表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/3

三国志の世界に来ても、思い通りにならないよ~(T T)

こんにちは、マルマルです(^^)/


最後まで読んで頂けたら嬉しいです‼

○八百屋


「ふぅ~~~」

アイは八百屋の前に置いてあるイスに座ってため息を付いた。


「アイ先生。どうしたんですか?

 何回もため息なんかついて?」

アイに家庭教師を依頼している店員が言った。


「だって、100万よ。100万。

 私の懐に入るはずだったお金が貰えなかったのよ。

 当然でしょ」

凄い怖い剣幕で、店員に言った。


「そ、それは大変でしたね。はははは」

苦笑いの店員


「しかも、あの男にお金を奪われるし踏んだりけったりよ。

 それに、私のファーストキスを奪うなんて・・・・・・」

さっきまで怒っていたアイが、男にキスされた所を思い出して、とろ~んとした顔になっていた( ̄3 ̄)チュ~~


「は∑(°○°)!! いけない、いけない。

 私何を想像していたんだろ。

 あんな奴の事を思い出すなんて・・・・・・( ̄▽ ̄)デヘヘヘ」

いつの間にか、幸せそうな顔で妄想にふけっていた。


「何で気持ちの悪い顔をしているの?」

「う、うん?」

アイが( ̄3 ̄)妄想から覚めて、上を向くとミクが立っていた。


「何にしに来たの?」

警戒をするアイ


「別に、ただここを通り過ぎようとしたら、

 間抜けな顔をしたチリチリ頭がいたから、寄っただけよ」

上から見下す様に言った。


「へぇ~相変わらず、嫌な言い方するわね。」

怖い顔でミクを見た。


「所でどれくらい稼いだの?」

「フン。敵に言うわけないでしょ」

「へぇ~。じゃ~まだ稼いでなんいんだ」


「チチチチ!! 私は、もう3000円も稼いだのよ( ̄▽ ̄)!!」

一指し指を左右に揺らして、満面の笑みで言うアイ。


「ふ~ん。そう。」

「あれ?乳デカはどうなの?

 もしかして、その反応だと0円」

嬉しそうな顔で言うアイ


 ・・

「今はそうね。」


(よぉ~~~~~し( ̄▽ ̄)!! 

 課題が出された時は、凄い余裕な表情をしてたから、

 凄い稼いでいるのかと思ったけど、大した事ないのね。

 勝ったーーー(^○^)/)

 

「そうなんだ。まだ時間があるから、が・ん・ば・ってね」

余裕の笑みを浮かべた。

             ・・・・

「そうね。あなたもせいぜい頑張って」

ミクは不敵な笑みを浮かべながら去って行った。


「何よあの態度。強がちゃって~。

 でも、今の所私がリード(^○^)♪♪」

「アイ先生。そろそろ教えて貰えませんか?」


「ああ。そうね。お金も貰った事だし、授業をやるわ。

 では九九のチェックから始めるわよ。七の段を言って」

「はい。7×1が7、7×2が14、7×3が20、7×4が27」

「ストーーップ!! 全然違うじゃない。

 ちゃんと覚えてきたの?」

 

「それが忙しくて、つい」

頭に手をやる店員。


「忙しさを理由にしない」

ピシャリと言うアイ。


「でも」

「でもじゃない。ご飯食べる時間も無かったの?

 トイレは?寝る時間は?」

「それは、その・・・・」

しゅんとなる店員。


「だから、隙間時間を使いなさいと言ったでしょ。

 何回も繰り返す事で覚えるんだから。

 

 後ね。間違えた所だけをまとめて覚えなさい」

「なんでですか?」


「時間を有効活用するためよ。

 1回覚えたら、だいたい7割くらい覚えてるから、

 間違えた所を重点的に覚えた方が良いわ。

 そうすれば、短時間で暗記がしやすい」

「へぇ~。そうなんですね」


「まぁ。それでも覚えにくいなら、

 自分なりの覚えやすい方法でやればいいわ。

 じゃ~。今日はここまで」

「え?もうですか?」


「だって、全然暗記出来てないじゃない。」

「そうですけど・・・」


「損していると思ったら、頑張ないとね。

 仕事をしながら勉強するのは、正直きついと思う。

 でも、今出来る事を精一杯努力すれば、

 必ず何かの役に立つ時が来るから、頑張りなさいよ」

ポンと店員の肩を叩いた。


「はい。解りました。」

「じゃね~」

店員は一礼して、アイを見送った。



○山道


アイがテクテク山道を歩いていると、

一人のスキンヘッドで、ガラの悪い男がやって来た。


「おい。おめぇ~。金よこせ」

「はい?」

「金よこせって、言ってるだろうが」

アイの首元を掴んで大声で怒鳴った。


「な、ないわよ」

震える声で言うアイ。


「ほぉ~。死にたいようだな」

「きゃ~~~~~~~~」

刀を抜いたので、驚いて尻餅をついた。


「どうするんだ。えーーーー!!」

刀を首元に当てて、恫喝する男


「命だけは助けて下さい」

怖くて手が震えながら、お金が入った袋を渡した。


「おい。少ないだろ。もっと出せ。

 それか。いっその事。お前を全部脱がしてやろうか

 へっへへ」

 舌をなめながら、いやらしい目でアイを見た。

 

「す、すいませんでした」

アイは別の袋を取り出して男に渡した。

      ・・

「それじゃ。また俺のために稼いでくれよな

 へへへへへ」

ガラの悪い男は笑いながら去って行った。


手の振るえが止まらないアイ。


「怖くない。怖くない。命があっただけ儲けものよ。

 そうよ。私はついてるわ。ついてる」

目に涙を浮かべながら、必死に奮い立たせようとした。


「でも、何で私の大事なお金が奪われたの。

 何で私だけこんな目に合うの。

 何でだよーーーーーーーー!!」

我慢していた感情が一気に爆発して、涙を流しながら地面を叩いた。



○別の山道


「へへへへ。お前の言った通り、

 カネを奪って来てやったぜ。」

 スキンヘッドで、ガラの悪い男が言った。

 

「ご苦労」

ミクが男にお金の入った袋を渡した。


「へっへへ。確かに。それにしても、お前もやるよな~」

「私の邪魔をする者は、誰であっても許さない。」


「おお。怖いね~。へへへ。あの女凄ぇ~ビビッていたから、

 怖くて歩く事も稼ぐ事も出来ないだろうよ。

 それより、俺と良いことしようぜ」

スキンヘッドの男は、ミクの肩に手を置いていやらしい目で見た。


「ダメよ」

「痛!!」

手をおもいっきりつねった。


「用は済んだから帰りな」

「へいへい。気の強い女は好きだぜ。へへへへ。またな」

スキンへッドの男は去った。

   ・・・・

「私は絶対合格しないといけいの」

ミクは、空を見上げながら呟いた。



○山道


「あーーーーーーー!!

 泣いたらスッキリした。」

涙を拭いた。


「女一人で行動したら、危ないって事が解ったわ。

 やっぱり、護衛が必要ね。

 どうせなら武力が高い武将を勧誘しようかな~

 う~ん。誰がいるかな?

 

 この地域で、どこの国も属てない在野(ざいや)武将は・・・・」

 

「そうだ( ̄○ ̄)!! 

 めちゃくちゃ強い甘寧(かんねい)にしよう。

 まだこの時期は、大国になる呉に仕えてないはずだし、

 仲間に出来れば100人力よ。よし、情報を集めよう!!」

気合を入れるアイだった。



○亀家の女


「嫌よ」

美人の女を誘ったがあっさり断れた。


「兄貴~何で、美人の女ばかり誘うんだよ~」

双子の弟ソクが呆れた様に言った。


「決まっているだろ弟よ。男のロマンさ」

兄のサルサが、かっこつけて言った。


「は?」

「一緒に仕事をしている内に、恋が芽生えるのさ」

「彼女出来た事ないから、単純に彼女が欲しいだけじゃないの?」

「ば、ばかな事言うな」

動揺するサルサ


「早く護衛を見つけて品物を運ばないと、

 納期に間に合わないよ。」

「大丈夫。俺に任せれば凄い奴を仲間にしてやるよ。

 ( ̄○ ̄)ハハハ」

両手を腰に当てて、大笑いをする自信満々のサルサ。


「大丈夫かな~。うん?何だあれは?」

心配そうな顔をするソク


男達が逃げていた。


「どうしたんだ?」

「亀家の女」

男は逃げて行った。


「まずい兄貴逃げよう」

「おう。そうだな。亀家の女と付き合うのは簡単だが、

 別れてしまったら、男の大事な部分を・・・・

 ブルブル想像するだけで鳥肌が立つ。

 関わらない方が良いな。 あ∑(°д°)!!!!」

だが、サルサは思わず石につまずいて倒れてしまった。


「何しているんだよ。早く早く」

「お、おう」

起き上がろうとするサルサ。


「ねぇ。おらと結婚してくれ~」

「え?」

振り返ると亀家の女ビビがいた。


「ハハハ。実は俺結婚しているんだ。( ̄ー ̄)ハハハ」

「え?そうなの。残念。おらの好みなのに~~。

 あら!! あなたも良いわね~」

チラリと弟のソクに目を向ける。


「じ、実は兄貴は結婚してないんだよ。」

「な、何言ってるんだ」

「さっき、亀家の彼女が、欲しいと言っていたじゃないか」

「そんな事言ってないだろ」

「そうなの?」

目を輝かせて、( ̄▽ ̄)ニヤリと笑うビビ


「兄貴は照れ屋さんだから、自分の本心はなかなか言わないんだ。

 秘密なんだけど、好きな女性がいると鼻が赤くなるんだ」

「バカ。これは生まれつきだーーー!!」

必死に否定するサルサ。


「おらの事が好きなのね~~~。

 て・れ・や・さん( ̄▽ ̄)!!」

ビビは体を揺らして、凄く嬉しそうに言った。


「違うーーーー( ̄○ ̄)!!」

「兄貴に彼女が出来て嬉しいよ。邪魔したら悪いから、

 しばらく向こうに行くよ。」

ソクは親指を立てて笑顔で去っていた。

サルサも一緒に逃げようとするが、ビビに腕を掴まれて全く動く事が出来なかった。


「もう。二人きっりだから大丈夫」

キスを迫るビビ

「ヤダーーー助けてくれーーーーーー(×_×)!!」

空しく声が響き渡った。



○八百屋


「あれ?アイ先生どうしたんですか?」

「ちょっと。聞きたいんだけど。この辺に甘寧(かんねい)っていう海賊いる?」


「知ってますよ~。有名ですからね~」

「どこに行けば会える?」

「港の近くにある酒場によくいるという噂ですね。

 もしかして、会うつもりですか?」

 

「そうだけど」

「止めた方が良いですよ。甘寧(かんねい)の他に血の気が多い奴らが集まっているから、何されるか解りませんよ」


「もちろん。解ってる。でも、後悔したくないの。

 私の人生はここで終わりかもしれない。

 でも、ビクビクして生活するのは嫌。

 どうせ死ぬなら、やりたい事をやって死ぬわ」


「アイ先生。遺言みたいで嫌ですよ~」

         ・・

「大丈夫。私だって作戦があるんだから」

ニコリと笑うアイ。



○港の近くの酒場


服の後ろに『甘』という字が書かれた服を着て、

ゴリラの様な顔をした男が酒を飲んでいた。


「ねぇ~。あなたが甘寧(かんねい)

「そうだぜ。俺様が甘寧(かんねい)さ~。ゲフ」

酒臭い息をアイに吹きかけた。

顔をしかめるアイ。


「単刀直入に言うは、私の仲間になって欲しいの」

「カカカカカ。この甘寧(かんねい)様を仲間だと?」

「そうよ」


「カカカカ。良いぜ」

「ホント?」

「ああ。お前を抱いたら考えても良いぜ。」

アイに抱きついてきた。


「嫌よ。離してよ」

「いいじゃねぇか。減るもんじゃないしさ~」

アイの胸を触った。


「きゃ!! どこ触っているのよ。変態」

甘寧(かんねい)の足を思いっきり踏んづけた。


「いてーーーー。貴様。

 優しくてやったつけあがりやがって、許さねぇ」

立ち上がって、剣を抜いた。


「な、何よ。こ、怖くないわよ。 甘寧(かんねい)って、男らしい人だと思ったら、タダの腑抜けの酔っ払いね~」

足がガクガク震えながら言った。


「言いたい事はそれだけか。死ね」

甘寧(かんねい)は剣を振り上げて、振り下ろした。


「きゃーーーーーー!!」

頭を抱えてしゃがみ込んだ。


「キーーーーーン」

誰かが、少し曲がった海賊剣で防いでくれた。


「誰だテメェ。

 甘寧(かんねい)様に剣を向けるとは良い度胸だ」

「俺か? 俺も甘寧(かんねい)って言うんだぜ」

髪の毛がドレッドヘアーで、毛先には小さな鈴がついていた男が、ニヤリと笑った。

 


◎感想、評価、お気に入りなどしてくれたら、

 テンションが上がって書くスピードがUPします( ̄▽ ̄)ニヤリ!!

 応援よろしくお願いします。(^^)/

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ