。確かに、私達は死神です」
「ちなみに、私とレイアは鍵♪」
「話が見えないんだが……」
「だろうな……」
「何かあったの?」
「お前な……」
「まぁ、いいんじゃない?」
「余り甘やかすなよ」
「ハイハイ」
「で、用は何?」
「愛想ないな……。用件はタイムリミットについてだ」
「タイムリミット?」
「ミサさん達がこの世界にいれるのは後3日です」
セレスは寂しそうにいった。
「了解」
ミサ、ニャンニャン刑事、ニャンニャン仮面がいった。
セレスがカノンに向き直って、
「カノン……。そういえば、どれくらい力をコントロールできるようになった?」
「これくらいかな?」
とカノンはいうと力を解放した。
「髪が紅く……」
カノンの髪の一部は紅くなっていた。
「レイアは?」
ディオネがレイアに問いかける。
「これくらい」
レイアはカノンと異なり髪の一部が蒼くなった。
「髪が蒼く……」
「大分コントロールできるようになってきたみたいね」
「これでまた1つ肩の荷がおりたか?」
「ううん……。私達は死神……。カノン達は鍵……。どうあがいたってその関係は変わらないもの」
「そうだな」
「死神と鍵って一体なんなんだ?」
ニャンニャン刑事は白銀の髪と真紅の瞳をもつ死神に問いかけた。
「教えられないわ」
「なぜ?」
「世界は一見無秩序のようで揺れ幅を許しながら均衡を保つ事で維持されている……。そして均衡を保つ事で維持されているものはその均衡を失えば壊れるのみ……。だから、今はいえない」
「分かった」
「ゴメンネ?」
「いえない事情があるなら仕方ない……。気にするな」
「潔いな」
「流石、ニャンニャン刑事さん」
翌日の夜……。
昨日までニャンニャン刑事だった人たちがいきなり別人になっていた。
その時、ティーたちは……。
「誰?」
一体、彼らに何があったのか。彼等はもう一つの人格になっていた。
翌日。
そして、別人の彼らは消えニャンニャン刑事たちが現れた。
「ボクたち、今まで何を……」
「何もしてないよ♪」
そしてラファたちが自分たちの世界に帰る日が来た。
「この一週間ありがとうございました」
カノンがいった。
「ボクたちからもありがとう」
「カノン、お互い頑張ろうね」
ニャンニャン刑事、ティー、リリア、ラファがいった。
「うん、元気でね」
「レイアも修行、頑張れよ」
セロンがいった。
「あぁ」
レイアがいった。
「では、ゲートを開きます」
とセレスがいい、眩い光が彼女らを包み、光がやんだ時には姿はなかった。
帰還後……。
パンドラクロスside
セロンとラファが戻って来た時、そこにいたのはウィルとイナーシャ、そして、アリソン。
「あれ、フィオナさんとエリアスは……?」
2人は問いかける。
「フィオナさんたちはタイムスリップしていますよ。ちゃんと、師匠の許可を受けて……」
ウィルが珍しく呆れたようにいった。それに被せるように、
「2人は行かされたっていった方が妥当だけどね。」
とイナーシャがいった。
ライトレイside
こちらも帰還後はネロ以外のメンバーとベネディクトがいた。
「ちょっと〜、どこに行ってたのよ?」
「こっちは人数が少ないこと、分かってますよね?」
サラとユアンが問いつめる。
共通side
「だって、謎の声が聞こえたんだもん!」
4人とも、お疲れ様でした。貴方たちのおかげで、新たな未来が切り開けました。
4人の勇者たち、ありがとう。




