甲殻
高周波ブレード、微細振動によって切断・切削の効率をあげる技術。さらに刀身表面にナノマシンを分泌させることで刃が食い込んだ後も止まらないようにしているそうだ。
それでも刀身より高い剛性を持っていれば、斬ることは出来ないし刃が折れることもある。
菱形召還獣に、正面から行く。
リューちゃんの龍形態で押さえ込むつもりだ。たのむぞ。
大きさではリューちゃんが上だが重量ではあちらが上だろう。
『喰ってもいいぞ。』と伝えたら『硬くて無理。』と返ってきた。
召還獣からは、何の反応も無かったが魔族の少年兵が弩弓で攻撃してきた。陽動で捨て駒にされた者より肌に青い部分が多い。
弩弓というのが厄介だ。
装填に時間はかかるが、弓よりも狙いやすく威力も大きい。
リューちゃんの鱗に傷を付けられるほどだ。
召還獣はゆっくりとエウラド城に向かっている。デルちゃんに確かめると時速1㎞・・・
遅い。
加速する事もなくゆっくりと動いている。
『爆発物の可能性は?』『無いとおもわれます。』
デルちゃんに確認する。
『破城鎚』『62%の確率です。』
この召還獣の攻撃手段は、その巨体を生かした物理攻撃のようだ。
こちらからの攻撃は通じないが、向こうからもこれといった攻撃はしてこない。
今の所二つ有効と思われる攻撃手段があるが、その内の太陽レンズは使えない。川が近いためだ、召還獣を甲殻内部で蒸し焼きにするより速く水上に到達する。それで水蒸気でも発生したらどの程度効果があるか・・・
光学兵器にとって水蒸気だの煙りだのは、天敵のようなものだ。
もう一つ、手段がある。
それが駄目なら、戻って避難勧告だ。
まだ続きます。




