6話 伝わらなくてはならない理由(わけ)
この作品は原作そのままを投稿しています
あとから『改訂版』を投稿しますので、ここでは改稿は行いませんので、ご了承ください
とある部屋に2人の少年がいた。双子のように同じ顔。さあなぜでしょう? 詳細はこちら。
エリアス・レイムside
エ・レ「こんにちは!」
エ「エリアスと」
レ「レイムです」
エ「僕たちって、なんか似てなくない?」
レ「そうかな? 年齢は? せーの!」
エ・レ「16歳!」
レ「じゃあ、血液型は? せーの!」
エ・レ「O型!」
エ「ホントに僕たちって似ているよね」
レ「うん」
エ「では、本題に入りましょうか?」
レ「ハイ」
エ「レイム君、好きな人や気になっている人っている?」
レ「僕はいるよ。ロゼさんっていう部活の先輩」
エ「僕にもいるよ。フィオナさんっていう僕の師匠に当たる人」
2人とも、暫し沈黙……。
エ「っていうことはその女性にも僕たちみたいに同一人物っていう可能性があること?」
レ「そうかもしれない」
エ「レイム君、一緒に彼女を作ろっか!」
レ「うん!」
というわけで、現在と未来の1組の対談が終了した。
その対談のあと……。
「レイム!」
ロゼが叫んだ。教室に乗り込んで来たのは意外にもレイムであった。
「ロゼさん、話があるのですが、時間の方は大丈夫ですか?」
「大丈夫だけど、それがどうしたの?」
「……、僕はロゼさんのことが好きです!僕がこの高校に入学して、この部活に入ってロゼさんと話していると楽しくて……」
「ちょっと、タンマ」
ロゼがレイムの話を止めた。
「そのセリフ、どこかで聞いたなぁ……」
「誰ですか?」
「確か、ザークがいってたような気がするようなしないような……」
〜回想〜
「あの、ロゼさん、話があるんですが、大丈夫ですか?」
「んー。いいよー」
「……、俺はロゼさんのことが好きです! 俺がこの高校に入学して、この部活に入ってロゼさんと話していると楽しくて……」
「ごめん。考えさせて」
「あっ……。突然、告白してすみません」
「いいよ。すぐに答えられなくてごめんね」
「ハイ、お疲れ様でした」
「お疲れ〜」
〜回想、終わり。〜
「だけどね、ザークにはちょっと考えさせてくれっていったけど、実際はねレイムのことが好きなの。私はレイムの素直なところが好き」
「ロゼさん」
「何?」
「今から普通に話してもいいですか?」
「いいよ。2個上だけどよろしく。レイム、明日の一般公開日の発表、頑張りなよ!」
「あぁ。ロゼも大学入試、頑張れ!」
「うん……。ムギューしてもいい?」
「どうぞ……。僕はロゼのことを守るから……」
暫し、沈黙……。2人は時が流れるのを忘れて抱き締めていた。
時は流れ……、3000年。
エリアスはフィオナに射撃場に呼び出した。
「エリアス、こんなところに呼び出してどうした?」
「あのですね……。僕はフィオナさんのことが好きです!」
「ほう、告白ってやつだな。だが、ほんの少しだけ考えさせてくれ」
「他に告白された人、いるんですか?」
「された人はいる。しかし、その彼にも、考えさせてくれっていったのだが……」
フィオナは一旦、言葉を切って……。
「私はエリアスを選ぶよ。だって、エリアスは素直だし、私のいうことを聞いてくれるところがいい。そのもう1人はウィルのことなのさ。ウィルのことは後にいう」
「了解」
突然、エリアスはフィオナの前に立った。
「どうした?」
「フィオナ、目を閉じてて」
「いいけど……」
時は戻り……、2010年。
「レイム、私のことを守ってね」
「あぁ……。ロゼ、目を閉じてて……」
現在と未来の2人は永遠のキスをした。
2人の甘酸っぱい恋の時間は始まったばかり……。