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「ふふふ~んふんふん」

今回はお待ちかね主人公回です。

パソコン欲しいです。ノートで良いから……。

え?じゃあどうやってこれを書いてるかって?

そんなもん、PSVITAに決まってるじゃまいか!

 自然の広がる森。今ウィンシーが拠点とする近くの川へ流れる綺麗な湖の中でウィンシーは水着一枚でぷかぷかと浮かんでいた。

「あ″ー、何で今日こんな暑いんだー…」

「うぃんしーあついのー?」

「うぃんしーぷかぷかー」

「おかしーおかしくれー」

「暑くて浮かんでお菓子はあっちの家に置いてあるよーあつぃ」


「「「「「おかしだー」」」」」


 ウィンシーと話しているのは小さな森の妖精。今奇跡の様な光景を目の当たりにしている気分だと思うが、ゲームだった頃によく会話の練習としてまずは様々な妖精と会話を交わしていたのでそこまで奇跡ではない。インスピレーションを働かせ、お菓子をあげると大抵仲よくなれる事を元に人型のNPCに対してお菓子を差し出しながら話す暴挙に出たところ、子供には好評だったが大人からは懐疑的視線を受けビビって逃げた経緯を持つ。奇跡はそう簡単には起こらないのだ。その日はベソ掻いてたところを妖精に慰めてもらった。

 妖精達が飛び去った後、暫く浮かんでいたが一向に涼しくならない。

「そうだ、そういえば良いものあったな…」

 すいすいと水をかき、岸までたどり着いて【乾燥】(ドライ)を使い肌に付いている水を乾かす。ちなみに【乾燥】(ドライ)を使い過ぎると肌を痛めるのであまりに多用しない方がいい。それは服にも言える事だったので魔法の世界も楽じゃない事が伺えた。

(よし、【早着替え】)

 装備を沢山持っている人にとってとても有難いスキルを使い、一瞬で着替える。


 それは黒のフルプレート。まるで夜を模したかのような黒。所々に青いラインが流れており、関節などの隙間からは黒い(もや)が溢れ出ている。


__________________


名前:黒靄の鎧(UV99.99%カット)

製作者:ウィンシー

評価:100

防御力:3000

耐久:20000/20000

条件:STR、VIT共に5000必要

説明:黒天朧鉱石と赤と緑の二つの月の破片を溶かして出来た青色の合金を外殻に使い、モイストダークネスキングの素材を裏側に取り付けることにより着やすさを向上と共に黒靄が現れる。ひんやりとしつつもどこか暖かみのある仕上がり。この鎧は外気の気温気圧に影響されない。

効果:【UV99.99%カット】【光属性吸収】【闇属性半減】【太陽光発電】【空調完備】【靄操作】【第三の月】【拡散】etc……

___________________


「涼しい……」

 この鎧を造る時、ちょうど見ていた昔のアニメの黒騎士で狂戦士の方に「ぅぉっ!ヵヶーッ!」とウィンシーの琴線に触れて造られた逸品である。あんまり似ていると何か言われそうなので所々アレンジしてある。

 これの【生きる魔装】の効果は味方が沢山いないと意味ないので使った試しがない。なんとも悲しい男である。


「そろそろ昼か。何だか最近揚げ物を食べてないなぁ……。」

(今日は鳥の唐揚げにしようっと……。【気配察知】を鳥型に絞って広範囲検索……。おっ東側の近くにデカイのが居るな。ワイバーンか。何故こんな所に居るんだ?もっと山岳地帯が生息圏だった気がするんだけど……。……ワイバーンは竜田揚げだな。臭みが強いし。とぅ!)

 考えるのを止めウィンシーは【飛翔】を使い空を飛び、【空気蹴り】の応用で空気を踏み、【マラソン選手】によって更に速く空を駆ける!

 端から見ると黒い物体が猛スピードで空を流れる、見ただけでポカーンとする光景だった。

 十五秒くらい進んだ所に目標を確認した。アイテムボックスから自分で作製した剣を取り出す。今の格好的に青色の騎士剣だ。赤い鱗に覆われ腕の代わりに翼を持つワイバーンが何かを食べようとしている隙だらけの背中に、


「今日のお昼は竜田揚げぇぇぇえええええ!!うっひゃぁおおお!!!」

 

 心臓目掛け剣を突き刺した。

「ギャオオオオオオオオオオオオオンッッッ?!!」

「へい」

 スパッと豆腐を斬るように首を飛ばす。

 物言わぬ首なし死体となったワイバーンはドスリと倒れてピクリとも動かなくなった。

「ふふふ~んふんふん」

 早速新鮮なうちに素材の剥ぎ取りを行う。

「あの…」

「ん~?何~?またお菓子?」

 さくさく。

「え?お、おかし?」

「お菓子は家に置いてあるって言っ……て……………………る」

 「言っ」の部分で何かがおかしい事に気づき、「て」の部分で声のした方向を向き、固まる体を無視しなんとか「る」を発言した。

 ウィンシーの目線の先には一人の可憐な少女がいた。

「あ、あの!助けて下さりありがとうございます!」

「たっ!」

 思わず助けて!と叫びそうになるのをなんとか抑える。身体が震えガチャガチャと鎧が音を奏でる。黒い靄が渦をまく!

 その様子に少女は驚く。

「……た?」


「た、たたた竜田揚げ食べませんか?」

「え?……あっ!はいっ!」


 『お菓子で駄目なら竜田揚げを食べれば良いじゃない作戦』成功。

 奇跡が起きた瞬間である。

やっと主人公が人に会話をし出しましたね。

討伐メンバーより先に出会った可憐な少女……。いったい何者なのか!?何故ワイバーンに襲われていたのか!?

気になりますね。え?別にそうでもない?

そんな……。でもやります。次回かそこらに。

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