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初夜

 銀髪のなかに桃色の髪が房状に混じっている。瞳は赤く虹彩といわれる部分は薄桃色だ、この世界の人族は髪や眼が赤で、身分の高い人ほど銀髪を好むようだ。この世界の美人の基準なのかもしれない。

 あと胸が大きい。

 十三歳(数え年)にしてはとても大きい、姉さんが十二だった頃よりもはるかに大きい。

 「ノト・ラウ・ナ・リラタといいます。

 どうか・・・えっと、末永くお願いいれします。」

 何を?!

 「これでよろしいのでしょうか?」

 「うん、だいたい。」

 「なに出鱈目教えてんだよっ!

 それとズボンを脱がさない!」

 「引っ掛かってうまく脱がせないな

 おい! ちょっとここ縮めろよ。」

 「無理だよっ!」

 「ま、いっか、ちゃんと大きくしてるみたいだし、つ~か この状況で反応無かったら姉ちゃん泣くぞ♡」

 陽気な口調で全裸でさらに腰を振りながら言われても困る。

 「お願い、少し真面目な話したいから!」

 「え~ あといれるだけなのに」


 「リラタさん、貴女は隣国のお姫様ですよね。」

 ノトは隣国の旧国名で、その姓を持つのは王家の者だけのはずだ。

 「約束は出来ませんよ。」

 「まあそんな、初夜だというのに棄てるというのですか?」

 「・・・わかってて言ってますよね。」

 「ごめんなさい、お姉さまとのお話しがとても楽しそうだったから。」

 微笑みながら既に下着姿のフォリゼ姫。

 川の向こうに行ってわかった、この国が救われるには隣国が、隣国を征服することが必要なのだ。難民に食い散らかされ、魔族に川を汚されたこの国は、自力では立ち直れない。

 「魔族からノトを取り戻したいと言われても、それだけの戦力があるとは・・・

 戦力が無い。」

 「火に水に土に風、さらに誰も知らなかった光と闇の精霊。巨大な人化する魔獣に乗り見たこともない強力な武器で魔族の魔獣を平然と倒す。」

 「個人の武力には限界がある。複数同時に攻められたり、俺自身を無力化したり、方法は幾らだってある。」

 「それでも私達は貴男に頼るしかないのです。」


 「・・・・・・・・・・・・」

 びよん びよん びよん

 「・・・・・・・・・・・・」

 びよん びよん びよん

 「・・・・・・・・・(怒)!」

 びよん びよん びよん

 「姉ちゃん! 人の股間で遊ばない!!」

 「え~! だってタイクツ~

 初夜なのに~ 新婚初夜なのに~」

 「姉ちゃん・・・」

 「あ~ もういいや、襲っちゃうから♡」

 


 翌朝の話から続きます。


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