表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/10

異世界召喚プロセス

◆全体プロセス概要


外界

 ↓

第1環(形式適合)

 ↓

第2環(意味固定化判定)

 ↓

第3環(勾配測定・配置決定)

 ↓

第4環(再構文化の場)



◆各プロセス説明


[初期召喚位置]

第1環(構文送信領域)

理由:

・外来の意味体はまず最も外側のフォーマット層に置かれる

・ここで物理的な「場所」に現れるのではなく、識界の構文波に「接続される」という状態

適合チェック内容:

・Lexgram による形式的適合性の検証(構文・符号体系・波形周期)

 例:主人公が持つ概念が、この世界の通信プロトコルで表現可能か


[通過後:第2環へ]

第2環(意味固定化層)

理由:

・形式が通れば、次は意味単位としての安定性をチェック

・主人公の存在を一時的に「証言体」から宣言され、応答を促される

適合チェック内容:

・固定化可能な意味核を持っているか

・返答の仕方で「可変性」と「定着性」の比率を計測


[通過後:第3環へ]

第3環(門の声/問訊核)

理由:

・意味勾配と通信親和性を最終的に測る層

・ここでの会話はもっとも人間的に感じられるが、実態は波形解析

適合チェック内容:

・七語や既存プロトコルとの干渉度測定

・この存在をどの環に「配置」すべきかの判定


[通過後の決定:主人公は第4環へ]


第4環(未定義の揺れの層)への転送

理由:

・主人公が「失われし語の欠片」として、再構文化の起点になりうる存在だから

・完全固定化(第2環)でも未定義域(第5環内部)でもなく、流動性と可変性を保ったまま再構文化を試みる層が適所


「この世界の神が使命を与えた」のではなく、「環構造が最適な場所に置いた」

主人公の意思や選択はまだ保留されたまま



◆再構文化(Reconstitution / Reconstruction)

位置:第4環の主要プロセス

目的:

・未定義域や失われた語・構文片を、再び意味場に適合する形に組み直す

・既存の構文体系と衝突しない範囲で、新しい意味構造を生み出す

手段:

・既存の固定化要素(第2環)や流動要素(第3環)を参照し、補完や再配置を行う

・場合によっては「槁線カウス」による不要意味の除去を伴う

結果:

・新しい安定化パターンや通信形式が生まれる


 ↓

その意味は再び第1〜第3環に流れ、他の存在に共有されうる

再構文化=第4環で「新しい意味や構造を作る作業」



◆翻律(honlyth)~再構文化との関係

位置:第4環 → 第2環にかけて発生するプロトコル

目的:

・再構文化で組み上げた意味を、第2環が受け取れる構文形式に翻訳する

・位相や符号体系を反転させ、固定化可能な形に変換する

性質:

・あくまで通信プロトコルであり、創造そのものではない

・「再構文化」の成果物を伝達・定着させるための手段

結果:

・第2環の固定化層に安定的に伝わり、意味場の一部として定着する


 ↓

翻律=その成果を「第2環に渡せる形式に変換する作業」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ