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臧否の禍時   作者: まるサンカク四角
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魔界冒険

「悪魔の数が異常ね」

「あぁ、魔界は一つの世界だ。人口も人間に劣らずいる」


魔界とは、いわばパラレルワールドのようなものなのだ。山の形やサイズ、湖の大きさ、地理もすべて同じなのだ。ただ異なるのは、自生している動植物、土地の性質が悪魔の瘴気で変化していることだ。


「ここを離れれば、空は暗く、悪魔も増える。気を付けたまえ」


今、サナたちがいる場所は太陽に照らされたかのように明るい。ここはマガトキ村と同じように世界が混じりあう場所であり、人間界の影響を受けているのだ。


「魔王城は、アシハラ国王の城と同じ場所にある。ここから、最短で1週間ほどかかるな」


サナは魔王城の位置とかかる日数を告げた。


「サナって、本当に何でも知っているわね。神だったり魔界だったり」

「知識は武器だからな」


サナの答えは至って当たり前だが、知識の幅が広すぎる。彼の人生はどれほどのものを見聞きしてきたの計り知れない。


「魔王城に向かうぞ。時間をかけるほど俺たちには不利になる」


魔界にいる時点で、安全な場所、時間は存在しない。いくら強靭な勇者一行と言っても、疲弊する。最短で魔王城に着くことも、魔王討伐における重要なことなのだ。


「分かってるわ」


3人は禍時を利用して人間界に転移しようとしている悪魔達を見つめながら会話をしていた。今の3人には、中位悪魔の群れも単体上位悪魔も強敵とは言えない。それ故にこれだけの会話を、悪魔の軍勢を前にして出来ていたのだ。


会話を終えたサナたちは、目の前にいる悪魔達を蹴散らしながら魔王城へと歩みを進めていく。これから戦うことになる悪魔は、地の利を得た本来の強さをもつ悪魔になる。サナは、目の前の悪魔達を屠りながら、これから待ち受ける強敵のことを考えていた。


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