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詩全集3

夏未緘(なつみかん)

作者: 那須茄子

あの夜 

花火より先に 

君が消えた


指先に残る 

ラムネの泡 

さよならの味


「好きだったよ」って言えたら

この季節はもう少し優しかったのかな?


蝉の声が 

遠ざかるたび

君の名前が 

空に溶けてく


余熱 まだ胸に灯ってる

冷めないまま 

ひとりで燃えてる


影 ふたり分の沈黙

夏が終わって恋も終わった


最後に嘘でもいいから 

抱きしめて

そうすれば

まだ夢でいられたのに


ふと風鈴が揺れる 

君の不在を鳴らしてる

季節は変わるのに 

私は変われない


余熱 まだ胸に灯ってる

冷めないまま 

ひとりで燃えてる


影 ふたり分の沈黙

夏が終わって恋も終わった


そして

秋の温度が肌にしみる


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― 新着の感想 ―
せつないねぇ〜  終わったのに  終わったはずなのに 終わらせなきゃいけないのに  季節が変わっても  変われない胸臆  腑抜ける風  月夜煌々 鬼哭啾々 
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