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食事

 食事をしながら話をするのが、相手から情報を得るのに有効といわれているが、話すことに飢えている場合、文字通り餌を与えることになるようだ。

 そうなると難しいのは、その中から必要な情報を選び出す事だ。

 かつてゼセンやノトと呼ばれた東と中の国の兵士だった人達から、話が聞けた。

 魔族と呼ばれている人達は、元は青の人と呼ばれていたらしい。友好的な種族だったそうだ。十二年前ゼセンが飢饉となった、雨の降らないこの三国がどうしてと思ったが蛮森から虫が飛来してきたそうだ。蛮森から虫が飛来して来ることはたまにあるそうで、そのために蓄えていたのだが、その蓄えを難民となって南の海から来た魔族に与えていた。

 巡り合わせが悪かった。

 そこから対立が生まれ、魔獣を喚び操る技術を持っていた魔族が攻勢に出たことであっという間に戦火が広がった。

 ちょっとしたボタンの掛け違い、そんなことで万単位の人族が死に、難民が飢えてさ迷っているのだ。

 川の毒水も最初は単に川で漁をしていたのだが、昔から漁をしていた地元民は将来についても考えて漁をしていた。だが、魔族達は捕れるだけ捕っていた。捕れなくなってきたとき、毒を使って漁をするようになった。

 そして、ここからは推測だが毒水がそのまま戦略的に有効だと気付き、毒を流し続けたのだろう。逆に魔族達には農産物だけで国民を養っていけると考えたのだろう。

 ふと、何かが引っかかったが、このときは何なのか判らなかった。

 もう一つ、魔族と人族の混血についても訊ねてみたが、妊娠した話は聞けたがその後については知らないとのことだった。

 これについても予測出来るが、何か確証が欲しい。

 だいたい欲しかった情報は手に入った。残念ながら何か目新しい情報がないかと思ったが、俺の訊ねかたが悪いのか、手に入らなかった。常に足りない情報。あの時訊ねていればと後悔するような気はするが、時間は無限ではない。

 潮時だろう。


 帰ろうと思ってリューちゃんを探すと、海に飛んで行く姿があった。

 あいつ~腹減ったんで何か食いに行く気だな。なぜかはわからないが妻の買い物を待つ夫のような気分になった。 

 早く帰ってきてね。 

 まだ続きます。

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