過去と未来〜それぞれの次元を越えて……〜 #1
この作品は原作そのままを投稿しています
あとから『改訂版』を投稿しますので、ここでは改稿は行いませんので、ご了承ください
※この作品は拙作の『不思議な事件が起こる学校で』と私の友人の作品 『DreamSchool』のコラボレーションストーリーです
現在、3000年。
パンドラクロスside
ラファとセロンはフィオナたちとは違う射撃場にいた。ちなみに、2人は手榴弾の安全ピンを抜いて修行の準備をしていた。
「異なる時間の住人よ……この呼びかけに答えよ!」
突然、謎の声が鳴った。女性の声らしかった。
「今の声聞こえた?」
「聞こえた」
2人は反応する。
「どうする?」
ラファが怪訝そうにセロンを問う。
「呼ばれたからには行かないとね」
と、答えた。
「そうね」
そして、彼らは姿を消した……。
ライトレイside
「異なる時間の住人よ……この呼びかけに答えよ!」
こちらもラファたちと同じように、謎の声が鳴った。そこにいたのはリリアとティーである。
「私たちを呼んでいる?」
「みたいですね」
「どうする?」
「行くしかないんじゃないですか?」
「そうね」
そうして、彼女らも姿を消した……。
数時間後……。
「着いたみたいね」
「うん」
ラファとセロンはその時空間に到着した。そこには2人の白銀の髪を持つ女性と男性がいた。
「来てくれてありがとう……。私はセレス」
「どういたしまして。私はラファ」
「俺はセロン」
「俺はディオネ」
4人は自己紹介をした。突然、ラファが何かを思い出したかのように……。
「あのなんで私たちをここへ呼んだんですか?」
と、セレスに質問した。彼女からの答えは……。
「貴方達の力を借りたくて……」
「そうですか」
セロンが答えた。
「詳しい事はまた後で」
「分かったわ」
ディオネとラファがやり取りを終えるのと同時に……。
「どうやらあちらも来たみたいね」
そうセレスがいうと、2人の黒髪の男女と1人の蒼い髪の女性が姿を現した。
「セレス!!」
「これは貴方達の仕業?」
「ハイ」
素直に答えるセレス。
「あのその人達は?」
取り残されている哀れな男子。
「また来客ね」
そうセレスがいうと同時にまた人影が現れた。セレスが……。
「どうやら貴女たちと同じ時空間から来たみたいね」
といった。
「えっ?」
ラファとセロンが後ろを振り向く。
「あっ!! リリアとティー……」
「これで全員揃ったな」
「えぇ……。来てくれてありがとう……。私はセレス」
「私はティー……。こっちはリリア」
ティーが自分たちの紹介をした。
「ラファとセロン」
リリアが驚いたようにいった。突然、黒髪の男性が現れた。
「さぁ、どういう事か説明してもらおうか死神」
と彼がいい、
「死神!?」
かなり驚いたようにいう、ラファとセロンとティーとリリア。
「言われなくてもするわよ」
「他の奴には?」
「一応後で伝えておくわ」
時は流れ……、セレスとディオネの話をざっと説明すると……。
『この世界のバランスが崩れ始めた』ことや『故に他次元から人を呼び干渉をした』、『カノン達の修行相手をしてもらいながらこの世界の崩壊を防ぐために協力をしてもらいたい』ということだった。
「協力してもらえませんか?」
セレスがいう。
「協力するわ(協力する)」
見ず知らずの3人が同時に答える。
「いいわよ(いいよ)」
4人揃って同時に答えた。
「ありがとう」
セレスは嬉しそうに微笑みながらいった。
という訳で修行と世界の修復が始まった。
「ところで、このメンバーの中に時間を操れる人はいますか?」
セレスが問いかける。2人が反応した。
「ボクは時間を止める事なら出来る」
セレスと同じ白銀の髪を持つ男性がいった。
「私は時間を進めたり止めたり出来るわ」
ティーも答えた。
「なら、世界の修復に手をかしてくれませんか?」
セレスが頼んだ。
「了解」
彼らが了承してくれた。
「では、修行メンバーですが……、ディオネ」
セレスがディオネにいう。
「俺が決めていいのか?」
「うん」
「なら……、ニャンニャン仮面とセロンはアマテラスと一緒にレイアの修行つけてくれないか?」
「分かりました」
セロンが答える。
「了解」
見ず知らずの男性が答えた。彼はニャンニャン仮面というらしい。
「他のメンバーはカノンの修行を」
「任せて!!」
ラファとリリアと見ず知らずの女性が同時に答えた。
新たなメンバーとともに修行が始まる……。
世界の修復side
「世界の綻びはどれくらい進んでる?」
セレスが茶髪の女性に問いかける。
「結構、進んでるわね」
と彼女が答えた。
「ここら辺の空間にはヒビがあるしな……」
ディオネがいう。
「さっきから聞こうと思っていたんだが……」
白銀の男性がいう。
「なんだ?」
「この世界はどうなっているんですか?」
「どうなっているとは?」
「私も此処に来た時から違和感を感じていました」
ティーが不思議そうにいった。
「違和感?」
「ハイ……。なんか地に足がついていないというか……、浮遊感みたいな……」
といった。
「他次元から来た人間はそう感じるんだ」
セレスが解説する。
「それはどういう事ですか?」
「この世界は現実の世界ではないの」
と茶髪の女性がいった。ということは……。
「現実じゃない!!」
ティーが叫んだ。
「そうです……。この世界は夢の世界」
「夢の世界?」
「あぁ……」
「どういう事ですか?」
ティーがセレスに更に問いかける。
「ここは切り取られた時間の中」
と彼女が解説した。
「だから、時間が進まないのか」
「えぇ……。これ以上はちょっと……」
「分かりました」
「話してくれてありがとう」
「いぇ……」
「ってことはこの綻びは……」
「そう……。歪んだ時に空間に限界がきてるの」
「だが、今、この世界を崩壊させる訳にはいかない」
「元の世界に戻すまで」
「ボク達にできることがあるならなんでもします」
「ありがとう」
「私もできる限り協力します」
という訳で世界の修復が開始された。
カノンの修行side
「貴方……銃の使い方なってないわよ!! あと、魔術に頼りすぎ……。カノンは魔術師じゃないそうでしょう?」
ミサがいう。
「ハイ……。ありがとうミサ」
とカノンが答えた。
数分後……。
「明日は私とリリアが相手よ」
とラファが挑戦的にいった。
「了解」
レイアの修行side
こちらも修行終了の時間を迎えていた。
「今日の稽古は終わりだ……。明日は……」
ニャンニャン仮面が終了の合図を出した。
「俺が相手します」
セロンがいった。
「よろしく」
その日の夜。
「ティー、世界の修復、終わりそう?」
リリアが聞く。
「ん〜、どうだろう。明日はカノンの修行につきたいし……」
ティーがちょっと迷ったようないい方でいった。
「明日、来ちゃいなよ!」
ラファが楽しそうにいった。
「分かったわ」
「そうだ。明日はカノンたちの世界を覗いてみようよ! ミサさんたちを誘ってさ」
一方、セロンはベッドに横たわったのはいいが、気づいたら、眠りについていた。
こちらは2009年。
とあるモニターに映っているのは3人の生徒が話していた。
「おはよう」
「あの眼鏡は相変わらずだね」
「ほっとけばいいんだよ」
「そうだね……。ところで……」
「気付いてるよ」
「凄い居心地が悪いんだけど……」
「俺も」
「うわぁ!! お前はいつも突然の登場しか出来ないの!?」
「全くだよ」
「それにしても疲れるね……」
「なんとかならないかな……。あの視線」
彼女らのいう視線とは誰なのか?答えはこちら。
「普段はあんな感じなのね」
ラファが感心したようにいった。
「授業は専門教科らしいけど……。どんな内容の授業なのかしら?」
「興味深いね」
ティーとセロンが授業の様子を見てこういった。
「制服は……、普通ね」
リリアが彼らが着ていた制服を見ていった。
正解は異世界(他次元)からきた人たちのことでした。
一方、教師達は……。
まずは理科の先生たち。
「視線がうっとおしいわ」
「そうですね……。授業に集中できませんよね」
「どうしたんですか?」
「なんでもないわ」
「そうですか……」
一方、数学の先生たちは……。
「ハァ……、うざったい」
「やっぱり気になりますよね……。あの視線」
「どうかしたんですか?」
その時……。
「安部先生と今泉先生、ちょっと良いですか?」
「ハイ」
図書館
「気付いてます?」
「とっくに」
「なんとかならないんですか?」
「無駄に緊張しますよね」
「何かありましたか?あの子達も避難(?)してきたみたいなんですけど……」
「あの子達?」
「小夜!!」
「響音、どうしたの?」
「いや、視線が……」
「あぁ……。お前達もか」
視線の主たちは……、
「ティアは良い先生ね」
「アマテラスもな」
「アルヌワも良い先生よ」
「カノン達もちゃんと授業をうけてるしな」
「面白そうな授業内容ね」
「そうだね……。いろんな学科があって」
「私もうけてみたいわ」
視線の主たちは自分の思い思いのコメントをいったのであった。
次元は戻り、その日の夜。
「貴方達昼間のアレはどういうつもり!!」
現実の世界では先生たちである、アルヌワたちがいった。
「貴方たち(お前たち)もだよ!!」
「あの視線はお前達だったか」
現実の世界では生徒たちである、セレスたちがいった。
「なんのつもりってただ興味があたから見てただけよ?」
「これからはやめてね……。今日はおかげで皆グロッキーよ」
「よく分からないけど、ゴメンネ」
ラファがすまなそうに謝る。
「今後、控えてくれるとありがたいわ」
カノンが彼女らに注意した。
さて、では、修行に突入!!
レイアの修行side
「俺はセロン……。武器は手留弾よろしく」
「俺はレイア……。武器は双剣……よろしく」
2人は自己紹介をする。では、修行内容は?
「修行内容は僕が投げた手留弾をどうかわし攻撃を仕掛けるか……。分かった?」
「あぁ」
レイア、お前、分かったのか?
「そっか……。なら修行に入る」
セロン、レイアのこと、ホントに分かったのか……。
カノンの修行side
「私は手留弾使い」
「私はパースエイダー使い」
「私は2丁拳銃」
カノンたちが話していると……。
「今日は私も一緒に修行をつけるわ」
ティーが登場。
「お願いします……。ところで武器は?」
「私の武器は弓矢後時間をとめたり進めたり出来るわ」
「凄い!!」
カノン、ちょっと、感心モード(?)。
「そう? ありがとう」
「じゃあ修行始めるわよ」
「ハイ!! お願いします!!」
ハイ、カノンは嬉しそうに返事をした。
レイアの修行side
「その双剣はなんのためにあるんだい?」
セロンがレイアに鋭く問いかける。
「闘うために……、です」
レイア、ちょっと、縮小したか?あっ、気のせいだったか。
「そんなんじゃ剣が可哀想だよ!!」
「可哀想だと!」
レイア、キレる。
「悔しかったら俺から1本とりな!!」
セロンは挑発作戦を決行した。レイアは見事に引っかかったのだ!
セロンに戦闘力UP
体育館が滅茶苦茶になってきている。男子は元気いっぱいである