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兵役

 不愉快な描写があります。

 俺は、俺が作り出した地獄を見ていた。

 そこには子供達の泣き声が満ちていた。

 幼い、とても幼い子供達の泣き声だった。

 「おまえらはクソだ!!」

 「はいっ! 私達はクソであります!!」

 「002、前へ!」

 「はいっ! 軍曹どの!」

 「おまえはクソだ!!」

 「はいっ! 私はクソであります!!」

 「いいや、おまえは最低のクソだ!!」

 「はいっ!! 私は最低のクソでありますっ!!」

 「よく見ろ、おまえは油断した、注意を怠った、これがその結果だ!!」

 「はいっ! 軍曹どの!」

 「よく味わえ! そして心に刻み付けろ!!」

 002と呼ばれた少女の後頭部を掴むと、顔をクソにねじ込まれる。

 彼女は十日前まで伯爵家の御令嬢と呼ばれていた。十歳の夏至から三年間彼女は貴族ではなくなる、002が彼女の全てとなる。

 罵倒され、顔をクソにねじ込まれても文句一つ言う資格が無いのだ。

 幼い子供達の泣き声が、甲高い泣き声が響いている。

 ・・ゃぁ ・・ゃあ ・ぎゃあ おぎゃあ ほぎゃあ おぎゃあ おぎゃあ あぎゃあ おぎゃあ ほぎゃあ ほぎゃあ おぎゃあ あぎゃあ おぎゃあ おぎゃあ あぎゃあ ほぎゃあ おぎゃあ ほぎゃあ おぎゃあ あぎゃあ ほぎゃあ おぎゃあ おぎゃあ ほぎゃあ あぎゃあ おぎゃあ ほぎゃあ おぎゃあ ほぎゃあ あぎゃあ ほぎゃあ おぎゃあ おぎゃあ ほぎゃあ おぎゃあ ほぎゃあ おぎゃあ おぎゃあ ほぎゃあ おぎゃあ あぎゃあ ほぎゃあ おぎゃあ あぎゃあ あぎゃあ ほぎゃあ ほぎゃあ おぎゃあ おぎゃあ あぎゃあ ほぎゃあ おぎゃあ ほぎゃあ おぎゃあ ほぎゃあ おぎゃあ あぎゃあ ほぎゃあ あぎゃあ ほぎゃあ おぎゃあ おぎゃあ ほぎゃあ おぎゃあ おぎゃあ ほぎゃあ ほぎゃあ ほぎゃあ おぎゃあ ほぎゃあ あぎゃあ ほぎゃあ おぎゃあ ほぎゃあ おぎゃあ

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 止むことのない泣き声。

 「よく覚えておけ002、おまえの不注意でサータ様の御尻にかぶれができたらどうするつもりだ。」

 「申し訳ありません! 軍曹どの!」

 「いいか、ここが貴様等の戦場だ!

 ここでこの世界の希望を守り奉仕するのが貴様等クソが命懸けで行うべき役目だ!

 心しておけ!!」

 「はいっ! 軍曹どの!」

 「002はオムツ様の洗浄、001から005はテカン様とプト様とミクマ様とキマ様のオムツ交換と洗浄、006から012は御母堂に確認、粉ミルクの用意と授乳を行え!

 かっけあぁ~しっ!!」

 「「「「「「はいっ!」」」」」」

 軍曹と名付けた教育係は姉ちゃんに指導してもらったのだが、適当にスパルタでと言ったらこうなった。俺は引き隠っていたのでどうなっているか知らずにいたのだが・・・

 予想より姉ちゃんが趣味に疾ったようだが、誰が困るでもないし、まあいいか。

 俺が三国の王となったので、幾つか無茶をした。その一つが貴族に対する兵役の義務である。

 女性は医療従事、一年目は乳幼児の世話、二年目は家畜の出産、三年目は人の出産、ここまでが義務付けられていて、四年目以降は自由意志となるが、外科と病理を予定している。今目の前にいるのは二期生になる。

 俺は王宮で、デルちゃんを使って彫刻をしていた。王宮といっても謁見の間も舞踏会場も無い、壁だらけの建物で、その壁に彫り物をしていたのだ。内容については既に予想していると思うが、人体の骨格、筋肉、内臓等である。これらはこれから彼女達の教科書代わりになる。

 あと、男の兵役は一年目は災害救助と行動連携、二年目からは蛮森開発で、民間からも冒険者と言う形で協力を募っている。

 蛮森には病理研究所も作る予定である、この国には雨が降らないのでかびなどの微生物の繁殖が難しいのだ。

 抗生物質が作れると、医療技術は飛躍的に進む。

 あと、どうしても片を付けなければならない問題がある。

 俺が復活させた奴隷制度だ。

 まだ続きます。

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