表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

捧げられた物語

作者: 白萩アキラ

一人ひとりの背景はいらない

物語はひとつで充分だから


爆発に巻き込まれてみせましょう

ゴジラに踏まれてもみせましょう

渋谷なんかで虐殺されましょう

何にも分からず憐れだけれど

誰も最期を知りもしない

たぶん殆ど気にもしない

そんなその他になりきって

きっちり勘定されましょう

どうせみんなモブなんだから


絵が上手いのですか

いらないので死にましょう

ピアノを弾けるのですか

いらないですし終わらせましょう

甲子園が夢ですか

いらないですから諦めましょう

詩を書いているのですか

いらないですけど、最期に何か詠みますか?


さあさあみんな、ワンシーンか一コマか

描写されるかも分からないけれど

物語は続いていきます

まあまあ報われるので死にましょう

主人公はそのうちやってきて

みんなの十字架を背負うでしょう

無駄ではないので安心しましょう

きっと世界は救われますよ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ