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人質

 魔族は混乱していた。

 繁殖用の女が大量に盗まれたからだ。 

 城内の戦力を引き出し、その隙に魔族の女性と子供を、さらに三カ所の繁殖施設を襲い可能な限り女性と子供を誘拐した。

 その時その場にいた魔族の男、繁殖目的で奮闘していた者と、放出して微睡んでいた者だったので比較的簡単に処分(生命活動の停止)が出来た。魔族は人族を劣等種族と考えている、そう教育されている。戦争状態とはいっても肉弾戦はほとんど無かった。これでは油断しない方がおかしい。

 実際の肉弾戦では、魔族に魔法を使わせない限り人族の方が戦闘能力は高いようだ。

 その結果百人程の魔族の兵士が処分された、その施設に捕らえられていた女性によってとどめを刺されたそうなので確実だろう、おかげで脱出がなかなか進まなかったそうだ。

 逆に魔族の女性と子供は、すぐに逃げてくれた。先日三千本の並べた丸太のために魔獣を召還した時、魔族の嬰児を使ったと思っていたが、魔族の女性を、それも妊娠が出来なくなった女性を使ったそうだ。

 妊娠出来なくなった、繁殖の役に立たない者から有効利用しようと考えたのだろう。

 予測は出来るが理解はしたくない。

 そしてその行動は味方を不安にした。

 戦闘に、戦争に傾倒してしまうと、効率だけを考えるようになると、心理的な要素の存在を考慮しなくなる。

 俺も気を付けないと・・・

 さて、ここで問題になるのは攫って来た人達だが、地下都市に詰め込んでいる。

 酸素欠乏症、通称(酸欠)になりそうな状況である。食料は有るが、煮るか焼くかしないと食べられない物ばかりである。

 敵地の地上で煮炊きするのは難しい、なにしろ量が量だ。

 魔族も人数が減っているとはいえ、ここにいる人数で戦うのは無理だろう、女性と乳幼児ばかりなのだ。

 それに、この国の人族の男は現在出撃中である。魔族が少年兵を城に集めて守りを固めたのを見て、筏を作っている場所を襲わせたのだ。そのままエウラドから兵士を輸送するように指示しておいた。

 明日で魔族の歴史は終わるだろう。

 まだ続きます。

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