三国志の世界に来ても、思い通りにならないよ~(T T)
こんにちは、マルマルです(^^)/
最後まで読んで頂けたら嬉しいです‼
○八百屋
「ふぅ~~~」
アイは八百屋の前に置いてあるイスに座ってため息を付いた。
「アイ先生。どうしたんですか?
何回もため息なんかついて?」
アイに家庭教師を依頼している店員が言った。
「だって、100万よ。100万。
私の懐に入るはずだったお金が貰えなかったのよ。
当然でしょ」
凄い怖い剣幕で、店員に言った。
「そ、それは大変でしたね。はははは」
苦笑いの店員
「しかも、あの男にお金を奪われるし踏んだりけったりよ。
それに、私のファーストキスを奪うなんて・・・・・・」
さっきまで怒っていたアイが、男にキスされた所を思い出して、とろ~んとした顔になっていた( ̄3 ̄)チュ~~
「は∑(°○°)!! いけない、いけない。
私何を想像していたんだろ。
あんな奴の事を思い出すなんて・・・・・・( ̄▽ ̄)デヘヘヘ」
いつの間にか、幸せそうな顔で妄想にふけっていた。
「何で気持ちの悪い顔をしているの?」
「う、うん?」
アイが( ̄3 ̄)妄想から覚めて、上を向くとミクが立っていた。
「何にしに来たの?」
警戒をするアイ
「別に、ただここを通り過ぎようとしたら、
間抜けな顔をしたチリチリ頭がいたから、寄っただけよ」
上から見下す様に言った。
「へぇ~相変わらず、嫌な言い方するわね。」
怖い顔でミクを見た。
「所でどれくらい稼いだの?」
「フン。敵に言うわけないでしょ」
「へぇ~。じゃ~まだ稼いでなんいんだ」
「チチチチ!! 私は、もう3000円も稼いだのよ( ̄▽ ̄)!!」
一指し指を左右に揺らして、満面の笑みで言うアイ。
「ふ~ん。そう。」
「あれ?乳デカはどうなの?
もしかして、その反応だと0円」
嬉しそうな顔で言うアイ
・・
「今はそうね。」
(よぉ~~~~~し( ̄▽ ̄)!!
課題が出された時は、凄い余裕な表情をしてたから、
凄い稼いでいるのかと思ったけど、大した事ないのね。
勝ったーーー(^○^)/)
「そうなんだ。まだ時間があるから、が・ん・ば・ってね」
余裕の笑みを浮かべた。
・・・・
「そうね。あなたもせいぜい頑張って」
ミクは不敵な笑みを浮かべながら去って行った。
「何よあの態度。強がちゃって~。
でも、今の所私がリード(^○^)♪♪」
「アイ先生。そろそろ教えて貰えませんか?」
「ああ。そうね。お金も貰った事だし、授業をやるわ。
では九九のチェックから始めるわよ。七の段を言って」
「はい。7×1が7、7×2が14、7×3が20、7×4が27」
「ストーーップ!! 全然違うじゃない。
ちゃんと覚えてきたの?」
「それが忙しくて、つい」
頭に手をやる店員。
「忙しさを理由にしない」
ピシャリと言うアイ。
「でも」
「でもじゃない。ご飯食べる時間も無かったの?
トイレは?寝る時間は?」
「それは、その・・・・」
しゅんとなる店員。
「だから、隙間時間を使いなさいと言ったでしょ。
何回も繰り返す事で覚えるんだから。
後ね。間違えた所だけをまとめて覚えなさい」
「なんでですか?」
「時間を有効活用するためよ。
1回覚えたら、だいたい7割くらい覚えてるから、
間違えた所を重点的に覚えた方が良いわ。
そうすれば、短時間で暗記がしやすい」
「へぇ~。そうなんですね」
「まぁ。それでも覚えにくいなら、
自分なりの覚えやすい方法でやればいいわ。
じゃ~。今日はここまで」
「え?もうですか?」
「だって、全然暗記出来てないじゃない。」
「そうですけど・・・」
「損していると思ったら、頑張ないとね。
仕事をしながら勉強するのは、正直きついと思う。
でも、今出来る事を精一杯努力すれば、
必ず何かの役に立つ時が来るから、頑張りなさいよ」
ポンと店員の肩を叩いた。
「はい。解りました。」
「じゃね~」
店員は一礼して、アイを見送った。
○山道
アイがテクテク山道を歩いていると、
一人のスキンヘッドで、ガラの悪い男がやって来た。
「おい。おめぇ~。金よこせ」
「はい?」
「金よこせって、言ってるだろうが」
アイの首元を掴んで大声で怒鳴った。
「な、ないわよ」
震える声で言うアイ。
「ほぉ~。死にたいようだな」
「きゃ~~~~~~~~」
刀を抜いたので、驚いて尻餅をついた。
「どうするんだ。えーーーー!!」
刀を首元に当てて、恫喝する男
「命だけは助けて下さい」
怖くて手が震えながら、お金が入った袋を渡した。
「おい。少ないだろ。もっと出せ。
それか。いっその事。お前を全部脱がしてやろうか
へっへへ」
舌をなめながら、いやらしい目でアイを見た。
「す、すいませんでした」
アイは別の袋を取り出して男に渡した。
・・
「それじゃ。また俺のために稼いでくれよな
へへへへへ」
ガラの悪い男は笑いながら去って行った。
手の振るえが止まらないアイ。
「怖くない。怖くない。命があっただけ儲けものよ。
そうよ。私はついてるわ。ついてる」
目に涙を浮かべながら、必死に奮い立たせようとした。
「でも、何で私の大事なお金が奪われたの。
何で私だけこんな目に合うの。
何でだよーーーーーーーー!!」
我慢していた感情が一気に爆発して、涙を流しながら地面を叩いた。
○別の山道
「へへへへ。お前の言った通り、
カネを奪って来てやったぜ。」
スキンヘッドで、ガラの悪い男が言った。
「ご苦労」
ミクが男にお金の入った袋を渡した。
「へっへへ。確かに。それにしても、お前もやるよな~」
「私の邪魔をする者は、誰であっても許さない。」
「おお。怖いね~。へへへ。あの女凄ぇ~ビビッていたから、
怖くて歩く事も稼ぐ事も出来ないだろうよ。
それより、俺と良いことしようぜ」
スキンヘッドの男は、ミクの肩に手を置いていやらしい目で見た。
「ダメよ」
「痛!!」
手をおもいっきりつねった。
「用は済んだから帰りな」
「へいへい。気の強い女は好きだぜ。へへへへ。またな」
スキンへッドの男は去った。
・・・・
「私は絶対合格しないといけいの」
ミクは、空を見上げながら呟いた。
○山道
「あーーーーーーー!!
泣いたらスッキリした。」
涙を拭いた。
「女一人で行動したら、危ないって事が解ったわ。
やっぱり、護衛が必要ね。
どうせなら武力が高い武将を勧誘しようかな~
う~ん。誰がいるかな?
この地域で、どこの国も属てない在野武将は・・・・」
「そうだ( ̄○ ̄)!!
めちゃくちゃ強い甘寧にしよう。
まだこの時期は、大国になる呉に仕えてないはずだし、
仲間に出来れば100人力よ。よし、情報を集めよう!!」
気合を入れるアイだった。
○亀家の女
「嫌よ」
美人の女を誘ったがあっさり断れた。
「兄貴~何で、美人の女ばかり誘うんだよ~」
双子の弟ソクが呆れた様に言った。
「決まっているだろ弟よ。男のロマンさ」
兄のサルサが、かっこつけて言った。
「は?」
「一緒に仕事をしている内に、恋が芽生えるのさ」
「彼女出来た事ないから、単純に彼女が欲しいだけじゃないの?」
「ば、ばかな事言うな」
動揺するサルサ
「早く護衛を見つけて品物を運ばないと、
納期に間に合わないよ。」
「大丈夫。俺に任せれば凄い奴を仲間にしてやるよ。
( ̄○ ̄)ハハハ」
両手を腰に当てて、大笑いをする自信満々のサルサ。
「大丈夫かな~。うん?何だあれは?」
心配そうな顔をするソク
男達が逃げていた。
「どうしたんだ?」
「亀家の女」
男は逃げて行った。
「まずい兄貴逃げよう」
「おう。そうだな。亀家の女と付き合うのは簡単だが、
別れてしまったら、男の大事な部分を・・・・
ブルブル想像するだけで鳥肌が立つ。
関わらない方が良いな。 あ∑(°д°)!!!!」
だが、サルサは思わず石につまずいて倒れてしまった。
「何しているんだよ。早く早く」
「お、おう」
起き上がろうとするサルサ。
「ねぇ。おらと結婚してくれ~」
「え?」
振り返ると亀家の女ビビがいた。
「ハハハ。実は俺結婚しているんだ。( ̄ー ̄)ハハハ」
「え?そうなの。残念。おらの好みなのに~~。
あら!! あなたも良いわね~」
チラリと弟のソクに目を向ける。
「じ、実は兄貴は結婚してないんだよ。」
「な、何言ってるんだ」
「さっき、亀家の彼女が、欲しいと言っていたじゃないか」
「そんな事言ってないだろ」
「そうなの?」
目を輝かせて、( ̄▽ ̄)ニヤリと笑うビビ
「兄貴は照れ屋さんだから、自分の本心はなかなか言わないんだ。
秘密なんだけど、好きな女性がいると鼻が赤くなるんだ」
「バカ。これは生まれつきだーーー!!」
必死に否定するサルサ。
「おらの事が好きなのね~~~。
て・れ・や・さん( ̄▽ ̄)!!」
ビビは体を揺らして、凄く嬉しそうに言った。
「違うーーーー( ̄○ ̄)!!」
「兄貴に彼女が出来て嬉しいよ。邪魔したら悪いから、
しばらく向こうに行くよ。」
ソクは親指を立てて笑顔で去っていた。
サルサも一緒に逃げようとするが、ビビに腕を掴まれて全く動く事が出来なかった。
「もう。二人きっりだから大丈夫」
キスを迫るビビ
「ヤダーーー助けてくれーーーーーー(×_×)!!」
空しく声が響き渡った。
○八百屋
「あれ?アイ先生どうしたんですか?」
「ちょっと。聞きたいんだけど。この辺に甘寧っていう海賊いる?」
「知ってますよ~。有名ですからね~」
「どこに行けば会える?」
「港の近くにある酒場によくいるという噂ですね。
もしかして、会うつもりですか?」
「そうだけど」
「止めた方が良いですよ。甘寧の他に血の気が多い奴らが集まっているから、何されるか解りませんよ」
「もちろん。解ってる。でも、後悔したくないの。
私の人生はここで終わりかもしれない。
でも、ビクビクして生活するのは嫌。
どうせ死ぬなら、やりたい事をやって死ぬわ」
「アイ先生。遺言みたいで嫌ですよ~」
・・
「大丈夫。私だって作戦があるんだから」
ニコリと笑うアイ。
○港の近くの酒場
服の後ろに『甘』という字が書かれた服を着て、
ゴリラの様な顔をした男が酒を飲んでいた。
「ねぇ~。あなたが甘寧」
「そうだぜ。俺様が甘寧さ~。ゲフ」
酒臭い息をアイに吹きかけた。
顔をしかめるアイ。
「単刀直入に言うは、私の仲間になって欲しいの」
「カカカカカ。この甘寧様を仲間だと?」
「そうよ」
「カカカカ。良いぜ」
「ホント?」
「ああ。お前を抱いたら考えても良いぜ。」
アイに抱きついてきた。
「嫌よ。離してよ」
「いいじゃねぇか。減るもんじゃないしさ~」
アイの胸を触った。
「きゃ!! どこ触っているのよ。変態」
甘寧の足を思いっきり踏んづけた。
「いてーーーー。貴様。
優しくてやったつけあがりやがって、許さねぇ」
立ち上がって、剣を抜いた。
「な、何よ。こ、怖くないわよ。 甘寧って、男らしい人だと思ったら、タダの腑抜けの酔っ払いね~」
足がガクガク震えながら言った。
「言いたい事はそれだけか。死ね」
甘寧は剣を振り上げて、振り下ろした。
「きゃーーーーーー!!」
頭を抱えてしゃがみ込んだ。
「キーーーーーン」
誰かが、少し曲がった海賊剣で防いでくれた。
「誰だテメェ。
甘寧様に剣を向けるとは良い度胸だ」
「俺か? 俺も甘寧って言うんだぜ」
髪の毛がドレッドヘアーで、毛先には小さな鈴がついていた男が、ニヤリと笑った。
◎感想、評価、お気に入りなどしてくれたら、
テンションが上がって書くスピードがUPします( ̄▽ ̄)ニヤリ!!
応援よろしくお願いします。(^^)/