雨の香りに誘われて
寂しい…
忘れていた感覚が全てを満たしているのがわかる。
自分の中にぽっかりと穴が空いているような消失感と、それを埋めるための何かを求める渇望。
心を犯す鈍い痛みが心地いい。
心が躍るような嬉しさも、刃を突き立てたような悲しみすらも覚えてはいない。
何にも動かされず、ただそこにあるのみだった。
でも、寂しさを感じた。
久しぶりに感じた強い思いは、締め付け、押し潰されそうだ。
けれど、それすら愛しい。
このままこの思いに溺れ、沈んでしまいたい…
辛く、苦しいほどの切なさ。
その大きな波に、大きな海に、光と共に揺らめく水面を眺めながら沈みたい。
きっと、息もできないほど幸せだろう。
そんな思いに酔いながら眺める星は美しかった。
雨の香りを含んだ冷たい風が通り抜けるなか、静かに空を見上げた。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
心のおもむくままに書いたのでよくわからないことになってしまいました…
まぁ、狂物の書いたものは大体意味のわからないものになってますが…。
こんな駄作ですが、感想などをいただけたら嬉しいです。