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海鮮

 潮風が生温い。

 川から流れ出た毒水が海岸沿いに北に向かって流れて行く。

 南の海で暖まった海水が北の冷たい海に行くのだ。海流と呼ばれる自然現象だ。

 北の水平線手前に茶色い模様がある。赤潮だろうか、初めて見たのでよくわからない。近くで見ると赤いのかもしれない、光りの加減で茶色く見えるのかもしれない。

 毒の影響だろうか、海流が魔族側に流れているのは幸運だった、おかげでこちらの海産物は無事城に届けられる。

 あとは、港の難民達に食料を与えられればいいのだが・・・

 先に網や釣り針を作るように指示をしておいたが、彼等が腹を減らしてないはずがない。

 食べ物があれば、後先考えなくなる可能性が高い。そうなる前になにか食べ物が手にはいればいいのだが。空の上から見てても、無駄かな・・・

 デルちゃんがいれば、索敵機能の応用で大物を確保出来そうな気がするのだが、現在別行動中だ。

 水の精霊に海中の探査が可能か尋ねると、海面に手をあてれば可能とのことだった。

 しかし、波が反射する光りが鬱陶しい。

 リューちゃんに手伝ってもらって、でっかい海トカゲを手にいれた。

 食えるよなこれ。

 リューちゃんが海トカゲを口に挟んでいるのだが、何か音を立ててすっている。 

 血を吸っているようだ。身は残すからこのぐらい許せと、何となく伝わってくる。

 食い意地のはった娘だ。

 まあ、血抜きは必要だからいいか。

 四肢が魚よりも海獣類のヒレに近いでっかい海トカゲを、砂浜に放り出す焼けた砂は、少し湯気を立てただけだった。

 精霊の火で焼くことも考えたが、デルちゃんのサポートなしでは、難しい。

 あ~あ、俺って自分ではたいしたこと出来ないんだよな。

 太陽光線を集めて焼くことにする。

 リューちゃんに人型になってもらって上昇して上空から焼く。

 まずは実験だ。風、水、光を使ってみたが、光で太陽光線を操って焼くのが一番楽だった。 

 焼ける匂いで人が集まってくる。

 だいたい焼けたところで、一口分削って食べる。

 うっわ、硬ってえ。

 身は締まっているし味も悪くないが・・・

 そうか、これ削る前のカツオブシに似た味だ。

 俺の顎が弱いのだろうか? 難民の皆さんは美味しく召し上がっています。

 さて、デルちゃんの方は暗くなるまでかかる。それまで情報収集するとしよう。

 まだ続きます。


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