二話(世界観説明)
簡単な説明です。
キューバ危機を回避できなかった世界。
30年に及ぶ総力戦の末、勝ったのはアメリカだった。
しかし、国力を消耗していたアメリカは内戦状態に。その後内戦の影響で核兵器が暴走。人が住める土地ではなくなる。
二つの超大国の失墜により、台頭してきたのは第三次世界大戦に参加しなかったフランス、イギリスだった。
第三次世界大戦の反省から、かねてよりイギリス、フランスが開発を進めていた人工知能、"HAL8000"人類の新たなるリーダーとして超国家、地球連合が2000年設立。
以降"HAL8000"の元、政治が施行されていく。
しかしHAL8000がもたらしたのは一部特権階級のみが快適に暮らせる世界だった。
一般市民から知識を奪うため、義務教育の廃止。(この世界の"小学校"は全世界共通で六年生。足し算引き算掛け算割り算が出来るだけで教師になれる程度の知識レベル。小学校の学費は現代日本の大学の学費の2倍。小学校卒業者の就職先は、政府軍、教師など努力すれば特権階級への階段を駆けあがれるもの)
地球連合に対する寄付金の差異による国家間差別。
そんなHAL8000を止めるべく立ち上がった集団が"レジスタンス"。しかしそのほとんどが政府軍により潰され、今は日本支部、イギリス本部のみとなっている。構成員は二つ合わせて2万人規模。
2059年現在、地球人口は2億人。
政府軍ー日本を統治する地球連合の軍隊、一般的な兵士の装備は光学銃(電力でNATO規格の鉛弾を発射する)。規模にして20師団規模。(政府軍は日本にしかいない。ほかの地域を統治する軍隊は地球軍と呼ばれている。日本にも政府軍施設のほかに地球軍施設がある。)
この世界の日本。超大国アメリカの傀儡国だったが、アメリカの消滅により急成長。二酸化炭素をガソリン、水に変える装置を始め、科学技術が発達。
HAL8000。今なおアップデートを続けて人類の発展に貢献している。アップデートをしている主な国は、イギリス、フランスに加え日本、中国が引き継いでいる。