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「ばばばばばばばば……」

最近感想が沢山来ていてとても嬉しいですね。

今回は前回の続きからの場面みたいな物です。


※1/13指摘された台詞を直しました。

「か、神でも倒せたのか……あのゲーム」

 竜麻は最後の人見知り云々を聞かなかった事にし、聞いた中で一番驚いた事を口に出した。彼は『リトルフリーダムオンライン』をプレイしていないが遥や里沙に内容は自由だと聞いており、プレイスタイルやストーリーが自由だと思っていたが、流石に最高神と戦えるとは考えてすらいなかったようだ。


「ええ、最高神は通常パーティーメンバー六名で組み、更にパーティーを幾つか併合させて挑むレイドボスです」


 もうウィンシーの実力が天井を突き破っている事を悟った竜麻。そして今まで空気だった実菜が思い付いた疑問を質問する。

「でも何でこの世界に来てるのよ、そのウィンシーサンって。もしかしたら別人かもしれないじゃない」

 実菜が疑問に持つのも尤もな質問に遥は言葉に詰まる。

「うっ、その…彼がこの世界にどの様に来たかはわかりません……。ですがあの人は確実にウィンシーさんです」

「どうして判るのよ」

「それは簡単です何故なら……」

「何故なら?」

 ゴクリと喉を鳴らす竜麻と実菜。サディスとレイミーはさっきから意味が分からない話に飽きたのか木の枝でどっちが可愛い絵を絵描けるか勝負をしている。女の子ですね。


「あの装備が『彼とPvPをする際に闘いたくない装備』第五十三位の【黒靄の鎧(UV99.99%カット)】だからです」


「ちょっと待て」

 (たま)らず声を出す竜麻。遥に対して敬語が抜けてしまう。

「何の話をしているのか一旦整理させてくれ」

「ええ、どうぞ」

「もう鎧の名前はもうどうでも良いとして、その五十…「五十三位です」そう、その五十三位って何の順位ですか…?てかなんでいきなり闘う事になってるんですか……」

 遥は、そっから説明せなアカンのか。という目で竜麻を見てウィンシーと闘う際のルールを簡単に説明した。


・造りたい物を伝える。

・ウィンシーの体力量を決め闘う。

・指定量の体力を削り賞品ゲット!


「ウィンシーさんの装備はいつもランダムです。そして今の黒靄の鎧(UV99.99%カット)は五十三番目に闘いたくない装備なのです。主に光属性を扱う方々からランキングの票が入れられています」

「なんでそんなに詳しいんですか……」


「Wikiに載ってます」


「マジかっ!?」

「その他にも行動パターンやプレイ動画や鎧の解説等が載っています」

 ウィンシー、自由な世界では攻略対象として見られていた。もうボスモンスタークラスだ。色んな意味で人気者である。よかったね!ウィンシー!


「じゃあ100%の勝負をすれば良いじゃないか、そうすれば上限がいけるとこまでいけば儲け物でしょう?」

 良いこと思いついた。と言う感じで竜麻が提案したが、今まで沈黙していた里沙によって否定される。

「そんな事したら【超次元越え有限宇宙戦艦ヤガサ】や【帝々の酒乱会】、後は名前の判明していない魔装によってボコボコですよぉ…。一度遊びで挑戦した人達は攻撃すら出来ず消し灰になりました~…」

 見ていて壮観でしたよ~。そんな感じで(のたま)う里沙さん。彼女は何を見たのだろうか……。


「でも何故彼は逃げる必要があったんです?話を聞く限りではとても強いんでしょう?」

「言ったでしょう。極度の人見知りだって」

「それが理由なら人見知りって次元じゃないですよそれ…」

「ともあれ、彼と出逢ったら目を合わせない、音を発てない、不用意に武器を持って近づかない、が条件です」

「野生動物ですか……」

 ウィンシーの取り扱いはとても難しいのだ。エルリーナは非常に珍しいケースという事が解る。

 なんせウィンシーが自ら触って逃げているのだ。しかし今頃ストレスで森の木々に向かって胃の中の物をぶちまけているだろう。

「それじゃああの少女は一体何者なのよ……」

「そうですね…。あんなに近くにウィンシーさんが近寄れるなんて只者ではないでしょう」

「誰なんでしょうねぇ……」

「きっと凄腕のカウンセラーじゃないか?」


 竜麻達四人は一緒にいた銀髪の少女が誰なのか分からなかったがレイミーが核心をつく一言を言う。

「あれは多分第二王女……」

「なんで解るんだ…?」

「王族の銀髪は有名…」

「じゃあウィンシーとやらを見つけないといけないな、王女様の誘拐の可能性も……なくも…なくない…のだろうか?」

 段々自信が無くなってきた竜麻。そこに、


「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああうわぁぁっぁぁぁぁぃぃぃいいいやゃぁぁぁあああああああああああ!!!!!!」


 天を引き裂くような叫び声が聞こえた。

「なっ、何だ!?」

「向こうからです!」

 向かって見るとそこには……。


「会いたかったっ!会いたかったよウィンシー!!」

「ばばばばばばばば……」


 ウィンシーにフェイが抱き着いていた。そりゃもう蛇の捕食シーンを観ているかのような光景であった。

 しかしこれだけでは終らない。


「おい!!こっちで悲鳴が聞こえたが何かあったのかっ!!」

 ガチャガチャと()()()近づいてくるロクシャスと他多数。


「ひょぉっ!?」


 息をのむウィンシー。瞬時に【早着替え】である装備に着替える。


 それは大小様々な懐中時計が所々に嵌め込められていた。

 両手の甲、両肩、左胸、両腰、両膝、背中、靴の側面。

 銀色を基調とした全身タイツに外装が要所要所に取り付けられ、懐中時計が狂った様に各々が左回り右回りとぐるぐる回る。まるで彼の心境を表すように。


 すると周りの皆々にある言葉が聞こえた。


『強制PvPを発動します。勝利条件は対戦者の体力を100%奪ってください。制限時間は、1秒、です。後、4秒、で開始します』

 謎のアナウンスは闘いを告げた後、


「【生きる魔装】〈0と1の世界〉」


 ウィンシーの魔装が解放される。


「不味いよねーちゃん!」

「そうね、でももう間に合わないわ」

 半径十mはある円が青く淡い光を放ちドーム状に覆う。薄い膜が綺麗な半球を作る。


「地面がっ!?」


 誰の叫びだったのか。

 地面は薄っぺらい板のように崩れ去り、全員地面に広がる闇に落ちていった。

いったいどうなってるんだ~?!という人、理解するんじゃない。感じるんだ!

……スミマセン。これ以上上手くかけんのです。

それとウィンシー工房の取説の詳しい版を本編に載せるか迷ったんですが、その内キャラ紹介等で載せようかな。と考えてます。「はぁ?後書きなんて読まねーよksが」って言う人ごめんなさい。……後書きで謝っても意味ねーか。


では、気を取り直して。

やっちゃいましたな、レイドボスソロ狩りとか。

どんだけチートだよ。

ちなみに他にも主人公には及ばなくても二人位は自由を求めすぎて突出した方々がいる設定の予定です。出るかわからんが。


やっちゃったと言えば、フェイさんやっちゃいましたな。

更にロクシャスがトドメ刺しました。

もうちょい頑張れよ主人公……。


【超次元越え有限宇宙戦艦ヤガサ】のヤガサの部分ですが、ヤマトとナガトとミカサから一文字づつ取りました。漢字はどう書くかは知らん。

この装備や【帝々の酒乱会】もその内出したいです。

いい忘れてました、これ等の名前は【生きる魔装】の解放時の名前です。


ではまた、不定期で会いましょう。

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