起床
「おはようございます。」
フォリゼ姫の膝枕で目が覚めた。
白い薄手の服だった、初夜にも同じ服を着ていた。隣にはリラタ姫が抱きついて寝ていた、服はフォリゼ姫と同じで初夜に着ていたのも同じだった。
フォリゼ姫には婚約者がいた、亡命してきたリラタ姫が性を偽って婚約していた。
隣国の王族との結婚は政略的に有効なはずだったが、隣国は魔族の支配下にあり他の王族は死んでいた。
困ったのはフォリゼ姫だった。婚約を発表してしまった手前、別の人と結婚するわけにはいかず、リラタ姫は結婚を催促してくるが、それは母国奪還と難民救済を目的としていたため、簡単に応じられなかった。かといって婚約破棄しては難民による暴動が起きかねない為、リラタ(当時は男装でこう名乗っていた)の年齢を理由に結婚を先延ばししていたが、その内にリラタの胸が大きくなってきた、そのため性を偽っていたのが発覚したのだが発表するわけにはいかず、フォリゼ姫は結婚適齢期(この世界では十四歳)をはるかに過ぎて、このまま生涯未婚となる可能性も覚悟していたらしい。
そこに戦略的にも政略的にも使える男がこの身を誘拐した。
それも裸にして。
責任というものについて教えるべきと考えたようだ。
ついでに女だった隣国の姫も使って、隣国を奪還するか、出来なくても魔族の防波堤ぐらいにはなると判断した。
その結果がこの膝枕である。
なんとなくフォリゼ姫の胸に手を伸ばす、姉ちゃん程の大きさは無いが柔らかい。
「治療終わった」
ユシルちゃんが入室してくる。
「二人共無事」
何があった・・・
まだ続きます。




