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三国志の世界へやって来たけど、面接で変な課題を出された。

こんにちはマルマルです(^^)/


最後まで読んで頂けると嬉しいです

「はぁはぁはぁ」

黒装束(くろしょうぞく)を着ていた女が、森の中を走っていた。

そして、草むらの中に隠れた。


「刺客はどこへ行った」

2m以上の体が大きな武将が、左右を見ながら大きな声で叫んだ。


「見失いました。典韋(てんい)様」

部下が言った。


「何としても探せ。曹操(そうそう)様の(かたき)だ。行くぞ」

「ハ」

典韋(てんい)達は行ってしまった。


「はぁはぁはぁ。どうしよう(×_×)!!

 私、三国志の歴史を変えてしまった。∑(゜д゜)!!」

頭を抱えるアイだった。



○数ヶ月前

 ・・・・

「この世界で、イケメンはいなかなぁ~」

アイは、辺りをキョロキョロ見ながら言った。


私はなんと、かの有名な三国志の世界にいるのだ。


三国志と言うのは、日本で言う戦国時代みたいな所で、

英雄達が天下統一を目指して戦っていた時代なんだ。


なぜ詳しいのかって?

それは、三国志ゲームマニアだからよ。( ̄▽ ̄)エッヘン


だから、三国志の世界に来て嬉しかったんだ~(^○^)/

有名武将の会えると思ったの。


特に、文武両道でイケメンで性格の良い

趙雲様とか、

趙雲様とか、

趙雲様に会える~(^○^)/

と思ったの


でも、現実は厳しかった。

趙雲様はおろか、有名武将にも会えなかった。(TдT)え~ん


それに悲しい事に、自分の体じゃなく他の人になっていたんだ。

可愛い顔だったら良かったんだけど。

顔も普通だし、体型も普通で面白みもない。

しかも、左肩に小さな謎のタトゥーがあった。(TдT)がーーん


ただ、1つだけ良い所は天然パーマな所( ̄▽ ̄)!!

昔から憧れてたのよね~。(^○^)/イエーイ


せっかく、三国志の世界に来たんだから楽しまないと損。

という事で、私は3つの目標を立てたの


①お金持ちになる


 まぁ~お金が大好きな私にとっては、当然の目標よね~

 お金があれば色々買えるし、国を操る事が出来るかも( ̄▽ ̄)フフフ

 私には他の人が持っていない武器がある。

 それは、三国志と現代の知識。

 この知識を上手く活用すれば、大金をゲット出来るはず( ̄ー ̄)!!


②イケメンをゲットする。


 現代では自分に自信が無くて、勇気が出なくて、断れるのが怖くて

 ・・・・1回も好きな人に告白出来なかった。

 そんな自分が嫌で嫌でしかたなかった。

 

 だから、今回は後悔しないように告白したい。

 どうせ告白するなら、イケメンでしょ( ̄▽ ̄)!!

 

 今まで、本当はイケメンと話たかったけど、

 狙っている人達の視線が気になって遠慮してた。

 

 だけど、今回は自分の欲望のままに行動する。

 私みたいな魅力の無い女は、イケメンをゲットするために行動するしかない。

 気に入ったイケメンに、どんどんアタックをするつもり。

 

 私なら出来るはず。きっと出来る。嫌な自分を変えてやる~~~!!!!!

 絶対にイケメンをゲットするぞーーーーー(^○^)!!

 

③趙雲様に会う


 最後は、憧れの趙雲様に会わないとね。

 そして、あわよくば趙雲様とあんな事やこんな事を・・・・( ̄▽ ̄)デヘヘヘ

 

 ( ̄▽ ̄)ニヤニヤが止まらないアイ

 

 ・・・・あ(°○°)!!

 いけない。いけない。

 全然変な事なんて、想像してませんよ。全然・・・( ̄▽ ̄)ヘヘヘ


幸せそうな顔で、妄想にふけるアイ( ̄▽ ̄)デヘヘヘ


「お母さん。何であの人、道端で笑っているの?」

アイを見ていた子供が母親に質問をした。


「見ちゃいけません」

子供の目を手で目隠して、そそくさ去って行った。


アイは、まだまだ( ̄▽ ̄)ニヤニヤ妄想しながら歩いた。


「いた!! 何よこれ。」

妄想していたので、全く気づかず何かにぶつかった。

よく見ると一本の丸太が地面に刺さり、上の方にある平らな板に何か文字が書いていた。


「なになに。稼ぎたい人を募集。アルク商団?

 ふーん。私には関係ないわね」

過ぎ去ろうとしたアイ

 

「ぐぅうううううううううう」

大きなお腹が鳴った。

頬を赤らめて他の人に聞こえてないか、キョロキョロ辺りを見回すアイ。


「ふぅ~。他の人には聞こえなかったようね。( ̄ー ̄)よしよし。

 でも、お腹すいたなぁ~・・・・そうだ!!

 さっきのアルク商団に行ってお金を稼ごう(^○^)!!」

 

「ぐぅうううううううううううううう」

さっきより大きなお腹の音が鳴ったので、手で押さえて、

辺りを(゜゜)キョロキョロ見ながら、恥ずかしそうに小走りで行くアイだった。 



○アルク商団


店の中に通されて、身なりの良い美人で巨乳の女性ミクがいた。


「あなた、その格好で受けるの?」

アイの格好を見て言った。


「うん?」

アイは自分の服を見た。


(しまった~(°д°)!!

 今から面接をするのに、ドロだらけの汚い服じゃん

 第一印象が悪るくなる~。 どうしよう~)

オタオタするアイ


「フン」

勝ち誇った様に、鼻で笑うミク。


(何こいつ。感じ悪い~( ̄3 ̄)ブーブー

 絶対面接で、ぎゃふんと言わせてやるんだから)

メラメラ対抗心を燃やすアイだった。


二人が呼ばれて奥の部屋に入ると、

商売繁盛と書かれていたハチマキをしたお爺さんのライガと、

ほっそりした男タタルが座っていた。


「では、なぜうちの商団に入ろうと思ったんだ?」

タタルが言った。


「御社の馬を扱った商売に魅力を感じたからです。

 今の時代は戦いが多いので、馬の需要が増えて伸びる分野ですし、

 堅実な経営をされている所にも素晴らしいと思いました。

 また、私は鉄壁商団で働いていた経験を生かして、

 人脈、情報、営業の部分でお役に立てます」


「優秀な人しか入れないで有名な鉄壁商団か? 凄い大きな商団じゃないか。」

「ええ」

ニコリと笑うミク。

タタルは、前のめりになってミクにどんどん質問をした。


(まず~~~い(×_×)

 このままでは、この女だけが受かってしまう。

 どうしよう。どうしよう。

 何か言わないといけないけど、商団の事を何も調べてなかったから何も言えない。

 どうしよう~~~)

( ̄д ̄)オロオロするアイ。

 

「ぐぅううううううう」

大きなお腹の音が鳴ってしまった。

一斉にみんなアイの方を見た。


「あはははは。お腹なっちゃいましたね」

笑って誤魔化すアイ。


「そう言えば・・・」

完全にアイの存在をすっかり忘れていたタタル。


「何でウチに?」

アイの格好を見て、胡散臭(うさんくさ)そうな顔で聞いた。


「募集の広告を見た時に、私でも出来そうと思いました。

 商団で働いた事はありませんが、常識にとらわれない発想で提案し、

 この商団を大きくしていきたいです。」


 (決まった( ̄▽ ̄)!!)

上手くいったと思ったアイ。

 

「新しい発想ね~。具体的には?」

「え?」

動揺するアイ


(意見なんて無いよ~(×_×))

 

「具体的な意見があるんだろ?」

「え~っと。1分だけ時間を貰えますか?」

ミクは鼻で笑っていた。

アイはムッとしたが、必死に怒りを抑えて考えた。


(提案提案。何かないかなぁ~。

 この商団は馬を扱うらしいから、馬を使った商売の提案をした方が良い。

 現代で馬を使った商売と言えば何だ?

 馬、馬、馬と言えば・・・・・そうだ(^○^)!!)

 

「どうせ。意見なんて無いんだろ。終わりだ」

「ちょっと待ったーーーー!!」

手で制した。


「( ̄▽ ̄)フフフ。私に素晴らしいアイディアがあります。」

自信満々のアイ。( ̄▽ ̄)キラリ


「何だそれは?」 

「競馬です。」

「競馬?」


「はい。レースで勝つ馬を予想して、着順を当てるゲームです。」

「それで?」


「やり方は、お客様が1番速い馬を予想して、金額を賭けます。

 当たれば、【オッズ×金額】のお金が入る仕組みになります。


 オッズは、お客様がどの馬に投票したかによって、変動します。

 強い馬には、オッズが低くなり、弱い馬には高くなります。

 一気に稼ぎたい人は、的中率が低いけど、オッズが高い馬を選べば良いですし、

 コツコツ稼ぎたい人は、的中率が高いオッズの低い馬を選ぶと良いわけです。」


「ほぉ。なるほど。面白い」

さっきまで黙っていたライガが目を輝かせて、前のめりになってアイの話を聞いた。

ミクは、目を大きく見開いてビックリしていた。(°д°)


アイは腕をまくって、競馬のメリットを説明した。


【メリット】

 ①主催者は、お客の8割は負けてしまうので、非常に儲かります。


 ②レースに馬を出す人は、レース毎に莫大な賞金が出ますし、

  勝てば名誉を得る事が出来ます。


 ③お客様は、安い金額で儲ける事も可能ですし、

  見ていて面白いので病みつきになります。


 ④楽しくお金を稼ぐ事が出来るので、人がどんどん集まりますし、

  グッズや食べ物など販売すれば、さらに儲かります。


 ⑤国に貢献出来ます。

  速い馬を手に入れる事が可能になるので、戦いを有利に進めますし、

  沢山の税金を安定して支払う事が出来るので、喜ばれます。

  

「どうです?私の案は?」

「こんな事よく思いついたな~。素晴らしい案だ。なぁ~タタル」

「そうですね。父上」

上機嫌な二人。


(( ̄▽ ̄)フフフ。勝った!! どうよ?)

( ̄▽ ̄)ニヤリと笑ってミクの方を見た。

顔をしかめるミク。


「素晴らしい案とは思いますが、

 時間とお金が掛かって現実的には難しいでしょう」

ミクが言った。


「何でよ」

ミクの方を向いてアイが言った。

        ・・・

「なぜなら、この小さい商団にはそんなお金は無い。」

「うん?小さい?」

目をパチパチさせて小声でライガが言った。

                   ・・・・・

「だったら、他の所と協力すれば、こんなちっぽけな商団でも出来るはずよ」

「ちっぽけって・・・」

肩を落とすライガ

                              

「せっかく作っても、資金力がある大きな商団や国が真似されたら、

 ・・・・・・

 しょぼしょぼ商団も終わりよ」

「しょぼしょぼ」

魂が抜けた顔のライガ


    ・・・・・・

「こんなしみったれた商団でも、やってみないと解らないじゃない。」

「・・・・・」

もう何も言う事が無いくらい、沈んだ気持ちでうな()れるライガ


「反対するのは、私の案に嫉妬してるからでしょ?」

 ( ̄▽ ̄)ニヤリと笑うアイ

 

「そんわけない。このチリチリ頭が」

「何ですってー。この乳デカ牛が」

「はぁー。言ったわね」

「そっちこそ」

お互い髪の毛を両手で(つか)んで、ケンカをし始めた。


「いい加減にしろぉーーーーーーーー!!」

ライガが叫んだ。

争っていた二人は、お互いの毛を(つか)んだ状態でピタリと止まった。


「二人とも落とされたいのか」

「申し訳ありません」

ミクは直ぐに土下座をして謝った。


「すいません」

アイはふて腐れた顔で言った。


「よし。君達に課題をやろう」

『課題?』

ミクとアイは同時に言った。


「1週間やるから、元手が100円で多く稼いだ方を採用する」

「!!!!」

ビックリする二人。


「たった100円ですか?」

アイが直ぐに聞いた。


「そうだ。自信が無いのか?」

「いえ。私は自信があります」

ミクが、きっぱりと言った。


(たった100円でどうやって稼ぐのよう~)

考え込むアイ。


「私は・・・・」

チラリとミクの方を見た。


「どうしたの? 無理しなくて良いのよ。( ̄▽ ̄)ホホホホ。

 どうせ。私には勝てないんだから」

自信満々の笑みでアイを見返した。


(ムキーーーー( ̄3 ̄)!!

 こいつには、負けたくない負けたくない負けたくない 

 絶対に勝つ!!)

気合を入れるアイ。


「やります。やらせて下さい。」

大きな声で言うアイ。

そして、ミクとアイは睨み合いをした。


「よし。では今からスタートだ」

ライガが言った。


「せいぜい。頑張る事ね」

「そっちこそね」

『フン』

二人は顔を背けた。


そして、100円を貰って二人とも大急ぎで、店を後にした。



○町


「はぁ~。こんな100円でどうするのよ」

手にある100円を見つめながらため息をするアイ。


「とりあえず、お店に行ってヒントでも探しますか」

アイは野菜を売っているお店に行った。

すると、店員とお客が()めていた。


「早く計算しろ」

「うわぁああ。すいません」

大量に野菜を買ったお客が、計算の遅い店員を怒っていた。


「100円のなすが4つ。50円のにんじんが3つ。200円のキャベツが4つ。

 だから、えーっと」

「全部で650円だろ」

「ああ。そうなんですか?

 計算をしてくれてありがとうございます。

 では、650円になります」

 

「たっくー仕方ない。今度から俺が計算してやるよ」

ニヤリと笑う客は、650円を渡した。


「そうですか。計算が苦手なもんで凄く助かります」

「じゃあな」


「ちょっと待ったーー( ̄○ ̄)!!」

アイは帰ろうとしたお客を引き止めた。


「何だお前は」

「あんた。650円じゃないでしょ」

「何を言うんだ」

動揺して目が泳ぐ客。


「全部で1350円でしょ。」

「え?そうんですか?」

「そうよ。

 100円のなすが4つだから、100円×4つ=400円

 50円のにんじんが3つだから、50円×3つ=150円

 200円のキャベツが4つだから、200円×4つ=800円

 合計が1350円。

 

 さぁ~残り700円払いなさい。それとも役所に行く?」

凄んだ顔で客に近づき、手を出して催促(さいそく)した。

 

「ちぇ。解ったよ」

しぶしぶ700円を渡して帰って行った。


「はい。700円」

「ありがとうございます。ありがとうございます」

店員にお金を渡して、大喜びの店員だった。


「じゃ。謝礼ちょうだい」

アイは手を出して催促(さいそく)した。


「はい?」

首を傾げる店員


「私が助けなかったら700円の損だったのよ。

 だからお礼をして貰わないと」

手でクレクレと催促(さいそく)した。


「それはちょっと」

渋る店員。


「ケチね。だったら、私が計算の仕方を教えるから授業料をちょうだい」

「本当ですか? それだったら授業料を支払います。

 計算ミスが多くて困っていたんですよ」

「それで授業料はいくら貰えるの?」


「えーっとですね。100円でどうでしょ」

笑顔の店員


「はぁ? 

 あんた。ふざけてるの」

怖い顔で店員に近寄るアイ


「い、いえ。じょ、冗談ですよ。お、おいくらですか?」

アイの迫力に圧倒されて、怯えながら答える店員


「そうね。家庭教師の時給が2000円くらいだから、2000円でいいわ」

「え?そんなに高いのはちょっと・・・・」

渋り出した。


「わかったわよ。

 今回は初回サービスと言う事で1000円で良いわ。

 授業内容が良ければ、次回から2000円という事でどう?」

 

「う~ん。解りました。良ければ次回から2000円払います。」

「( ̄▽ ̄)フフフ。契約成立ね。」

満面の笑みのアイ。


「じゃー。紙と鉛筆を貸して」

「紙と鉛筆?」

店員は首をかしげた。


(ああ~そうか。この時代は、紙が高価だから一般の人に使う習慣がないのね。

 それに、鉛筆に関しては存在すらしてない訳か~)

 

「何か書く物と記録するする物よ」

「ああ。解りました。」

店員は納得して、店の中に取りに行った。


「はい。どうぞ」

店員はアイに手渡した。


「これが紙の代用として使われていた竹簡(ちくかん)か~

 すだれの竹の部分を平らにした感じね」

七夕で願い事を書く短冊(たんざく)の様な形で、

平らに削った竹を並べて、(ひも)でしばった物。

巻物の様に丸める事が出来る。


アイはまじまじと見た。

そして、店員が持っている(すずり)と筆を見た。


(書道のように筆で書くのね。へぇ~面白い~(^○^)/

 昔はこんな物を使って文字を書いてたのね)

感心するアイだった。


店員に(すずり)を持ってもらって、竹簡(ちくかん)に文字を書いていった。


「何を書いているんですか?」

「慌てない。慌てない。(^○^)♪♪」

体を揺らしながら、リズムに乗って書いていった。


「よし。出来た」

アイは店員に書いた物を見せた。


「これは何ですか?」

「九九の表よ」

「九九?」

「そう。計算する時にこの表に書いてある事を暗記していると、

 計算が速くなるの」

「へぇ~。そうねんですか」


「例えば、さっき100円のなすが4つの計算をしたでしょ。

 私が頭の中で計算したのは、1×4をしたの

 表には何と書いてある?」

 

「えーっと。1×4=4です。」

「そう。後は位が100円だから、0を二つ付けて400円になるの」

「なるほど。じゃー。50円のにんじんが3つの時は、

 5×3だから、えーーっと15ですね。」

表を見ながら答える店員。


「そう。後は位が10円だから、0を1つ付けて150円になるの」

「素晴らしいです(^○^)!!」

大喜びする店員。


「でしょ。後は暗記すれば直ぐに計算出来るわ」

「なるほど。なるほど。頑張って暗記します」

「暗記のコツは、空いてる時間を利用して、

 何回も反復すれば覚えやすいわ」

「そうなんですね。ありがとうございます。」


「次回はちゃんと覚えたかチェックして、新しい事を教えてあげる」

「解りました。」

「例の物を」

手で、( ̄▽ ̄)クレクレと催促した。


「あ!!。はい。解りました。どうぞ」

1000円をアイに渡した。


「まいど~(^○^)/

 それじゃ~。頑張って暗記してね。バイバイ~(^^)/」

「はい。頑張ります」

丁寧にお辞儀をして、アイを見送る店員。


「いや~儲かった。儲かった。(^○^)w

 意外な所からお金をゲット出来た~。

 私って天才かも( ̄▽ ̄)フフフ」

アイは手に入れたお金を見て、( ̄▽ ̄)ニヤニヤが止まらなかった。


「ねぇ~。そこの人」

「・・・・・・・・」

「そこの美人なお姉さん」

「・・・・・・・・」

「あ!! お金が落ちてる」

「え!!∑(°д°) どこどこ」

アイは、必死になって地面を見回した。


「チャリン」

お金が落ちる音がしたのをアイの耳は、ピクピク動いて見逃さなかった。


「あ!!発見(^○^)!!」

素早く1円が落ちていたので、拾ったアイは( ̄▽ ̄)ニヤリと笑った。

そして、オカッパ頭で背が低い、裕福そうな一人の女の子がいた。


「あなた。お金が好きなんだ」

笑顔で言うチイ。


「そりゃ~。そうでしょ。お金があれば色んな事が出来ますからね」

むくっと立ち上がったアイ。


「だったら、仕事を頼みたいの」

「は?仕事?」

(どう見ても、子供ぽいけど・・・( ̄― ̄)怪しい~)

チイを下から上へと見て、不審そうな顔で言った。


「私の変わりに見合いに出て欲しいの。」

「え!!見合い?」

突然言われて困惑するアイ。


「どうしても断れない見合いがあるんだけど、

 ブサイクナな男って話だし、まだ結婚したくないの。

 だから、あなたが代わりに出て、向こうから断るよに仕向けて欲しいの。

 そうすれば、父も納得するから」

 

「なるほど。相手に結婚したくないと思わせれば良いのね。

 それで、何で私に頼むわけ?」

 

「さっきの店員とのやり取りを見させて貰ったわ。

 機転が利いて頭が良さそうだし、お金に執着がある。

 それに・・・・・」

アイを下から上まで見た。


「何よ。じろじろ見て」

「男の人にモテなさそうだから適任ね♪♪」

( ̄▽ ̄)ニコリと笑うチイ


「あんた失礼ねーーー( ̄△ ̄)!!」

「どうするの? やる?やらない?」

「やっても良いけど、報酬次第ね。これくらいわ貰わないと」

人差し指をチイの前に、びっしと出した。


(まぁ~1万くらいが相場でしょ。時間もそんなに掛からないし、

 何よりお腹一杯料理を食べれるから儲けものよね。)

不敵な笑みを浮かべるアイ。( ̄▽ ̄)フフフ


「そう。思ったより安いのね。解ったわ100万円支払うわ」

「えーーーーー∑(°д°)」

目を大きく見開いてビックリするアイ。


「あら。足りない?」

「ウンウン」

顔を激しく左右に振った。


(ウソーーー∑(°д°)。めちゃくちゃ儲けたじゃない。

 これで、課題クリアだ( ̄▽ ̄)イエ~イ~~~♪♪)

内心凄い嬉しい気持ちを押し殺して、平静を保つアイ。


「それじゃ~。やってくれるのね」

コクコクと頷くアイだった。


「名前は?」

「アイと申します」

態度を180度変えて、丁寧にお辞儀をするアイ


「それではアイ。私の後をついて来て」

「ハイ。お嬢様」

満面の笑みで答えるアイだった。


(いや~~。私今日ついてるわ~( ̄▽ ̄)!!

 これも、日頃の行いが良いからだわ。( ̄▽ ̄)フフフ)

アイは( ̄▽ ̄)シメシメと思いながら、チイの後をついていった。



○豪華な店


「本場の中国料理は美味しい~( ̄▽ ̄)♪♪

 店員さ~ん。お代わり~~~♪♪」

お腹が凄く凄く空いてたアイは、マーボー豆腐やチャーハンなどの中華料理を

バクバクと凄い勢いで美味しそうに食べた。

そして、食べ終わった皿を上に上げて、店員にお代わりを催促したていた。


待っている間、チラリと少し離れた席に座る子供っぽいチイを見た。

チイは足をブラブラさせて、

両手でジュースみたいな飲み物が入ったコップを持って飲んでいた。


「どうみても、子供にしか見えないな~。

 本当に大人なら、凄く童顔よね~

 若く見えて羨ましい~な~~

 それに引き換え私は・・・・・・ふぅ~」

アイは、深いため息を付きながら一人事を言った。


「それにしても、お相手の人遅いわね。」

キョロキョロ辺りを見渡していた。

周りから変な目で見られていた。


(( ̄▽ ̄)フフフ。狙い通り。狙い通り

 ドロだらけの服を着た女が、こんな豪華なお店でバクバク食べているんだもん。

 変な人と思うわよね。( ̄▽ ̄)フフフ。これで嫌いになるはず)

一瞬ニヤリと笑って、またバクバクと食べ出すアイ。


一人の男が、アイの天然パーマに付けてある赤くて高価なかんざしを見て近づいて来た。


「失礼ですが、鉄壁商団のチイさんですか」

「そ・う・で・すよ」

モグモグしながら答えて、ぱっと相手の男を見た。


(ウソーーー。イケメンじゃない∑(°д°)!!)

男が気品のある(たたず)まいで席に座った。


「私は、曹操(そうそう)様配下の陳宮(ちんきゅう)と言います。」


「ブフーーーーーー。えーーーーーー!!(゜○゜)!!

 ・・・・・・・・・・

 死亡フラグ立っている陳宮(ちんきゅう)じゃん∑(°д°)!!」

アイは余りに驚いて、思わず食べている物を陳宮(ちんきゅう)の顔に吹っかけてしまった。


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